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きんのまなざし ぎんのささやき

いまはただ、あなたのそばに(1)

少しアップが滞っていましたが、みなさん、いかがお過ごしでしたでしょうか?

selfishは、妄想の日々でございましたよ。
では、なぜアップしないのさ! って?
今回は、どうにもこうにも、タイトルが思い浮かばなくてですねぇ…
実は、3日くらい悩みました。
(まぁ、3日悩んでもこの程度なタイトルなんですが…)

しかも、例によって、まだ最後までは書き上げていないんですが、勢いだけの
妄想野郎としては、これ以上悩みたくないので、この辺で手を打ちました!

タイトルがすべてを語っています。
それで満足していただいても結構かと思います。
仕方がない、読んでやるか、というお優しい方は、どうぞ、冷やかして
いってくださいませ。



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キバとの壮絶な闘いが、ようやく終わった。
だが、それは、ザルバという大きな代償と引き換えにだった。

誰もが何も言えずに立ち尽くしたままだった。

その重苦しい空気を破ったのは、零。

「鋼牙… このことは、俺のほうから西の番犬所に報告しておく。
 だから、お前はもう帰れ。」

彼自身もガルムとの闘いで相当ダメージを受けたはずだったが、
友を失った鋼牙を気遣い、されど、それを鋼牙に気取られぬよう、
できるだけ感情を込めずに言い放つと、カオルとゴンザに目で挨拶し、
コートを翻(ひるがえ)して去って行った。

その零の足音が聞こえなくなってからも動こうとしない鋼牙に、
ゴンザが控えめだが、しかし決然と声をかけた。

「鋼牙様、戻りましょう。」

「……… あぁ…」

一言だけそう言うと、ようやく鋼牙は振り向いた。
先ほどからポロポロ涙を流していたカオルは、とっさに鋼牙の表情を見た。
感情を無理矢理押し込め、何も伝えようとはしない鋼牙の顔。
だが、鋼牙が大きく吐いた息から、友を失った悲しみ、怒り、苛立ち、…
そういった諸々の感情が漏れ伝わるような感覚をカオルは覚え、思わず
息を詰めた。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

徒労感と悲壮感で何重にも塗り固められた3人が、屋敷に着くと、

「一人にしてくれ」

と鋼牙は言い捨てて、屋敷の奥に位置する修行の間(ま)に籠(こも)って
しまった。


鋼牙を見送ったゴンザは、カオルに言った。

「さぁ、カオル様もお疲れでしょう。
 もう、お休みくださいませ。
 その前に、温かい湯に入られてはいかがですか?」

カオルは曖昧な笑顔を作りながらもうなずき、ゴンザの勧めに素直に
従った。

夜風で冷え切った身体を、温かい湯が、少しずつ、少しずつ、ほぐしていった。
白い湯けむりに包まれていると、ふいにカオルの視界が歪んだ。
考えないでいるはずなのに、勝手に涙がこぼれていたのだった。
身体のこわばりが取れるにつれ、閉じ込めていたはずだった感情までも
解き放たれたのだろうか。

(やだっ…
 一番つらいのは鋼牙のはずなのに…)

そう思いながらも、カオルは涙が流れるままに任せた。
何も考えず、ただ、なすがままに…

ひとしきり泣いてしまうと、ようやく、頭が動き出してきた。

(あたしは鋼牙のためにいったい何ができるんだろう?


 …何もできやしないよね…

 それじゃあ、あたしは鋼牙に何がしたい… ?
 あたしがしたいことは…)

しばらく考えてから、カオルはひとつの答えを出した。
どう考えてもそれしか思いつかなかった。
カオルは勢いをつけて、湯船から立ち上がった。



to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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