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きんのまなざし ぎんのささやき

君ヲ想フ(1)

少し、間が空いてしまいましたが、その間、とあるアイディアを思いつき、
これを形にできないかなぁと、もがいておりました。

… 実は、まだ、もがき中です。 (笑)

…… 正直なところ、この後の展開もまだ定まってません。 (苦笑)

……… ひょっとしたら、落としどころすら変わるかもしれません。 (苦)

なんせ、自分の身の丈を顧(かえり)みず、原作をちょっと離れて自由に
妄想してみようかな? などという暴挙に出たのですから…


先の見えない状態で、非常~に危険な香りがしていますが、それでも
やってみるのか、見切り発車?

車掌は selfish で、お客は… 誰だ?
いるのかなぁ? (苦笑)




::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

部屋にいたカオルが、もうそろそろ寝ようかと時刻を確認したとき、
階下が急に騒がしくなった。

(鋼牙が帰ってきたのかな?)

鋼牙を出迎えようと立ち上がったカオルは、部屋のドアを開けて、
廊下に出ようとした。
そのとき、

『…カオルを呼んで来い! はやくっ!』

ザルバの怒鳴り声がカオルの耳に届いた。

「はっ、はい、ただいまっ…」

慌てて返事をするゴンザの声と、バタバタと慌ただしい靴音が
重なった。
無意識のうちに、肩にかけていたストールを持つカオルの手に
力が入った。

(鋼牙に何かあった…?)

思うと同時に、カオルは駆けだしていた。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

『鋼牙、しっかりしろよ。
 もうすぐだからな』

「…」

ザルバの励ましが聞こえているのか、いないのか、足取りの重い鋼牙は
ひたすら無言で、夜道を屋敷に向かって足を進めた。
ようやく、冴島邸の玄関まで来たとき、鋼牙はまじまじと屋敷を見上げ、

「ここが…」

そう言ったきり、立ち尽くした。

『さぁ、中に入るぞ。
 ゴンザが待っている』

ザルバに促され、鋼牙の表情に、安心感と緊張感とがごちゃ混ぜに
なったような複雑な気持ちが投影された。
鋼牙はドアを睨んでから、覚悟を決めたようにドアを開けた。

程なくして、ゴンザがいつものように出迎えた。

「おかえりなさいませ」

鋼牙がそれに答えるより先に、ザルバが次々とゴンザに指示を
出した。

『ゴンザ、緊急事態だ。

 コイツを書斎に案内してやってくれ。
 それから、カオルを呼べ』

訳が判らず戸惑うゴンザに、ザルバは苛立たしげに言い放った。

『あぁ、もういい!
 書斎へは俺が案内するから、お前はカオルを!』

「は、はぁ…」

首をかしげながらも、階段へと向かおうとするゴンザに、ザルバの
叱咤が飛ぶ。

『グズグズするな。
 カオルを呼んで来い! はやくだっ!』

「はっ、はい、ただいまっ…」

慌てて返事をするゴンザの声と、バタバタと慌ただしい靴音が重なった。
ゴンザが階段を2~3段上がったところで、慌てて降りてくるカオルに
気付いた。

「ゴンザさん、何があったの?」

「あぁ、カオル様…
 それが、よく判りませんので…

 とにかく、書斎のほうにお越しください」

「鋼牙に何か?」

「それは、なんとも…
 ただ、お怪我をしているふうには見えませんでした…

 とりあえず、書斎に急ぎましょう」

ふたりとも漠然とした不安を覚え、先を競うように書斎に向かって
駆け出した。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

書斎では、ザルバが台座に据えられ、鋼牙は革張りの椅子に、
ひどく疲れた様子で、全身を投げ出すように座っていた。

「鋼牙…」
「鋼牙様…」

ふたりが揃って書斎に駆け込み、机を挟んで鋼牙と対峙した。
鋼牙は緊張した面持ちで、カオルとゴンザを見つめた。
その様子が、2人の抱いた不安をさらに加速させる。

『よし、集まったな…
 ちょっと俺の話を聞いてくれ』

「ねぇ、何があったの?
 鋼牙は大丈夫なの?」

不安に耐え切れずに、カオルは鋼牙とザルバを等分に見ながら
質問した。

『だから、それを今から話すんだ。
 まぁ、話を聞け、カオル…』

そうは言うものの、ザルバの声にはどこか緊張感が漂っていて、
カオルの鼓動は少しも落ち着くことはなかった。
だが、黙ってザルバの話を聞くのがよいと思い、カオルはうなずいた。

『さて、どこから話すか…
 そうだな、まずは…

 鋼牙は怪我などしていない。
 命の危険に晒されてるわけではないから、そこは安心してくれ』

それを聞いて、カオルもゴンザも、力が入って硬くなっていた身体から
少し力が抜けた。

『だが、今の鋼牙は牙狼剣を扱えない。
 もちろん、鎧の召喚もできない。

 そこが、厄介と言えば厄介かもしれん』

「えっ、それって…」
「それは一体…」

カオルとゴンザは同時に驚きを口にした。



to be continued(2へ)
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拍手[26回]

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無題
初めまして!
私も牙狼が好きで二次小説サイトを色々と巡っていたのですが、ようやくコメントを残したくなるブログを発見出来た!と思い、不躾ながらコメントさせて頂きました。
何やら不穏な状況で次回へ…となっていて、気になります!
また、覗きに来ますね。
CHIGAYA URL 2013/01/22(Tue)13:32:09 編集
Re:無題
ようこそです、CHIGAYA様!
コメントありがとうございます!
(初めましての方にコメントいただけると、ものすご~くテンションあがりまするぅ)

不躾?
躾などいりませんよ?
牙狼への愛があれば何もいりませんっ (きっぱり!)

selfish の場合、読んでくださるみなさんにも好きなように続きを妄想してもらいたいので、中途半端~なところでついつい「続く」にしちゃうんです。
CHIGAYA様にも、ちょっとでもドキドキしてもらえたなら嬉しいです!
また、いつでもおヒマなときに覗きにきてくださいませ。

…んっ?
CHIGAYA様のサイトってココなんですか?
selfish も何度も訪れてます!
でも、できるだけ古いものから読むようにしているので、コメントしようとすると、「この記事へのコメントは終了しました」となっていて、いつもコメントできないんですぅ~
だから、未だにコメントしていない… すみません!

この場で書くのも変ですが、CHIGAYA様の書く鋼牙もほんとに素敵です!
喋らない鋼牙はイイ~
これからもいっぱいいっぱい素敵な鋼牙を書いてくださいね。
【2013/01/22 20:38】
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



tomy 様[07/27]
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