きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
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いまはただ、あなたのそばに(2)
ごめんなさぁ~~い!
「いまはただ、あなたのそばに(1)」に、盛大な間違いを見つけてしまいました!
誰も指摘しなかったので、こっそり直しておきます。 (苦笑)
多分、バレないと思うのですが…
って、こんなこと書くと気になりますよね~
(SelfishのSは何のS? ふふふ)
はい、気を取り直して、続きをど~ぞ!
(やっぱ、気になります?)
「いまはただ、あなたのそばに(1)」に、盛大な間違いを見つけてしまいました!
誰も指摘しなかったので、こっそり直しておきます。 (苦笑)
多分、バレないと思うのですが…
って、こんなこと書くと気になりますよね~
(SelfishのSは何のS? ふふふ)
はい、気を取り直して、続きをど~ぞ!
(やっぱ、気になります?)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
修行の間(ま)に入った鋼牙は、その薄暗い部屋の中央に向かい、
ゆっくりと歩を進めた。
立ち止まった瞬間、感情が爆発した。
「うわぁぁぁぁぁ」
赤鞘から剣を抜き放ち、闇雲に振り回した。
定まらない敵の姿を追いかけ、なで斬り、引き払い、突き上げ、打ち据えた。
いつまでも、いつまでも、いつまでも!
扱うものの心の持ちように反応するソウルメタルの剣は、次第にその重さを
増していった。
それでも、鋼牙はやめようとしなかった。
(ザルバ…
ザルバ…
ザルバっ!)
幼い頃、父を殺したキバ。
そのキバとの闘いで、今またザルバを失ってしまった。
(俺は、あの頃の非力な子どもではない。
だが、俺にもっと力があれば…
もっと強さがあれば…
ザルバを失わずにすんだものを…
すまないっ ザルバ!)
「うぉぉぉぉぉ」
鋼牙が剣を振り回すたびに、何かがキラキラと飛び散った。
それが汗なのか、涙なのかは判らない。
だが、キバとの闘いでボロボロになった身体に、鞭打つように、そして、
それが自らに科した罰のように、鋼牙は千切れるような全身の痛みを
感じながらも、ソウルメタルの剣を振り回し続けるのを止めなかった。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
カオルが湯から上がってくると、ゴンザが声を掛けた。
「あっ、カオル様、私はこれで休みますが…」
「…鋼牙は、まだあの部屋にいるの?」
「はい。
おそらく、今晩は出ていらっしゃらないかもしれません。」
「…そう…」
「カオル様も、もう休まれたほうがいいですよ。」
「うん… おやすみなさい。」
「おやすみなさいませ。」
ゴンザは、2階の自室に引き揚げるカオルを見送った。
だが、ゴンザの本心は、カオルに掛けた言葉とは裏腹なものだった。
(もし、今の鋼牙様をお救いすることができるとしたら、それは、カオル様、
あなたしかいらっしゃいません…
カオル様、どうか、鋼牙様を頼みます。)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
部屋に戻ったカオルだったが、寝る気配はなかった。
身体は疲れきっていたが、やりたいことがあった。
しばらくすると、毛布を1枚持ち出し、そっと階下に下りていった。
修行の間までやってくると、誰にともなく言い訳をした。
(中に入らなければいいよね?)
それから、そっと、ドアに抱かれるように頬を寄せ、身体を預けた。
(あたしは鋼牙に何もしてあげられないけど、あたしは鋼牙のそばに
いたいの。
だから、せめて、ここにいさせて…)
ドアを隔てた向こう側の様子は、少しもうかがい知れない。
鋼牙の気配は、チラとも感じられない。
(だけど、鋼牙はここにいる。
ひとりでザルバがいなくなった寂しさと闘っている。
ひょっとして、そのことで自分を責めているかもしれない。)
カオルは毛布でその身体をくるむと、ドアの脇に腰を落ち着けた。、
(でもね、鋼牙。
あなたのせいなんかじゃないよ。
あたしが、メシアのゲートにならなければ、こんなことにはならなかったの…
あたしのせいだよ。
ごめんね、鋼牙。
ごめんね、ザルバ。
どう償(つぐな)えばいいんだろう…
あたしには、どうすればいいのかが判らない…
ごめん… ごめんね…)
毛布に包まれた膝を引き寄せ、額を押し付ける。
カオルは偲び泣いた。
分厚いドアに隔てられたあちらとこちら。
ふたりは、ザルバを想い、ザルバに詫び、そして自らを責めることしか
できなかった。
to be continued(3へ)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
修行の間(ま)に入った鋼牙は、その薄暗い部屋の中央に向かい、
ゆっくりと歩を進めた。
立ち止まった瞬間、感情が爆発した。
「うわぁぁぁぁぁ」
赤鞘から剣を抜き放ち、闇雲に振り回した。
定まらない敵の姿を追いかけ、なで斬り、引き払い、突き上げ、打ち据えた。
いつまでも、いつまでも、いつまでも!
扱うものの心の持ちように反応するソウルメタルの剣は、次第にその重さを
増していった。
それでも、鋼牙はやめようとしなかった。
(ザルバ…
ザルバ…
ザルバっ!)
幼い頃、父を殺したキバ。
そのキバとの闘いで、今またザルバを失ってしまった。
(俺は、あの頃の非力な子どもではない。
だが、俺にもっと力があれば…
もっと強さがあれば…
ザルバを失わずにすんだものを…
すまないっ ザルバ!)
「うぉぉぉぉぉ」
鋼牙が剣を振り回すたびに、何かがキラキラと飛び散った。
それが汗なのか、涙なのかは判らない。
だが、キバとの闘いでボロボロになった身体に、鞭打つように、そして、
それが自らに科した罰のように、鋼牙は千切れるような全身の痛みを
感じながらも、ソウルメタルの剣を振り回し続けるのを止めなかった。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
カオルが湯から上がってくると、ゴンザが声を掛けた。
「あっ、カオル様、私はこれで休みますが…」
「…鋼牙は、まだあの部屋にいるの?」
「はい。
おそらく、今晩は出ていらっしゃらないかもしれません。」
「…そう…」
「カオル様も、もう休まれたほうがいいですよ。」
「うん… おやすみなさい。」
「おやすみなさいませ。」
ゴンザは、2階の自室に引き揚げるカオルを見送った。
だが、ゴンザの本心は、カオルに掛けた言葉とは裏腹なものだった。
(もし、今の鋼牙様をお救いすることができるとしたら、それは、カオル様、
あなたしかいらっしゃいません…
カオル様、どうか、鋼牙様を頼みます。)
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部屋に戻ったカオルだったが、寝る気配はなかった。
身体は疲れきっていたが、やりたいことがあった。
しばらくすると、毛布を1枚持ち出し、そっと階下に下りていった。
修行の間までやってくると、誰にともなく言い訳をした。
(中に入らなければいいよね?)
それから、そっと、ドアに抱かれるように頬を寄せ、身体を預けた。
(あたしは鋼牙に何もしてあげられないけど、あたしは鋼牙のそばに
いたいの。
だから、せめて、ここにいさせて…)
ドアを隔てた向こう側の様子は、少しもうかがい知れない。
鋼牙の気配は、チラとも感じられない。
(だけど、鋼牙はここにいる。
ひとりでザルバがいなくなった寂しさと闘っている。
ひょっとして、そのことで自分を責めているかもしれない。)
カオルは毛布でその身体をくるむと、ドアの脇に腰を落ち着けた。、
(でもね、鋼牙。
あなたのせいなんかじゃないよ。
あたしが、メシアのゲートにならなければ、こんなことにはならなかったの…
あたしのせいだよ。
ごめんね、鋼牙。
ごめんね、ザルバ。
どう償(つぐな)えばいいんだろう…
あたしには、どうすればいいのかが判らない…
ごめん… ごめんね…)
毛布に包まれた膝を引き寄せ、額を押し付ける。
カオルは偲び泣いた。
分厚いドアに隔てられたあちらとこちら。
ふたりは、ザルバを想い、ザルバに詫び、そして自らを責めることしか
できなかった。
to be continued(3へ)
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コメント
Re:無題
あれれ?
変態コメントだなんて仰るから、すんごいのを想像していたら…
それほどでもない???
…って思ったのですが、それは、すでにselfishも一線を越えたからでしょうか?
マズイですね~ うふふ
変態コメントだなんて仰るから、すんごいのを想像していたら…
それほどでもない???
…って思ったのですが、それは、すでにselfishも一線を越えたからでしょうか?
マズイですね~ うふふ
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
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