きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
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昨日は昨日 今日は今日(6)
零くんはね、かっこよ~~~く書きたいんですよ。
そして、いつかは幸せになってもらいたいんですよ。
まだまだ、自分の幸せを拒んでいる零くんですが、いつかは零くんが
幸せになるスピンオフ、頼みますよぉ~ A監督ぅ~
(映像でなく、小説でも我慢するからさぁ~)
さて…
「零」を「玲」と書き間違えていないか、甚(はなは)だ心配なのですが、
続きが気になる方はどうぞお先へ…
そして、いつかは幸せになってもらいたいんですよ。
まだまだ、自分の幸せを拒んでいる零くんですが、いつかは零くんが
幸せになるスピンオフ、頼みますよぉ~ A監督ぅ~
(映像でなく、小説でも我慢するからさぁ~)
さて…
「零」を「玲」と書き間違えていないか、甚(はなは)だ心配なのですが、
続きが気になる方はどうぞお先へ…
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
鋼牙に言いたかったことを言い、ゴンザの用意した朝食を食べ終わると、
零は、
「ちょっと寝させてもらうわ」
と言い、部屋を用意するというゴンザに断りを入れてから、手近なソファーに
ゴロリと横になった。
そうして、しばらく仮眠をとった後、起き出し、
「ちょっと、カオルちゃんトコ、顔を出そうっかな?」
と、ひとりでカオルの部屋を訪れた。
コンコンコン
「カ~オルちゃん?
俺… 零だけど。
ちょっといい?」
少し間があって、ドアが細く開いた。
「零くん?
あぁ、久しぶりね。
元気にしてた?」
少し疲れた感じのカオルが、無理矢理、顔に笑顔を張りつけて言った。
「あぁ、俺は元気だよ。
それより、カオルちゃん、あんまり元気ないじゃん。
大丈夫?」
零はドア脇の壁に手をつき、ごく自然に人懐っこい笑顔を浮かべ、
軽い調子で聞いた。
「うん… ちょっとね…
鋼牙たちから、あたしのこと、何にも聞かされてない?」
「あぁ、鋼牙たちは何も言ってないよ。
ただ、俺は俺なりに解ってるつもりだけどね。
なんせ、俺のとこにも、閑岱からいろいろ届いたからさ」
「えっ? 零くんのとこにも?」
「一応、俺も黄金騎士と同じくらいには人気があるってことじゃない?」
「…鋼牙だけじゃなかったんだね」
「カオルちゃんが心配するようなことは、何もないと思うけどな…
まぁ、男の俺が言うこと、信じらんないかもしれないけど」
「そんなこと…」
カオルは曖昧に笑った。
「まっ、鋼牙がイヤになったら、ポートシティに戻っておいでよ。
俺が代わりに守ってあげるからさ!」
「なにそれ? 誘ってくれてるの?
ふふっ」
思わずカオルから笑みがこぼれた。
「よかった。
やっぱり女の子は笑ってないとね
じゃあ、俺、帰るわ」
「えぇ、もう帰っちゃうの?」
「まぁねぇ。
帰ってお仕事しないとね」
「まさか、あたしのために、わざわざ来てくれたの?」
「違うって。
鋼牙に伝えておきたいことがあったんだよ。
でもさ、カオルちゃんの顔、見れてよかったよ。
さぁ、帰るとするかぁ!
あっ、見送りはいいよ。
また、今度ゆっくりデートしてよね」
「ふふっ、零くんったら。
ありがとね、心配してくれて…」
零はにっこり極上の笑顔を見せると、くるりと向きを変えて行ってしまった。
だが、廊下の角を曲がるとき、ちらっと振り返って叫んだ。
「あぁ、カオルちゃん。
カオルちゃんはカオルちゃんのまんまでいればいいんだよ!
そんな君を鋼牙は好きなんだからさ」
きれいにウィンクして、さっと手を振り、廊下の向こうに消えていった。
(もう、零くんたら…)
カオルは、零の消えた廊下をしばらく眺めていた。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
零が帰っていった。
「それじゃ、またな」
「あぁ、わざわざすまなかったな」
「ふふん。
鋼牙の口からそんな台詞が聞けたんだから、俺も足を運んだ甲斐が
あったってトコかな?
あっ、ゴンザ、朝食、サンキュ。 うまかったよ。
さ~て、今から帰ったら、オブジェのひとつでも浄化できっかな?」
「零、あんまり無理するなよ」
「だ~いじょうぶだって!
なんたって、俺、若くて強くてカッコいいタフな魔戒騎士だもん。
そうそう、あの見合い写真も見ないといけねぇなぁ。
忙しいったらないゼ… じゃあな、鋼牙」
零は来たときと同様、しなやかにハーレーにまたがると、たやすく取り回して、
冴島邸を後にした。
しばらく走った後、シルヴァが口を開く。
『ゼロ。
あなた、あのお見合い写真、見るつもりなの?』
「さぁ、どうかな?」
零は答えをはぐらかした。
『ねぇ、もうそろそろ、いいんじゃない?』
「ん?
…俺はいいんだよ。
シルヴァ、お前さえいればさ」
零のいつもの答えが返ってきた。
(ゼロ、あなたは優しい人ね。
でも、他人の世話を焼いている場合じゃないわ。
あれから、ずいぶん月日が経ったっていうのに、あなたの胸に開いた穴は、
まだ、パックリ口を開けたままなのね。
その穴を埋めてくれる人、早く見つけなきゃいけないんじゃないかしら?)
シルヴァはそう思ったが、それ以上何も言わなかった。
泣きたくなるくらい真っ青な空の下、心地よい振動と響き渡る重低音に
抱かれながら、零は東の管轄へ向けて愛車を走らせた。
to be continued(7へ)
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鋼牙に言いたかったことを言い、ゴンザの用意した朝食を食べ終わると、
零は、
「ちょっと寝させてもらうわ」
と言い、部屋を用意するというゴンザに断りを入れてから、手近なソファーに
ゴロリと横になった。
そうして、しばらく仮眠をとった後、起き出し、
「ちょっと、カオルちゃんトコ、顔を出そうっかな?」
と、ひとりでカオルの部屋を訪れた。
コンコンコン
「カ~オルちゃん?
俺… 零だけど。
ちょっといい?」
少し間があって、ドアが細く開いた。
「零くん?
あぁ、久しぶりね。
元気にしてた?」
少し疲れた感じのカオルが、無理矢理、顔に笑顔を張りつけて言った。
「あぁ、俺は元気だよ。
それより、カオルちゃん、あんまり元気ないじゃん。
大丈夫?」
零はドア脇の壁に手をつき、ごく自然に人懐っこい笑顔を浮かべ、
軽い調子で聞いた。
「うん… ちょっとね…
鋼牙たちから、あたしのこと、何にも聞かされてない?」
「あぁ、鋼牙たちは何も言ってないよ。
ただ、俺は俺なりに解ってるつもりだけどね。
なんせ、俺のとこにも、閑岱からいろいろ届いたからさ」
「えっ? 零くんのとこにも?」
「一応、俺も黄金騎士と同じくらいには人気があるってことじゃない?」
「…鋼牙だけじゃなかったんだね」
「カオルちゃんが心配するようなことは、何もないと思うけどな…
まぁ、男の俺が言うこと、信じらんないかもしれないけど」
「そんなこと…」
カオルは曖昧に笑った。
「まっ、鋼牙がイヤになったら、ポートシティに戻っておいでよ。
俺が代わりに守ってあげるからさ!」
「なにそれ? 誘ってくれてるの?
ふふっ」
思わずカオルから笑みがこぼれた。
「よかった。
やっぱり女の子は笑ってないとね
じゃあ、俺、帰るわ」
「えぇ、もう帰っちゃうの?」
「まぁねぇ。
帰ってお仕事しないとね」
「まさか、あたしのために、わざわざ来てくれたの?」
「違うって。
鋼牙に伝えておきたいことがあったんだよ。
でもさ、カオルちゃんの顔、見れてよかったよ。
さぁ、帰るとするかぁ!
あっ、見送りはいいよ。
また、今度ゆっくりデートしてよね」
「ふふっ、零くんったら。
ありがとね、心配してくれて…」
零はにっこり極上の笑顔を見せると、くるりと向きを変えて行ってしまった。
だが、廊下の角を曲がるとき、ちらっと振り返って叫んだ。
「あぁ、カオルちゃん。
カオルちゃんはカオルちゃんのまんまでいればいいんだよ!
そんな君を鋼牙は好きなんだからさ」
きれいにウィンクして、さっと手を振り、廊下の向こうに消えていった。
(もう、零くんたら…)
カオルは、零の消えた廊下をしばらく眺めていた。
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零が帰っていった。
「それじゃ、またな」
「あぁ、わざわざすまなかったな」
「ふふん。
鋼牙の口からそんな台詞が聞けたんだから、俺も足を運んだ甲斐が
あったってトコかな?
あっ、ゴンザ、朝食、サンキュ。 うまかったよ。
さ~て、今から帰ったら、オブジェのひとつでも浄化できっかな?」
「零、あんまり無理するなよ」
「だ~いじょうぶだって!
なんたって、俺、若くて強くてカッコいいタフな魔戒騎士だもん。
そうそう、あの見合い写真も見ないといけねぇなぁ。
忙しいったらないゼ… じゃあな、鋼牙」
零は来たときと同様、しなやかにハーレーにまたがると、たやすく取り回して、
冴島邸を後にした。
しばらく走った後、シルヴァが口を開く。
『ゼロ。
あなた、あのお見合い写真、見るつもりなの?』
「さぁ、どうかな?」
零は答えをはぐらかした。
『ねぇ、もうそろそろ、いいんじゃない?』
「ん?
…俺はいいんだよ。
シルヴァ、お前さえいればさ」
零のいつもの答えが返ってきた。
(ゼロ、あなたは優しい人ね。
でも、他人の世話を焼いている場合じゃないわ。
あれから、ずいぶん月日が経ったっていうのに、あなたの胸に開いた穴は、
まだ、パックリ口を開けたままなのね。
その穴を埋めてくれる人、早く見つけなきゃいけないんじゃないかしら?)
シルヴァはそう思ったが、それ以上何も言わなかった。
泣きたくなるくらい真っ青な空の下、心地よい振動と響き渡る重低音に
抱かれながら、零は東の管轄へ向けて愛車を走らせた。
to be continued(7へ)
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コメント
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
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