きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
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lettera d'amore(1)
この妄想のタイトルは、イタリア語でlove letter…
(英語でもイタリア語でも、翻訳するときは excite に頼りきり~)
えぇ、もう、ありきたりな妄想でございます。
はい、はい、目新しいことなんて何もございません。
それを覚悟でお読みくださいませ。
(英語でもイタリア語でも、翻訳するときは excite に頼りきり~)
えぇ、もう、ありきたりな妄想でございます。
はい、はい、目新しいことなんて何もございません。
それを覚悟でお読みくださいませ。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
北の管轄にある冴島邸の庭では、鋼牙が剣の抜き打ちを行っていた。
赤鞘に収まっている両刃の剣が、二度、三度と、冬の澄んだ空気を
切り裂いていく。
触れていないにも関わらず、地面に積もった雪がぱぁっと大きく
巻き上がる。
「鋼牙様…!」
執事のゴンザが喜色を浮かべながら邸内から出てきた。
「カオル様よりクリスマスカードが届いております。」
鋼牙は眼だけでゴンザに諾(だく)の意を伝えた。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
イタリアの冬は美しかった。
落葉樹の葉がすべて落ち、石造りの町並みが、その乾いてざらついた
肌に、温度という温度をすべて吸い尽くしているようだった。
セピア色のように町全体がシックにトーンダウンして、肌で感じるより、
眼で見ることで、一層の寒々しさを感じさせた。
だが、その寒さを跳ね返すように、イタリアっ子たちは、鮮やかな色を
身につけ、恋人どうしや親子が飛び切りの笑顔を交わしあっていた。
そんな冬のイタリアの、とある町にあるアパートでは、カオルが机に向かい、
手紙を認(したた)めていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
冴島鋼牙様
お元気ですか?
北の管轄での生活もずいぶん慣れたことと思います。
あたしの方は、言葉の壁をまだまだ感じますが、陽気で人懐っこいイタリアの
人たちに助けられ、なんとか毎日を過ごしています。
あたしが住むこの町は、どこを切り取っても絵になるステキな町です。
そして、そこに住む人たちもとってもキレイ。
男の人でもまつげがものすごく長くて、手足も長いし、仕草もカッコよくて、
町を歩くと、モデルになって欲しい人がゴロゴロいるって感じです。
でも、さすがに声は掛けてません。
まだ、そこまでの語学力が身についていなくて…
あっ、もし、あたしの語学力がアップしても、自重するからね。
危ない目に合わないように、十分気をつけます!
鋼牙が傍(そば)にいないイタリアでは、自分の身は自分で守らないとね。
あっ、そうそう、先日、零くんからクリスマスカードが届きました。
なぜかフランス語で書かれていて、あたしにはチンプンカンプン。
フランス語の解る友達に読んでもらおうと思ったんだけど、
「カオルの彼氏から?」
っておちょくられました。
なんかものすごく熱烈な内容らしいんだけど…
零くん、いったいどんな内容を書いてきたんだろう?
そういえば、もうじきクリスマスですね。
イタリアのクリスマスは初めてですが、町並みがステキなうえ、人々は
とてもしあわせそうで、一年の中でも一番美しい時期なのかもしれません。
鋼牙にも見せてあげたいなぁって思います。
今年のクリスマスは一緒に過ごせませんが、いつの日にか、ゴンザさんや
ザルバや零くんたちと一緒に、楽しく過ごせたらなぁ~と思っています。
…… でも、本当のことをいうと、鋼牙とふたりで… ふたりだけで聖なる夜を
過ごすことができたらな~ なんて…
ん~~~、クリスマスじゃなくても、特別な日じゃなくてもよくて、鋼牙に
一目だけで会えたらいいのに。
今あたしが持っている、鋼牙とあたしをつなぐものは、東の屋敷の鍵が
ひとつだけ。
とても小さなものだけど、これはあたしのお守り。
ひとりが寂しくなったら、この鍵を手のひらで温めてみるの。
そうすると、鋼牙の体温を感じるような気がして…
ちょっと少女趣味かなぁ~と自分でも思うけど、眠れない夜のあたしの
儀式みたいな感じです。
この鍵を預かっておいてよかったなぁ~って心からそう思ってます。
このお守りがあれば大丈夫!
あたし、少しでも早く戻れるように、一生懸命勉強するからね。
だから、もう少し待っててください。
きっときっと待っててください。
もうひとつだけ言いたい言葉があるんだけど、それは会ってから、
自分の口で言うことにするね。
それでは、よいクリスマスを!
カオルより
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
to be continued(2へ)
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北の管轄にある冴島邸の庭では、鋼牙が剣の抜き打ちを行っていた。
赤鞘に収まっている両刃の剣が、二度、三度と、冬の澄んだ空気を
切り裂いていく。
触れていないにも関わらず、地面に積もった雪がぱぁっと大きく
巻き上がる。
「鋼牙様…!」
執事のゴンザが喜色を浮かべながら邸内から出てきた。
「カオル様よりクリスマスカードが届いております。」
鋼牙は眼だけでゴンザに諾(だく)の意を伝えた。
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イタリアの冬は美しかった。
落葉樹の葉がすべて落ち、石造りの町並みが、その乾いてざらついた
肌に、温度という温度をすべて吸い尽くしているようだった。
セピア色のように町全体がシックにトーンダウンして、肌で感じるより、
眼で見ることで、一層の寒々しさを感じさせた。
だが、その寒さを跳ね返すように、イタリアっ子たちは、鮮やかな色を
身につけ、恋人どうしや親子が飛び切りの笑顔を交わしあっていた。
そんな冬のイタリアの、とある町にあるアパートでは、カオルが机に向かい、
手紙を認(したた)めていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
冴島鋼牙様
お元気ですか?
北の管轄での生活もずいぶん慣れたことと思います。
あたしの方は、言葉の壁をまだまだ感じますが、陽気で人懐っこいイタリアの
人たちに助けられ、なんとか毎日を過ごしています。
あたしが住むこの町は、どこを切り取っても絵になるステキな町です。
そして、そこに住む人たちもとってもキレイ。
男の人でもまつげがものすごく長くて、手足も長いし、仕草もカッコよくて、
町を歩くと、モデルになって欲しい人がゴロゴロいるって感じです。
でも、さすがに声は掛けてません。
まだ、そこまでの語学力が身についていなくて…
あっ、もし、あたしの語学力がアップしても、自重するからね。
危ない目に合わないように、十分気をつけます!
鋼牙が傍(そば)にいないイタリアでは、自分の身は自分で守らないとね。
あっ、そうそう、先日、零くんからクリスマスカードが届きました。
なぜかフランス語で書かれていて、あたしにはチンプンカンプン。
フランス語の解る友達に読んでもらおうと思ったんだけど、
「カオルの彼氏から?」
っておちょくられました。
なんかものすごく熱烈な内容らしいんだけど…
零くん、いったいどんな内容を書いてきたんだろう?
そういえば、もうじきクリスマスですね。
イタリアのクリスマスは初めてですが、町並みがステキなうえ、人々は
とてもしあわせそうで、一年の中でも一番美しい時期なのかもしれません。
鋼牙にも見せてあげたいなぁって思います。
今年のクリスマスは一緒に過ごせませんが、いつの日にか、ゴンザさんや
ザルバや零くんたちと一緒に、楽しく過ごせたらなぁ~と思っています。
…… でも、本当のことをいうと、鋼牙とふたりで… ふたりだけで聖なる夜を
過ごすことができたらな~ なんて…
ん~~~、クリスマスじゃなくても、特別な日じゃなくてもよくて、鋼牙に
一目だけで会えたらいいのに。
今あたしが持っている、鋼牙とあたしをつなぐものは、東の屋敷の鍵が
ひとつだけ。
とても小さなものだけど、これはあたしのお守り。
ひとりが寂しくなったら、この鍵を手のひらで温めてみるの。
そうすると、鋼牙の体温を感じるような気がして…
ちょっと少女趣味かなぁ~と自分でも思うけど、眠れない夜のあたしの
儀式みたいな感じです。
この鍵を預かっておいてよかったなぁ~って心からそう思ってます。
このお守りがあれば大丈夫!
あたし、少しでも早く戻れるように、一生懸命勉強するからね。
だから、もう少し待っててください。
きっときっと待っててください。
もうひとつだけ言いたい言葉があるんだけど、それは会ってから、
自分の口で言うことにするね。
それでは、よいクリスマスを!
カオルより
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
to be continued(2へ)
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コメント
Re:拍手ポチからの~
コメ欄へようこそ!
手紙には、xxxx っていう前提があるので、こっぱずかしいことも書いてみました~
それでも言えない言葉があるってことで、 ”焦(じ)らし” をひとつかましています。
少しはジリジリしていただけたでしょうか?
(って、hitori様は、すぐに ”アレ” を想像したのですね。
じゃ~、作戦失敗か…)
もうほんと、hitori様(読み手さん)のお好きなよ~~~~に妄想してくださいませ!!
手紙には、xxxx っていう前提があるので、こっぱずかしいことも書いてみました~
それでも言えない言葉があるってことで、 ”焦(じ)らし” をひとつかましています。
少しはジリジリしていただけたでしょうか?
(って、hitori様は、すぐに ”アレ” を想像したのですね。
じゃ~、作戦失敗か…)
もうほんと、hitori様(読み手さん)のお好きなよ~~~~に妄想してくださいませ!!
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
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