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きんのまなざし ぎんのささやき

牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです

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金狼Morning!(1)

ちょっと遅れてしまいましたが…
金狼感謝祭、楽しまれましたか?

思いがけず、カオルちゃんとゴンザさんの登場で胸が熱くなりました。
…というわけで、「金狼Knight!」の続きを書きたいと思います。

よろしければ、続きをど~ぞ!

拍手[21回]



::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

カオルは薄暗がりの中で目を開けた。時間を確認するとまだ夜明け前だ。
まだぼんやりとした頭で、カオルはなんとなく昨日のことを思い出していた。




昨晩、魔戒騎士たちの集う祭りに招待されたカオルは、零や邪美、烈花たちと久し振りに顔を合わせたのだった。
カオルと顔を合わせた彼らは再会の挨拶をひとしきり終えると、決まって

「鋼牙は? 今日は一緒じゃないのか?」

と聞いてきた。
ここで、もしも、「みんなの代わりにホラー退治をしているの」などと馬鹿正直に答えてしまっては、鋼牙のせっかくの心遣いが無駄になってしまう。
そこで、カオルは出来るだけ明るく装いながら、

「ちょっとね…
 …なんか、レオくんと用事ができたみたい」

などと適当に笑って誤魔化すのだったが、それを聞いて残念そうに顔を曇らせる相手を見るとやはり心が痛んだ。

以前、誰かから聞いたのだが、なんでも魔戒騎士の掟によれば、管轄から無断で出ることはご法度なことらしい。
つまり、このような機会でもなければどんなに親しい間柄でも気軽に会いに行けるわけではない、ということのようだ。
だから、今夜のような魔戒騎士たちの祭ということであれば、当然、冴島鋼牙に会えるだろうと楽しみにしてきた朋友たちにしてみれば、その落胆する気持ちも十分理解できる。
だが、来れないものはどうしようもない。
それならば、ということで、みんなはあれやこれやとカオルに伝言を頼むのだった。

昔、鋼牙に世話になったという山刀翼という魔戒騎士からは

「おまえからの借りは返しきれるものではないが、何かあればいつでも遠慮なく言ってくれ。
 何を置いても駆けつけるから…」

と。
鋼牙の幼なじみで昔は鋼牙に対して特別な感情を持っていた(と思われる)邪美からは、

「仕事熱心なのはいいことだが、誰かさんに愛想をつかれないように気をつけなよ?」

と、実に意味ありげな艶っぽい微笑とともに言われた。
初対面のときには失礼な物言いに喧嘩が勃発しそうになった烈花からは、どういったわけか、鋼牙にではなくカオルに対してこんなことを言われた。

「鋼牙が安心して闘えるのはおまえのお陰だ。
 だから、あいつのことをいつまでも信じてやってくれ」

と…

そんな中、カオルは、皿の上に数えきれないほどのケーキを乗せたアノ男にも会った。
涼邑零だ。
彼と交わした挨拶の中でも、当然、鋼牙が来れなかったことに触れた。

「な~んだ、あいつ来なかったの」

と、零は至極かる~い感じで言った。
だが、零が言ったのはたったそれだけで、残念だ、とか、どうして来れなかった、とか、そういったことは全然なんにも言われなかったことに、カオルはちょっとばかり肩透かしをくらった気がした。
だから、思わず、カオルのほうから、

「鋼牙に何か伝えたいことある? よかったら伝えるよ?」

などと話を振ってみたが、それに対して帰ってきたのはなんとも爽やかな笑顔と、

「とりたてて別にないよ♪」

という、実にあっさりとした返事だった。

零は、かつては大きな誤解から鋼牙と反目し合っていたこともあったが、今では間違いなく鋼牙が最も信頼する魔戒騎士である。
わざわざ言葉にしなくても、ふたりには何か通じるところがあるのかもしれない。
女の自分と鋼牙の繋がりとは少し異なるが、彼もまた鋼牙と濃いつながりがあるのだろう。
そんなことを感じ取り、カオルは

「そう」

と笑顔で返事を返すのだった。




楽しい時間というのはあっという間に過ぎるもので、カオルはゴンザと一緒に少し早めに帰ることにした。
口では「まだまだ若い者には…」などと言っているゴンザも年のせいなのか少し眠そうなこともあった。
それに、祭の最中にゴンザの代読で鋼牙からの手紙が披露されたこともあったからだ。

「闘いの日々に身を置くのは、時として辛く哀しいこともあるだろう。
 だが、自分は、’守りし者’として人を護ることに誇りを持ち、最後の瞬間まで、その使命を貫き通したいと思うのだ。
 どんな人間にも、必ず、光り輝く’希望’を持っている。その姿は美しく、愛おしいから…
 恐らくそれは、今日ここに集う魔戒騎士や魔戒法師も同じ想いだと思う。」

普段はそれぞれの考え方、生き方に任せて、自分の考えを口にせず、押し付けない鋼牙が、手紙の中では熱い想いを語っていた。

「黄金騎士 牙狼のひとりとして、すべての魔戒騎士、魔戒法師に心から感謝し、賞賛の意を伝えたい。
 あなたがたは間違いなく、’ガロ(希望)’であり、共に闘う’ザルバ(仲間)’だ。
 ほんとうにありがとう…」

鋼牙の手紙からは、仲間や家族など、周りの人々への深い感謝の想いが溢れていて、カオルの心をじんわりと温かくさせ、今すぐにでも鋼牙に会いたいという気持ちを呼び起こしたのだ。





(楽しかったな…)

ベッドの中でカオルは笑った。そして、

(鋼牙も行けるとよかったのに…)

と、つい、そう考えてしまい、ベッドの中で小さな溜め息をついた。
カオルとゴンザが深夜に冴島邸に戻ってみると、管轄を不在にしている魔戒騎士たちのためにあちこちで闘い続けているのであろう、鋼牙はまだ帰っていなかった。
あれから数時間が経ち、鋼牙は帰っているだろうか? とカオルはベッドからそっと抜け出した。
温かかった布団の中から冷え切った空気にさらされて、思わずぶるっと身震いをする。
慌てて厚めのカーディガンを引っかけて廊下に出ると、鋼牙の部屋に向かう。
そして、遠慮がちにノックをしてみる。

  コンコン

「鋼牙… 開けるね?」



to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…



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