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きんのまなざし ぎんのささやき

朧~おぼろ~(1)

2013年最初の妄想です。

2012年最後の妄想がアレ(「危険な遊び」)で、とても真面目とは
言い難いもので締めくくることになったのですが、今年の幕開けである
この妄想も同じようにフザけた感じに…

とあるスジ(どんなスジ?)からお叱りをいただくかもしれませんが、
すいません、妄想していて楽しかったんで、こうなっちゃいました! と
いうものを公開させていただきます。

みなさんも楽しんでくれると嬉しいのですが、いえいえ、無理強いは
いたしません。

なお、あらかじめお断りしておきますが、原作のイメージを若干壊して(?)
いるので、原作のイメージを大事にしたい方は閲覧しないほうがいいですよ。




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窓から朝の陽ざしが差し込み、カオルは重い瞼をゆっくりと開いた。

「行くな」 と言わんばかりにカオルを優しく包むのは、残念ながら、
カオルの愛しい人ではなく暖かな布団だったわけだが、布団と言えども
その誘惑には、なかなかに抗(あらが)いがたく、「もう少しだけ」 と
カオルは寝返りを打とうとした。

(うぅ… 重た…い…)

昨晩は思いのほか筆が進み、ずいぶん遅くまでキャンバスに向かっていた
のだが、その寝不足のせいなのか、カオルは自分の身体を重たく感じていた。


カオルは、大晦日、元日と、冴島家で過ごしたのだが、鋼牙は平静と
なんら変わりなく、カオルやゴンザたちとのんびり、行く年を惜しみ、
来る年を寿(ことほ)ぐこともなかった。
カオル自身も、画家として成功するためには、いつまでものんびりして
いられるほど悠長にも構えていられないので、2日の昼過ぎには、
自分のアパートに帰ってきていた。

久しぶりの我が家での朝。
誰に気兼ねもなく朝寝坊を決め込んでいたが、胸部にかかる重みに
寝返りを打つのにも一苦労。
いい加減、お腹もすいてきたので、カオルは渋々、布団と別れを告げる
ことにした。

「うわっ、さむっ」

思わず両方の手でみずからの身体を抱きしめようとしてみて、初めて
気付いた。

(あれっ?)

いつもなら感じない抵抗を感じるのだ。
手をほどき、目線を下に下げると、視線の先には、自分の足が見えるはず…
が!
なぜか、自分の胸が邪魔で見えないっ!

(ちょっ… どうしたのっ これ!)

驚いたカオルは慌てて胸を押さえてみるが、手のひらに伝わる微かな弾力と、
胸が圧迫されるような感覚を覚えるだけで、元々胸があっただろう位置に、
胸がへこむことはなかった…

(えぇ~っ、どうしよう!)

鏡で見てみると、某アニメの不ぅ~〇子ちゃんみたいなバストになっている
自分が映っていた。
カオルは、一晩にして急に膨らんだ自分の胸を見つめて、ただただ茫然と
するしかなかった。



バストサイズがいきなり変わってしまうと困ること。
それは…

(う~~~ん、着られる服がない~っ!!)

カオルの手持ちの服はほぼ全滅に近いことになったが、それでもなんとか
着れる服を見つけ、それにそでを通した。
普段は大きめのその服でさえも、バスト付近が妙な具合に引っ張られて
しまうが、コートな前を掻き寄せるようにして隠し、カオルは新しい洋服を
買いに街へと飛び出して行った。

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「あれっ? カオルぅ?」

聞き覚えのある声に振り返ると、そこにはカオルの友人である亜佐美が
いた。

「亜佐美? どうしてここに?
 …って、ちょっと聞いてよ~」

亜佐美はポートシティにある東北出版社で働いているので、なぜ、
北の管轄にいるのかカオルは不思議に思ったが、そんなことよりも
我が身に起こった一大事を伝えたくて、亜佐美に抱き付いて訴えた。

「亜佐美ぃ~ ちょっと、聞いてよぉ」

「どうしたの?
 …あれっ?」

抱きつかれた亜佐美は驚きつつもカオルを抱き留めたが、その感触に
気付き、慌ててカオルの肩をつかみ、身体を引き離した。
そして、まじまじと 「違和感を感じた」 あたりを見つめた。

「カオル?
 それ… なんか、そのぅ… 大きくなって… ない?」

半信半疑な感じで亜佐美はカオルの顔を覗き込む。

「そうなのぉ~
 朝起きたら、こんなになってて…
 ねっ あたし、どうなっちゃったんだと思う?
 何か、悪い病気なのかなぁ?」

半分ベソをかくような顔をしてカオルは相談してみた。

「やっだ~ カオル、よかったじゃな~い!
 これであんたも男から熱い視線を集められるよぉ~!」

一緒になって悩んでくれるかと思っていたのに、逆に面白がる亜佐美に
唖然としたカオルだったが、すぐに頬っぺたを膨らませて、プイッと
そっぽを向いた。

「よくな~い!
 あたしはあんたと違って、男の人の注目を集めてもち~っとも嬉しくない
 んですっ!!」

だが、いつまで経っても、それに対する亜佐美の反応がない。

(…あれっ?)

そこで、カオルは不審に思い、そろそろと振り返ってみた。
不思議なことに、今までそこにいたはずの亜佐美が、いつの間にか
姿を消していた。

(亜佐美、どこに行ったの?)

カオルはキョロキョロと亜佐美の姿を探したが、どこにも見つけ出すことが
できなかった。

(親友に何の挨拶もなしにいなくなるなんて…)

カオルは狐にでもつままれたような気分で、道端にたたずむしかなかった。



to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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