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きんのまなざし ぎんのささやき

あなたの白いその肌に(2)

[大人限定]にしようかどうしようかちょっと迷って、ひとまず「しません」。
ま、そのくらいゆるい描写です。

が、それでも、よい子のお友達はUターンしてくださいね?
約束だよ!




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まだ目覚め切っていないカオルのけだるげな表情に、ふんわりとした色香が漂う。

今日の指令は、少々骨のあるホラーが相手だった。
神経をすり減らし、それなりに体力も使って帰ってきた鋼牙にとっては、今のカオルは少しばかり目の毒だ。
シャワーも浴びないうちに、その手の中に掻き抱いてしまいそうになるからだ。

自分の衝動をそらすため、カオルから視線を外そうとして鋼牙はハッとした。
シーツの上に無造作に投げ出されたカオルの左手の内側、一番柔らかそうな白い肌の上に、赤く大きなミミズ腫れが…
そして、その中央には、3cmほどのひっかき傷が縦に走っていた。

「これは?」

カオルの腕を掴んで問いかける鋼牙の眉間には深い皺。
何に向けて、というわけではないが小さな憤りが胸に湧(わ)き、鋼牙を苛(いら)つかせている。

「え? ああ、これ?
 今日、庭のバラの手入れをしていたときにうっかりしちゃって…
 ほら、鋼牙、電話くれたでしょ? あのときちょっと慌てちゃったもんだから」

自分のドジを恥ずかしそうに笑うカオルに、ほんの少しだけ鋼牙の皺も浅くなったが、

「気をつけろ…」

と語調はまだ少し厳しいものだった。
胸に生じたイライラは何かで発散させるほどはっきりした形を成しておらず、解消の糸口は見つからず、その不明瞭さ故にぐずぐずと胸の中に居座っている。
それでも、

「まだ痛むか?」

と鋼牙はカオルを気遣った。

「ううん… なんかごめん…」

心配させたことを詫びるカオルは、しおらしく目を伏せた。
鋼牙は小さく溜息をつく。
その溜息を聞いて、カオルは一層小さく縮こまる。

怪我をしたカオルが悪いわけではない。
かといって、怪我を負わせたバラを責めてもしょうがないことだ。

(あのとき、電話などしなければ…)

いや、それこそ不毛なことだと言えよう。




鋼牙が無言でいることでおとなしく小さくなっていたカオルだったが、くすぐったいような感触を腕に感じて、びくんと身体を竦(すく)ませる。
見ると、自分の左手を掴んでいる鋼牙が、傷の上を、親指の腹で確かめるようにゆっくりとなぞっていたのだった。
鋼牙の触れているのは、カオルの腕の内側。
普段は誰にも何にも触れられない場所だ。
日の光にすらあまり晒されないそこは、薄い皮膚の下を通る血管の色が透けて見えるほど白く滑らかで、同時にひどく敏感な場所でもあった。
その敏感なところをなぞる指は、ひっかき傷の小さな凹凸(おうとつ)が作る微かな振動をそのまま、いやむしろ増幅して伝えてくる。

「んふっ…」

カオルの口から思わず吐息がこぼれると、鋼牙の温度も高くなる。
鋼牙はカオルの表情をじっと注視しながら、熱を帯びて熱くなった自分の唇を傷口に押し当てる。

「あっ…」

カオルは小さく声をあげ、自分の手を引こうと抵抗を試みる。
こちらを見る鋼牙の眼が獣のように獰猛な光が見え隠れしているが、その目から逃れらそうもなく、また、彼に掴まれている腕も振り解けそうにない。

カオルはぶるっと身震いをする。
でもそれは、「鋼牙が怖い」というのとは少し違っていた。
この後に自分が飲み込まれるであろう熱い波に対する期待が、少なからず含まれているのを否定できない。
けれども、カオルの口からこぼれるのは、それとは相反する言葉であり…

「いや…」

もちろん、鋼牙にはそれがカオルの真意とは違うことくらい解っている。いや、本能的に感じている。
自分の身の内に灯(とも)り、確実に大きくなっている炎を感じつつ、それに飲み込まれないだけの余裕が鋼牙にはあった。

「いや、なのか?」

フッと意味深な流し目を送ると、鋼牙はこれ見よがしにねっとりと傷口を舐めあげた。
鋼牙の舌は熱く、彼の内にある熱情が剥き出しで感じられた気がしてカオルを震えさせる。

「こぅ…が…」

吐息まじりに名を呼ばれ、鋼牙は再び、傷口に吸い付いた。
やがて、それは徐々に上へ上へと這い上がっていく。
そして、ひんやりと柔らかい腕の内側がちゅうと強く吸われて、赤い印が浮かび上がった。

「っ… だめ!」

半袖では隠せそうもない位置につけられた印に焦るカオルの肩を上から抑えつけて、鋼牙は真上からカオルを見下ろす。

カオルの腕に残る、バラの傷とキスマーク。
白い肌にそこだけ赤い2つの痕跡を確かめつつ、

(俺は何と対抗しているんだか…)

と自分の馬鹿さ加減に自嘲したくもなる。
だが、もうどうやら止められないらしい。いや止めるつもりもないのだが…

(カオルの身体に痕を残すのは俺だけで十分だ!)

身勝手な主張だとは思うが、それのどこが悪い、文句があるか! とばかりに吹っ切った鋼牙は、右手で魔法衣の前を無造作にはだけさせた。
ぶるっと震えるほどの鋼牙の色香が匂いたつ。

「覚悟しろ、カオル。
 今夜はおまえの身体に嫌というほどわからせる!」

言うなり、カオルに熱く深いキスが降り注がれる。

「ちょっ、なに…
 どうしちゃっ… たの… んんっ
 やぁン、こぉがぁ…」

何がどうしてこうなったのか混乱するカオルだったが、それもわずかな間のこと。
全力で襲いかかる鋼牙を前に、蕩(とろ)けていくしかできないのだった。



fin
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どうしたことでしょう。なんだか最近、大人づいちゃってます…
…というほどの描写じゃないですけど。
[大人限定]にもしていないですけど。へへへ。

さあ、こっからがあなたの妄想脳の出番です。
いつになくハードな鋼牙と、その餌食になるカオルちゃんを思いっきり妄想してくださいませ!
約束だよ!

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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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