きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
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lettera d'amore(2)
猛暑日続きで、毎日ぐったりですよね?
そんなときに、クリスマスシーズンを妄想するとは、なんておバカなのでしょう~
さむ~い感じを一生懸命出そうとするのですが、かな~り無理があります。
(なんせ、書いているselfish本人が汗だくですもん…)
きっと、共感していただけないだろうな~ (涙)
出来ることなら、冬に読んでいただけたらいいのですが…
それまで待てない方は、可能な限り ”冬” を意識してお読みくださいませ。
そんなときに、クリスマスシーズンを妄想するとは、なんておバカなのでしょう~
さむ~い感じを一生懸命出そうとするのですが、かな~り無理があります。
(なんせ、書いているselfish本人が汗だくですもん…)
きっと、共感していただけないだろうな~ (涙)
出来ることなら、冬に読んでいただけたらいいのですが…
それまで待てない方は、可能な限り ”冬” を意識してお読みくださいませ。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
カオルはペンを置き、今、書き上げた手紙を一回、二回と、頬を赤く
染めながら読み返してみる。
そして、その手紙を丁寧に折りたたみ、封筒に入れた。
それは、金のクリスマスリースの模様がエンボス加工で浮かび上がっている、
とてもきれいなものだった。
封筒を表に返して表に書いた ”冴島鋼牙様” の文字を愛おしそうに優しく
撫でた。
そして…
封筒を机の上に置いてある缶の中にそっとしまう。
その缶にはすでに何通かの封筒が入っていた。
(この手紙も、やっぱり、出せないやぁ~)
カオルは缶のフタをそっと閉じた。
鋼牙に届けたいけど届けられないカオルの想いは、今はこの缶にこっそり
閉じ込められている。
鋼牙への想いを詰めた缶を机の上に戻すと、カオルは窓の外に目をやった。
冴え冴えしく晴れ渡ったイタリアの空が見えた。
鋼牙にまでつながっているはずの空が。
(鋼牙、きっと待ってて!!)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「カオル様は、お元気そうですか?」
待ちきれなくなったゴンザが鋼牙に声を掛ける。
鋼牙はカードに一度目を通すと、すぐに、クリスマスカードをゴンザに
差しだして、再び、庭の中央へと向かった。
「え~っと、なになに…
鋼牙、ザルバ、ゴンザさんへ…
ふんふん…」
クリスマスカードには、イタリアで元気にやっていること、必ず画家となる
夢を実現するために一生懸命がんばっていることなど、ごくありふれたことが
限られたスペースの中に書き込まれていた。
それでも、ゴンザは何度も何度も読み返し、何度も何度も頷(うなず)いていた。
『もう少し色っぽい内容だったらよかったのになぁ、鋼牙?』
庭の中央に向け歩く鋼牙に、ザルバが声を掛ける。
鋼牙は、茶化すザルバには答えず、放っておいた。
庭の中央に立ち位置を定めた鋼牙は、目を閉じ、心を落ち着かせた。
そして、気合いを込め、再び、赤鞘から愛刀を抜き打った。
『ぜんぜんダメだ、鋼牙ぁ~
心の乱れが、そのまんま出てるぞぉ』
無視されたザルバが、仕返しの意味も込めて、今の一太刀をこきおろした。
「…少し、黙ってろ。」
ザルバに向かってそう言うと、鋼牙は剣を鞘に収めた。
そして、ふっと肩の力を抜き、鈍色(にびいろ)の雲が厚く覆っている
北の地の空を仰ぎ、冷たく静謐(せいひつ)な空気を胸いっぱいに吸った。
ふと、鋼牙の脳裏に笑顔のカオルが浮かんだ。
クリスマスカードには書かれていないカオルの想いが、この北の地の空から
降ってきているように鋼牙には感じられた。
その想いを受け止めるように、鋼牙は眼を閉じ、両手を少し広げた。
やがて、空からは白い雪が降り出した。
時が過ぎるのを忘れて佇(たたず)んでいた鋼牙の髪や肩に、風花
(かざはな)が積もっていく。
それと合わせるかのように、鋼牙の心にもカオルの想いが静かにそして
確実に積もっていった。
fin
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
冬ですよ、冬!
(やっぱ無理があるか…)
ごくありふれた内容が書かれたクリスマスカードしか、実際には送ることの
できなかったカオル。
でも、鋼牙には伝わって欲しい。
原作のままの鋼牙ならぜ~ったい伝わらないでしょうが、(ニブいもんね~)
大丈夫! ここはselfishの作った世界です!
伝わらせてみせましょ~~~
そうそう、ラブレターと言えば、小林雄次さんの書かれたノベライズ『牙狼
<GARO>暗黒魔戒騎士篇』の「故郷」で書いた手紙を思い出しますが、
その手紙も、この缶に入っているといいな~ と思っています。
カオルはペンを置き、今、書き上げた手紙を一回、二回と、頬を赤く
染めながら読み返してみる。
そして、その手紙を丁寧に折りたたみ、封筒に入れた。
それは、金のクリスマスリースの模様がエンボス加工で浮かび上がっている、
とてもきれいなものだった。
封筒を表に返して表に書いた ”冴島鋼牙様” の文字を愛おしそうに優しく
撫でた。
そして…
封筒を机の上に置いてある缶の中にそっとしまう。
その缶にはすでに何通かの封筒が入っていた。
(この手紙も、やっぱり、出せないやぁ~)
カオルは缶のフタをそっと閉じた。
鋼牙に届けたいけど届けられないカオルの想いは、今はこの缶にこっそり
閉じ込められている。
鋼牙への想いを詰めた缶を机の上に戻すと、カオルは窓の外に目をやった。
冴え冴えしく晴れ渡ったイタリアの空が見えた。
鋼牙にまでつながっているはずの空が。
(鋼牙、きっと待ってて!!)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「カオル様は、お元気そうですか?」
待ちきれなくなったゴンザが鋼牙に声を掛ける。
鋼牙はカードに一度目を通すと、すぐに、クリスマスカードをゴンザに
差しだして、再び、庭の中央へと向かった。
「え~っと、なになに…
鋼牙、ザルバ、ゴンザさんへ…
ふんふん…」
クリスマスカードには、イタリアで元気にやっていること、必ず画家となる
夢を実現するために一生懸命がんばっていることなど、ごくありふれたことが
限られたスペースの中に書き込まれていた。
それでも、ゴンザは何度も何度も読み返し、何度も何度も頷(うなず)いていた。
『もう少し色っぽい内容だったらよかったのになぁ、鋼牙?』
庭の中央に向け歩く鋼牙に、ザルバが声を掛ける。
鋼牙は、茶化すザルバには答えず、放っておいた。
庭の中央に立ち位置を定めた鋼牙は、目を閉じ、心を落ち着かせた。
そして、気合いを込め、再び、赤鞘から愛刀を抜き打った。
『ぜんぜんダメだ、鋼牙ぁ~
心の乱れが、そのまんま出てるぞぉ』
無視されたザルバが、仕返しの意味も込めて、今の一太刀をこきおろした。
「…少し、黙ってろ。」
ザルバに向かってそう言うと、鋼牙は剣を鞘に収めた。
そして、ふっと肩の力を抜き、鈍色(にびいろ)の雲が厚く覆っている
北の地の空を仰ぎ、冷たく静謐(せいひつ)な空気を胸いっぱいに吸った。
ふと、鋼牙の脳裏に笑顔のカオルが浮かんだ。
クリスマスカードには書かれていないカオルの想いが、この北の地の空から
降ってきているように鋼牙には感じられた。
その想いを受け止めるように、鋼牙は眼を閉じ、両手を少し広げた。
やがて、空からは白い雪が降り出した。
時が過ぎるのを忘れて佇(たたず)んでいた鋼牙の髪や肩に、風花
(かざはな)が積もっていく。
それと合わせるかのように、鋼牙の心にもカオルの想いが静かにそして
確実に積もっていった。
fin
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
冬ですよ、冬!
(やっぱ無理があるか…)
ごくありふれた内容が書かれたクリスマスカードしか、実際には送ることの
できなかったカオル。
でも、鋼牙には伝わって欲しい。
原作のままの鋼牙ならぜ~ったい伝わらないでしょうが、(ニブいもんね~)
大丈夫! ここはselfishの作った世界です!
伝わらせてみせましょ~~~
そうそう、ラブレターと言えば、小林雄次さんの書かれたノベライズ『牙狼
<GARO>暗黒魔戒騎士篇』の「故郷」で書いた手紙を思い出しますが、
その手紙も、この缶に入っているといいな~ と思っています。
コメント
うぅぅ(T_T)
やっぱ 出せなかったのね(T_T)残念。
そーだよね~ あのカオルちゃんだもんね~ (T_T)(T_T)(T_T)
で、ニブチン鋼牙にはどこまで伝わったんだ? え? 雪だ、冷てーな止まりかっ(T_T)(T_T)(T_T)
うん。せめてselfish様ワールドでは
伝われ~~~~ 伝われ~~~~(祈)
やっぱり なんで北とイタリア離れ離れになったんだよぉ(T_T) やっぱり納得行かないhitoriでした。
そーだよね~ あのカオルちゃんだもんね~ (T_T)(T_T)(T_T)
で、ニブチン鋼牙にはどこまで伝わったんだ? え? 雪だ、冷てーな止まりかっ(T_T)(T_T)(T_T)
うん。せめてselfish様ワールドでは
伝われ~~~~ 伝われ~~~~(祈)
やっぱり なんで北とイタリア離れ離れになったんだよぉ(T_T) やっぱり納得行かないhitoriでした。
Re:うぅぅ(T_T)
やっぱ 出せないっすよ、公式で出してないんですから… (泣)
カオルちゃんはともかく、なぜに鋼牙は北に行かねばならなかったのでしょうか?
どちらも現状にとどまらせず、新しいストートを切らせるって意味???
もう、寸止めじゃあ、悶々ですよね~
(って、見事に製作サイトの罠にハマりましたねぇ)
ザルバがいなくなって寂しい鋼牙をカオルちゃん慰めてあげて~
鋼牙の北行きが決定したとき、あたしも連れてって! って言って~
せめて、お別れのときは狂おしいキスをして~
(う~ん、やっぱ、全部ボツですかね? ...ボツだよな~ )
鋼牙を雪の降る中、立たせておきましたので、カオルちゃんを引き留めなかった罰を受けてもらいましょう... ってのはウソで、実は、selfish自身が最終話の最終シーンの雪原にいる鋼牙が好きなんです~~~
だから、もう一回、雪の中で佇んでいて欲しかった…
それだけのための、この妄想でした!
カオルちゃんはともかく、なぜに鋼牙は北に行かねばならなかったのでしょうか?
どちらも現状にとどまらせず、新しいストートを切らせるって意味???
もう、寸止めじゃあ、悶々ですよね~
(って、見事に製作サイトの罠にハマりましたねぇ)
ザルバがいなくなって寂しい鋼牙をカオルちゃん慰めてあげて~
鋼牙の北行きが決定したとき、あたしも連れてって! って言って~
せめて、お別れのときは狂おしいキスをして~
(う~ん、やっぱ、全部ボツですかね? ...ボツだよな~ )
鋼牙を雪の降る中、立たせておきましたので、カオルちゃんを引き留めなかった罰を受けてもらいましょう... ってのはウソで、実は、selfish自身が最終話の最終シーンの雪原にいる鋼牙が好きなんです~~~
だから、もう一回、雪の中で佇んでいて欲しかった…
それだけのための、この妄想でした!
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
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