きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
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synchronicity(3)
またまた少しですが、アップします。
ほんとに終わらせたくない気持ちがいっぱいなんです。
もうちょっとだけ続きに回させてもらいます。
ほんとに終わらせたくない気持ちがいっぱいなんです。
もうちょっとだけ続きに回させてもらいます。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
鋼牙たちが北へと旅立った夜のこと。
カオルはひとり、冴島邸のリビングにいた。
どんなに煌々(こうこう)と灯(あか)りを点(つ)けていても、誰もいない冴島邸は
閑散としていて寒々と感じられた。
ひとりで食事をし、風呂に入り、これから始まる長い夜をひとりで過ごす。
以前のカオルにとっては、当たり前にやってきたことだったが、不思議なほどに
すっかり忘れてしまっていた感覚だった。
鋼牙たちと過ごしたのは、ほんの数ヶ月だったというのに。
ひとりの夜の過ごし方を思い出そうとするかのように、あたりをぐるりと見渡す。
(以前(まえ)にいた部屋ならともかく、この屋敷では、そもそも、あたしがひとりで
過ごしたことなんてなかったんだぁ、そういえば。)
カオルは小さく笑うと、窓に近づいてみた。
(あっ、お月様、きれい…
うぅ~、ゴンザさんの梅酒、飲みたくなったなぁ~
うふっ、もしかしたら忘れていってないかしら?
やっぱ、ゴンザさんに限ってそんなことはないかなぁ…)
そう思いながらも、台所に足を進め、かつてゴンザが梅酒を保管していた
棚の戸をそっと開けてみる。
「あ~ん、残念!」
棚の中には梅酒のビンはおろか、何も残ってなかった。
(やっぱり、ちゃんと持って行っちゃったんだぁ。
んっ、あれっ?
これは…)
そこには、几帳面な字が並んだカードが1枚。
「カオル様へ
市販のもので申し訳ありませんが、せめてもと思い、置いていきます。
冷蔵庫をご覧くださいませ。
ゴンザ」
冷蔵庫を開けるとそこには缶入りの梅酒ソーダが。
「や~だ~ ゴンザさんたら。
……
きっと、ゴンザさん、こんなもの初めて買ったんだろうなぁ~…」
チューハイ売り場をウロウロしながら、カオルのためにチューハイを探す
ゴンザを想像してみる。
カオルはひとりで笑った。
…そして、泣いた。
梅酒ソーダの缶を片手にリビングに戻ると、月のよく見える場所に
陣取った。
梅酒ソーダを飲みながら月を見上げる。
「ゴンザさん、ありがと…」
この屋敷から姿を消してしまった人たちだったが、カオルは間違いなく
その気配をまだ身近に感じられたのだった。
今宵の月も、静かに優しく、カオルを照らしていた。
to be continued(4へ)
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鋼牙たちが北へと旅立った夜のこと。
カオルはひとり、冴島邸のリビングにいた。
どんなに煌々(こうこう)と灯(あか)りを点(つ)けていても、誰もいない冴島邸は
閑散としていて寒々と感じられた。
ひとりで食事をし、風呂に入り、これから始まる長い夜をひとりで過ごす。
以前のカオルにとっては、当たり前にやってきたことだったが、不思議なほどに
すっかり忘れてしまっていた感覚だった。
鋼牙たちと過ごしたのは、ほんの数ヶ月だったというのに。
ひとりの夜の過ごし方を思い出そうとするかのように、あたりをぐるりと見渡す。
(以前(まえ)にいた部屋ならともかく、この屋敷では、そもそも、あたしがひとりで
過ごしたことなんてなかったんだぁ、そういえば。)
カオルは小さく笑うと、窓に近づいてみた。
(あっ、お月様、きれい…
うぅ~、ゴンザさんの梅酒、飲みたくなったなぁ~
うふっ、もしかしたら忘れていってないかしら?
やっぱ、ゴンザさんに限ってそんなことはないかなぁ…)
そう思いながらも、台所に足を進め、かつてゴンザが梅酒を保管していた
棚の戸をそっと開けてみる。
「あ~ん、残念!」
棚の中には梅酒のビンはおろか、何も残ってなかった。
(やっぱり、ちゃんと持って行っちゃったんだぁ。
んっ、あれっ?
これは…)
そこには、几帳面な字が並んだカードが1枚。
「カオル様へ
市販のもので申し訳ありませんが、せめてもと思い、置いていきます。
冷蔵庫をご覧くださいませ。
ゴンザ」
冷蔵庫を開けるとそこには缶入りの梅酒ソーダが。
「や~だ~ ゴンザさんたら。
……
きっと、ゴンザさん、こんなもの初めて買ったんだろうなぁ~…」
チューハイ売り場をウロウロしながら、カオルのためにチューハイを探す
ゴンザを想像してみる。
カオルはひとりで笑った。
…そして、泣いた。
梅酒ソーダの缶を片手にリビングに戻ると、月のよく見える場所に
陣取った。
梅酒ソーダを飲みながら月を見上げる。
「ゴンザさん、ありがと…」
この屋敷から姿を消してしまった人たちだったが、カオルは間違いなく
その気配をまだ身近に感じられたのだった。
今宵の月も、静かに優しく、カオルを照らしていた。
to be continued(4へ)
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コメント
(T_T)
やーん(T_T)(T_T)(T_T)
selfish様 私を泣かせてどーする気ですか ウワーン(T_T)
切ないっすねー。
第二期魔戒閃騎でカオルちゃんがアトリエに一人で暮らしていたのとはまるっきり違う この切ないひとりぼっち。
うぅぅ そしてゴンザの優しさが沁みます。公式様が全てですが …… 本当に二人はここで離れ離れにならないでほしかった……
selfish様 私を泣かせてどーする気ですか ウワーン(T_T)
切ないっすねー。
第二期魔戒閃騎でカオルちゃんがアトリエに一人で暮らしていたのとはまるっきり違う この切ないひとりぼっち。
うぅぅ そしてゴンザの優しさが沁みます。公式様が全てですが …… 本当に二人はここで離れ離れにならないでほしかった……
Re:(T_T)
hitori様を泣かせたかったのですっ!
なんせ、selfishは、 ”ドS” ですから!
…な~んてね。
ゴンザさんとの心温まるようなやりとりを、これまでの妄想の中の、どこかになんとか入れたかったのですが、最後の最後になってようやく念願が叶いました。
(ブログ開始当初は、鋼牙とカオルでいっぱいいっぱいでしたから…)
ホントなら、別れの夜は、鋼牙を想って泣くのがいいのでしょうが、冴島家のみんなとの関係性を再確認するのも悪くないかなと。
実は、ここだけの話(にはなりませんね?)… hitori様のお好きな 「ひとりじゃない」 と同じようなオチなので、
「な~んだ想像力のないヤツ…]
と呆れられるかな~? と心配していたのです~~~
hitori様には好感触だったようで、ホっとしました。
明日からの怒涛の21連勤、これで少しはがんばっていただけるでしょうか? (ふぁいと~!)
なんせ、selfishは、 ”ドS” ですから!
…な~んてね。
ゴンザさんとの心温まるようなやりとりを、これまでの妄想の中の、どこかになんとか入れたかったのですが、最後の最後になってようやく念願が叶いました。
(ブログ開始当初は、鋼牙とカオルでいっぱいいっぱいでしたから…)
ホントなら、別れの夜は、鋼牙を想って泣くのがいいのでしょうが、冴島家のみんなとの関係性を再確認するのも悪くないかなと。
実は、ここだけの話(にはなりませんね?)… hitori様のお好きな 「ひとりじゃない」 と同じようなオチなので、
「な~んだ想像力のないヤツ…]
と呆れられるかな~? と心配していたのです~~~
hitori様には好感触だったようで、ホっとしました。
明日からの怒涛の21連勤、これで少しはがんばっていただけるでしょうか? (ふぁいと~!)
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
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