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きんのまなざし ぎんのささやき

昨日は昨日 今日は今日(6)

零くんはね、かっこよ~~~く書きたいんですよ。
そして、いつかは幸せになってもらいたいんですよ。

まだまだ、自分の幸せを拒んでいる零くんですが、いつかは零くんが
幸せになるスピンオフ、頼みますよぉ~ A監督ぅ~
(映像でなく、小説でも我慢するからさぁ~)

さて…
「零」を「玲」と書き間違えていないか、甚(はなは)だ心配なのですが、
続きが気になる方はどうぞお先へ…



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鋼牙に言いたかったことを言い、ゴンザの用意した朝食を食べ終わると、
零は、

「ちょっと寝させてもらうわ」

と言い、部屋を用意するというゴンザに断りを入れてから、手近なソファーに
ゴロリと横になった。
そうして、しばらく仮眠をとった後、起き出し、

「ちょっと、カオルちゃんトコ、顔を出そうっかな?」

と、ひとりでカオルの部屋を訪れた。

コンコンコン

「カ~オルちゃん?
 俺… 零だけど。
 ちょっといい?」

少し間があって、ドアが細く開いた。

「零くん?
 あぁ、久しぶりね。
 元気にしてた?」

少し疲れた感じのカオルが、無理矢理、顔に笑顔を張りつけて言った。

「あぁ、俺は元気だよ。
 それより、カオルちゃん、あんまり元気ないじゃん。
 大丈夫?」

零はドア脇の壁に手をつき、ごく自然に人懐っこい笑顔を浮かべ、
軽い調子で聞いた。

「うん… ちょっとね…

 鋼牙たちから、あたしのこと、何にも聞かされてない?」

「あぁ、鋼牙たちは何も言ってないよ。
 ただ、俺は俺なりに解ってるつもりだけどね。
 なんせ、俺のとこにも、閑岱からいろいろ届いたからさ」

「えっ? 零くんのとこにも?」

「一応、俺も黄金騎士と同じくらいには人気があるってことじゃない?」

「…鋼牙だけじゃなかったんだね」

「カオルちゃんが心配するようなことは、何もないと思うけどな…

 まぁ、男の俺が言うこと、信じらんないかもしれないけど」

「そんなこと…」

カオルは曖昧に笑った。

「まっ、鋼牙がイヤになったら、ポートシティに戻っておいでよ。
 俺が代わりに守ってあげるからさ!」

「なにそれ? 誘ってくれてるの?
 ふふっ」

思わずカオルから笑みがこぼれた。

「よかった。
 やっぱり女の子は笑ってないとね

 じゃあ、俺、帰るわ」

「えぇ、もう帰っちゃうの?」

「まぁねぇ。
 帰ってお仕事しないとね」

「まさか、あたしのために、わざわざ来てくれたの?」

「違うって。
 鋼牙に伝えておきたいことがあったんだよ。

 でもさ、カオルちゃんの顔、見れてよかったよ。

 さぁ、帰るとするかぁ!
 あっ、見送りはいいよ。
 また、今度ゆっくりデートしてよね」

「ふふっ、零くんったら。
 ありがとね、心配してくれて…」

零はにっこり極上の笑顔を見せると、くるりと向きを変えて行ってしまった。
だが、廊下の角を曲がるとき、ちらっと振り返って叫んだ。

「あぁ、カオルちゃん。
 カオルちゃんはカオルちゃんのまんまでいればいいんだよ!

 そんな君を鋼牙は好きなんだからさ」

きれいにウィンクして、さっと手を振り、廊下の向こうに消えていった。

(もう、零くんたら…)

カオルは、零の消えた廊下をしばらく眺めていた。

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零が帰っていった。

「それじゃ、またな」

「あぁ、わざわざすまなかったな」

「ふふん。
 鋼牙の口からそんな台詞が聞けたんだから、俺も足を運んだ甲斐が
 あったってトコかな?

 あっ、ゴンザ、朝食、サンキュ。 うまかったよ。

 さ~て、今から帰ったら、オブジェのひとつでも浄化できっかな?」

「零、あんまり無理するなよ」

「だ~いじょうぶだって!
 なんたって、俺、若くて強くてカッコいいタフな魔戒騎士だもん。
 そうそう、あの見合い写真も見ないといけねぇなぁ。
 忙しいったらないゼ… じゃあな、鋼牙」

零は来たときと同様、しなやかにハーレーにまたがると、たやすく取り回して、
冴島邸を後にした。
しばらく走った後、シルヴァが口を開く。

『ゼロ。
 あなた、あのお見合い写真、見るつもりなの?』

「さぁ、どうかな?」

零は答えをはぐらかした。

『ねぇ、もうそろそろ、いいんじゃない?』

「ん?

 …俺はいいんだよ。
 シルヴァ、お前さえいればさ」

零のいつもの答えが返ってきた。

(ゼロ、あなたは優しい人ね。
 でも、他人の世話を焼いている場合じゃないわ。

 あれから、ずいぶん月日が経ったっていうのに、あなたの胸に開いた穴は、
 まだ、パックリ口を開けたままなのね。
 その穴を埋めてくれる人、早く見つけなきゃいけないんじゃないかしら?)

シルヴァはそう思ったが、それ以上何も言わなかった。

泣きたくなるくらい真っ青な空の下、心地よい振動と響き渡る重低音に
抱かれながら、零は東の管轄へ向けて愛車を走らせた。



to be continued(7へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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