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きんのまなざし ぎんのささやき

牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです

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同居のルール(1)

「trigger(2)」のあとがきで、チラリと言っていた、「朝、目覚めてすぐ」に
していた妄想( ”思いつき” といったほうが正確か?)をアップします。

ポンと生まれたものなので、1回で終わるかと思ったのですが、
いざ書いてみると、どうも収まりが悪く、2回に分けました。
そうなんです。
これはもうすでに最後まで書けてます。
(珍しい… いえ、はじめてのことです!)

でも…
ちょっとだけ、アップせずにとっときます~
(明日かな~ あさってにしよ~かな~)

ふふふっ、selfishは ”ドM” ではないのですよ。
ちゃ~んと(?)、Sっ気だって持ち合わせておりますの。
(なにを主張しているんだか…)



拍手[17回]


:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

カオルが、この冴島邸に転がり込んだ翌日。

慌しい引越しに身体は疲れているものの、「母親の顔が見たい」という
激しく失礼な鋼牙の物言いにいろいろな感情が押し寄せ、カオルは、
昨夜、なかなか寝付けなかった。
そうであったにも関わらず、この日、カオルにとっては珍しくも、空が
白々と明けてくる頃に眼が覚めた。

(ここ、どこだっけ~?)

一瞬、自分のいる場所がわからず、ぐるりと室内を見渡した。
置いてあるものは、イーゼルやキャンバス、スケッチブックの類で、これらは
間違いなくカオルのものであるが、ここは、カオルのいたアパートでも、
亜佐美の部屋でもない。
壁も天井も古いが、重厚でしっとりと落ち着いた上等な材が使われていた。

(あっ、鋼牙ってヤツの屋敷だっけ。

 ちょっと前に知り合ったばかりなのに、転がり込んだのはマズかった
 かな~
 う~ん、でも、他には思いつかなかったしな~

 アイツは無愛想で冷たいヤツだけど、ゴンザさんって執事さんは
 優しそうだったし、それに、こ~んなお屋敷に住んでるんだもん、
 居候の一人くらい…

 う~ん、よしっ!)

気合を入れてベッドから起き上がる。
そして、手早く着替えを済ませ、身支度を整えてから階下へ降りた。

(さ~て、ゴンザさんのお手伝いをしよ~かな?
 ん?)

ゴンザのいそうな台所を探そうとしていると、テラスに抜けるガラス戸の
向こうに、ステキな庭のあるのが見えた。
思わず、テラスから外に出た。

(うわ~ ステキ~)

ゴンザの手入れが行き届いた庭は、色とりどりの花こそないが、
玄関のほうから来るアプローチの脇には、白い可憐な小花が揺れ、
きれいに刈り込まれた芝生や木々の緑が、朝の静かな光の中で、
朝露に濡れてキラキラと輝いて見えた。

庭に降り立ち、そこかしこを眺めながら、カオルは絶好のスケッチ
ポイントを頭に叩き込んでいく。
冴島家の庭の奥には雑木林が続き、獣道のような細い小道が
クネクネと何処へだか続いているようだった。
カオルは誘われるように足を踏み入れた。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

鋼牙はいつもの時間に起き、いつものようにゴンザと挨拶を交わして、
いつものように朝食を摂ろうとした。

「カオル様の姿が見えないのです。」

そうゴンザに言われるまでは。

(そう言えば、昨日からアイツがいるのか…)

ゴンザに言われるまで、鋼牙はカオルの存在をすっかり忘れていた。
朝食の支度をどうすればいいか迷う執事のため、鋼牙は渋々ながら
言ってやった。

「仕方ない。俺が探してくる。」

「左様でございますか?
 それではお願いいたします。」

(まったく、来た早々、面倒を起こすヤツだ。)

広い冴島邸の中をアテもなく歩くのは御免だと、鋼牙はザルバに尋ねた。

「ザルバっ、アイツの居場所が判るか?」

『さっきから探っているが、屋敷の中にはいないようだ。
 庭にでも出たか…』

「なにっ?」

屋敷も広いが、外に出たのではもっと性質(たち)が悪い。
冴島家の敷地は、それはそれは広大だからだ。

「とにかく、庭に出てみる。
 それで、可能な限り探ってくれないか?」

『わかった。
 だが、あのお嬢ちゃん、画家を目指すだけあって、好奇心が旺盛な
 ようだな。
 これからも、振り回されることになりそうだゼ。』

「まったくだ。」



to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…



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