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きんのまなざし ぎんのささやき

あの子が酔ったら(4)

ニヤニヤしてますか? みなさん?

selfish は書きながら、ヒヤヒヤしてますけどね。
こんなの鋼牙じゃないかな~?
カオルじゃないかな~? って具合に。




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カオルに覆い被さるようにぐったりとして荒い息をしている鋼牙の髪を、カオルも乱れた息のまま無意識に優しく撫でた。
弾んだ息がようやく収まりかけた頃、身体を起こした鋼牙がカオルを気遣った。

「大丈夫か?」

カオルは少し恥ずかしそうに鋼牙と目を合わすと、

「うん」

とうなづいた。

カオルの隣りに身体を少しずらして片肘をついた鋼牙が、穏やかなまなざしを投げかけながらカオルの髪をすいた。
にっこり笑ったカオルに、鋼牙は優しいキスを落とした。
けだるいような、それでいてとても甘美な時間がふたりの間に流れる。

カーテンの隙間からそろそろ朝日が侵入しようかという頃、鋼牙は口を開いた。

「俺は少し剣を振るってくる。

 …おまえはゆっくり寝ているといい」

「うん」

カオルと離れがたい気持ちを断ち切るかのように、鋼牙はさっとベッドから起きた。
素早く身支度を整えた後、カオルを振り返って言った。

「カオル、すまなかった。
 さっきはその… 少し手荒だったかもしれない」

鋼牙は少々気まずい感じでそう謝った。

確かに、いつもの鋼牙なら、もっとカオルをいたわってくれていたはずだ。
だが、今日の鋼牙は少し不機嫌で意地悪で荒っぽかった。
なぜそうだったのか、カオルには理由まではわからなかったが、どうやら今は反省しているらいしいことはわかる。

「ううん、大丈夫…」

カオルは微笑みながら首を横に振った。
その返事を聞いて、鋼牙は少しホッとした様子を見せ、部屋を出ていこうとした。
ドアを開け、半分出かかったところで、ふと足を止めて鋼牙は振り返った。

「カオル…」

「なぁに?」

何を言われるんだろう、とカオルは首を少し傾けて鋼牙の言葉を待った。

「普段飲まないんだから、たまに飲んだ日には風呂はやめておけ」

ほんの少し(ほんとに少しだけ) ’好きだ’ とか ’愛してる’ とかそういった甘い言葉を期待していたカオルは、その期待が見事に外れたので、口を尖らせて棒読みで返事をする。

「はぁーい…」


さらに追い打ちをかけるように、鋼牙は、

「それから…」

と言葉をつないだ。
今度は何よ、と機嫌を損ねたカオルがさらに渋い顔になる。
それでも構わずに鋼牙は言った。

「自分の部屋のベッドの上は少し片付けたほうがいいぞ」

「!」

言われた瞬間、カオルの表情がこわばって身体を半分起こして言った。

「あ、あたしの部屋に入ったの?」

「あぁ。
 風呂上がりに動けなくなったおまえを部屋に運んで行った。
 だが、ベッドにおまえを寝かせることができなかったから、諦めてここに運んだんだ」

鋼牙の返事で、カオルはようやく、風呂をあがってから記憶が曖昧だったことや、なぜ自分がここに寝ていたのかといったことの理由がわかった。
そして、鋼牙にはあまり見られたくない散らかった部屋に鋼牙が入ったのかと思うと、気恥ずかしさで顔を赤くした。

「違うの!
 いつもはもうちょっと片付いてるんだよ?
 昨日はたまたまなんだからね! ほんとだよ!」

カオルは慌てて弁解したが、そんな彼女が可愛く思え、少し気が緩んだのか、鋼牙は軽口を叩いてみた。

「それなら、俺に襲われたくなければ ’い・つ・も’ 片付けておくんだな」

「えっ?」

襲うとかなんとか、鋼牙の口からそんな言葉が出るくるとは思いもよらなかったカオルは、思わず聞き返した。
すると、今度は鋼牙のほうが少し動揺する。

「俺だって聖人君子じゃないんだ…

 男だってことを覚えておいたほうがいい」

なんとも微妙な表情を浮かべ、そう捨て台詞のように言うと、鋼牙は部屋を出ていった。

ここに来て、やっと、いつもと様子の違う鋼牙の態度の理由がぼんやりとわかったカオルは、クスクスと可笑しそうに笑った。

(へぇ~ 鋼牙でもねぇ~
 ふ~ん、そっかぁ~)

笑いながら、自分が何も身につけていないことに気付くと、カオルは脱いだものを手早く着ていった。
そして、再びベッドに横になり、鋼牙のことを思い出してニヤニヤしながら、至福のまどろみを味わうのだった。

(ウフフ♡
 あたし、鋼牙に襲われちゃったんだぁ~)



fin
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なんか、変わり映えしませんね…
でも、やっぱり鋼牙さんやカオルちゃんの日常を妄想するのは楽しい!

事後も、シャワールームで… と妄想が暴走しかけましたが、そちらはなんとか押し込めました。
みなさんがそれぞれに暴走(もとい!)妄想するのが、きっと ’正解’ なんじゃないかなぁ~ と思います。

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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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