きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
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同居のルール(2)
「せめぎあう意識」で、TVシリーズ第1弾の第24話「少女」まで妄想したと
いうのに、未練たらしく逆走しています。
ついてきてくれてますか? (すみません。)
今しかできないかな~と思うので、selfishの気の済むまで、やらせて
くださいね。
Are you all right?
いうのに、未練たらしく逆走しています。
ついてきてくれてますか? (すみません。)
今しかできないかな~と思うので、selfishの気の済むまで、やらせて
くださいね。
Are you all right?
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
鋼牙は庭に出て、ザルバを前方にかざしながら、ぐるりと一周する。
庭から雑木林の中に入っていく道のところで、ザルバは言った。
『鋼牙ぁ、どうやら、あのお嬢ちゃんは、この道に入っていったな。』
いい加減、腹の空(す)いてきた鋼牙は、怒気を含んで、
「さっさと行って、連れ戻してやるっ!」
と吐き捨ててから、猛然と雑木林の中に入っていった。
その頃カオルは…… 道に迷っていた。
ちょっとした心細さに、つい思ったことを口に出してみる。
「あれ~? 一本道のはずなのにな~?」
そんなカオルの姿をめがけ、道などお構いなしに、一直線に突き進んでくる
姿があった。
腹を空かせた、怒れる狼だった。
「あっ、よかった~」
鋼牙の姿を見つけて安心したため、思わず笑みがこぼれたカオルを見て、
カオルの前まで来た鋼牙は思わず声を荒げる。
「人が朝飯も食わずに探しに来てやったっていうのに、なにヘラヘラ
笑ってるんだっ!」
鋼牙の鋭い叱責が雑木林を震撼とさせる。
常人なら、いや、ホラーですら怯えきって一瞬固まってしまうような
怒気を孕(はら)む鋼牙に対して、カオルはシュンとなりつつも、
「ごめんなさ~い。
そういうつもりはなかったの。
見つけてもらえてよかった~って思っただけなんだけど…」
とすんなり謝った。
(これは、これは…
案外、このお嬢ちゃん、スゴいもん持ってるかもなぁ)
ザルバは、思わず内心で舌を巻いた。
「いいか、よく聞け。
お前は、曲がりなりにも俺たちと同じ屋敷に住むんだ。」
「うん。」
「どこかに行くなら行くと、ゴンザにはちゃんと断っていけっ!
お前の勝手な行動は、お前を心配する者に、無駄な労力と時間を
使わせることになるんだっ! 判ったな!」
「…はい…」
「なら、戻るぞ。」
来た道を猛然と突っ切っていく鋼牙の後を追い、小走りするように
ついてきていたカオルが、しばらくしてから、そっと鋼牙に聞いた。
「ねぇ、あなたもあたしのことを心配してくれたの?」
鋼牙はピタリと止まり、ゆっくり振り返ると、鬼のような形相をカオルに
近づけ、憤然として言い放った。
「俺は、はやく飯が食べたいだけだ!」
(やれやれ…
鋼牙に負けず劣らず、空気が読めねぇ お嬢ちゃんだ…)
ザルバはそっと溜息をついた。
fin
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
自分以外の人と同じ屋根の下に暮らす際の、一番基本的なルールを、
鋼牙がカオルに教える… という妄想です。
鋼牙は、一般的な家庭では育ってないですが、ゴンザがいてくれたので、
カオルよりはその点においてマトモだったかもって…
腹が空いているだけで怒るなんて、鋼牙にはありえないかも、ですが、
いきなりの闖入者(ちんにゅうしゃ)に、日頃のペースを崩されて
イラついていたということで、お許しを。
とにかく、鋼牙を怒らせたかったんです。
(あれっ、やっぱり、selfishは ドM なのか?)
あと…
「同居のルール」ってタイトルをつけたのですが、「はらぺこおおかみ」の
ほうがいいかなぁ~ って思えてきて…
公開後にタイトルって替えてもいいものでしょうか?
鋼牙は庭に出て、ザルバを前方にかざしながら、ぐるりと一周する。
庭から雑木林の中に入っていく道のところで、ザルバは言った。
『鋼牙ぁ、どうやら、あのお嬢ちゃんは、この道に入っていったな。』
いい加減、腹の空(す)いてきた鋼牙は、怒気を含んで、
「さっさと行って、連れ戻してやるっ!」
と吐き捨ててから、猛然と雑木林の中に入っていった。
その頃カオルは…… 道に迷っていた。
ちょっとした心細さに、つい思ったことを口に出してみる。
「あれ~? 一本道のはずなのにな~?」
そんなカオルの姿をめがけ、道などお構いなしに、一直線に突き進んでくる
姿があった。
腹を空かせた、怒れる狼だった。
「あっ、よかった~」
鋼牙の姿を見つけて安心したため、思わず笑みがこぼれたカオルを見て、
カオルの前まで来た鋼牙は思わず声を荒げる。
「人が朝飯も食わずに探しに来てやったっていうのに、なにヘラヘラ
笑ってるんだっ!」
鋼牙の鋭い叱責が雑木林を震撼とさせる。
常人なら、いや、ホラーですら怯えきって一瞬固まってしまうような
怒気を孕(はら)む鋼牙に対して、カオルはシュンとなりつつも、
「ごめんなさ~い。
そういうつもりはなかったの。
見つけてもらえてよかった~って思っただけなんだけど…」
とすんなり謝った。
(これは、これは…
案外、このお嬢ちゃん、スゴいもん持ってるかもなぁ)
ザルバは、思わず内心で舌を巻いた。
「いいか、よく聞け。
お前は、曲がりなりにも俺たちと同じ屋敷に住むんだ。」
「うん。」
「どこかに行くなら行くと、ゴンザにはちゃんと断っていけっ!
お前の勝手な行動は、お前を心配する者に、無駄な労力と時間を
使わせることになるんだっ! 判ったな!」
「…はい…」
「なら、戻るぞ。」
来た道を猛然と突っ切っていく鋼牙の後を追い、小走りするように
ついてきていたカオルが、しばらくしてから、そっと鋼牙に聞いた。
「ねぇ、あなたもあたしのことを心配してくれたの?」
鋼牙はピタリと止まり、ゆっくり振り返ると、鬼のような形相をカオルに
近づけ、憤然として言い放った。
「俺は、はやく飯が食べたいだけだ!」
(やれやれ…
鋼牙に負けず劣らず、空気が読めねぇ お嬢ちゃんだ…)
ザルバはそっと溜息をついた。
fin
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
自分以外の人と同じ屋根の下に暮らす際の、一番基本的なルールを、
鋼牙がカオルに教える… という妄想です。
鋼牙は、一般的な家庭では育ってないですが、ゴンザがいてくれたので、
カオルよりはその点においてマトモだったかもって…
腹が空いているだけで怒るなんて、鋼牙にはありえないかも、ですが、
いきなりの闖入者(ちんにゅうしゃ)に、日頃のペースを崩されて
イラついていたということで、お許しを。
とにかく、鋼牙を怒らせたかったんです。
(あれっ、やっぱり、selfishは ドM なのか?)
あと…
「同居のルール」ってタイトルをつけたのですが、「はらぺこおおかみ」の
ほうがいいかなぁ~ って思えてきて…
公開後にタイトルって替えてもいいものでしょうか?
コメント
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
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