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きんのまなざし ぎんのささやき

「絵本」を鑑賞してみたよ!(1)

G.W.も終わりかぁ…
明日からまた仕事が始まります。

が、その前に!
妄想でパワーを充填ですよ~


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ホラーも大人しい静かな夜。
いや、ここ冴島邸のリビングは、いつもとは打って変わってにぎやかで…
それもそのはず、見知った顔が多数集まっていたのだった。



鋼牙は、この集まりを首謀した零に怪訝な顔を向ける。

「零、これはいったい何の騒ぎなんだ?」

「へへ~ん、俺さ、ちょいと ’いいもの’ を手に入れたんでねぇ。
 俺ひとりで楽しむのはもったいないなぁと思って…」

意味ありげな笑顔でそう答えた零が、何やら作業しているゴンザを振り返って問うた。

「準備のほうはどう? そろそろ始められる?」

尋ねられたゴンザは、顔をあげて零に笑顔を見せる。

「はい、整いましてございます。
 いつでも始められますよ、零様」

OK、ありがと、とゴンザを労(ねぎら)うと、零はその場にいる者の注目を集めるように、パンと手を打ち、声を張った。

「今夜は、遠路はるばるわざわざ集まってもらってありがとう。
 それぞれに忙しい身だとは思うが、元気そうな顔が並んで嬉しいよ。
 思えば、ここにいるメンツとの出会いは…」

なんとなく焦らすように、のらりくらりとした物言いに、イライラと痺れを切らした翼が、零の言葉を遮る。

「前口上などどうでもいい!
 勿体つけていないで、さっさと始めてくれたらどうなんだ!」

「んもう、兄ぃったら!」

「まぁそう言うな、翼。
 お前がそうやって話の腰を折ると、零だって始められなくなっちまうんじゃないか?」

兄の不遜な物言いを咎める鈴に、とりなすような邪美の言葉が続く。

「何を言う。俺はだな…」

と、めいっぱい不機嫌そうな顔をして言い返そうとする翼に、

「まあまあまあ」

とシグトとワタルが割って入って、これ以上ヒートアップしないように宥(なだ)めにかかる。
カオルとレオは心配そうにオロオロするばかりで何も言えない。
そんな中、シグトが、どうしたものかと烈花の顔を見ると、烈花はそれに、任せておけとばかりに小さく頷き返した。

「いいから、始めろ…」

穏やかだが、有無を言わさぬ凛とした口調で、烈花は零を促した。

「わかった、わかった…」

降参とばかりに両手を上げた零は、一同の顔をぐるっと見渡した。

何が始まるのかとわくわくした顔…(鈴とシグト)
腕を組み、少し不機嫌そうな顔…(翼)
すらりとした足を組んで、平然と待つ顔…(烈花)
おっとりとして、事の成り行きを見守る顔…(邪美とワタルとゴンザ)
なんとなく落ち着かず、心配そうな顔…(カオルとレオ)
そして、いつもの如く、険しい顔…(鋼牙)

様々な彼らの顔を満足そうに眺めた零は、

「もう俺からは多くは語らない。まずはこれを見てくれ…」

と言うと、芝居じみた大仰な態度で一礼して高らかに言った。

「Ladies and gentleman! Now it's show time!」

その零の開始の掛け声とともに、ゴンザは手元のDVDレコーダを操作した。
やがて、始まったのは、牙狼 暗黒魔戒騎士篇「絵本」の回…





暗がりの中に浮かぶザルバ。
ドックン、ドックンと不気味に打つ脈。
ザルバの声が、物語の始まりを告げる…

  闇に潜む魔獣、ホラー…
  これはホラーを狩る魔戒騎士の物語だ。
  決して目を離すな。



  ~~~ 本編鑑賞中 省略 ~~~



カオルの描いた絵を脇に抱えた鋼牙が、街灯が照らす夜道を歩いている。
ひゅうひゅうと吹く身も心も凍えそうな風の中に響く鋼牙の靴音。
そこに、カオルの声が重なる。

  思い出の絵本に描かれた黄金騎士が、私の目の前に現れた。
  しかしそれは、これから始まる新たな騎士伝説のほんの幕開けに過ぎなかった。





「絵本」の回が終わり、鈴が避難めいた声をあげた。

「鋼牙ったら、ひどーい!」

「そうですよ、鋼牙さん。
 あれじゃあ、カオルさんから見た第一印象、最低じゃないですか!」

シグトも同調して鈴と顔を見合わせ、そうだよねえ、と頷き合っている。

「ほんと、ひでぇ奴だな。
 普通、女の子を突き飛ばしたりするか?」

「確かに。婦女子への粗暴な振舞は感心しないな」

零と翼が呆れたような顔で言い合うと、

「仕方がない。鋼牙とはそういう男だ」

「まあねぇ。昔っから、女の扱い方ってもんはなっちゃいなかったからねぇ」

と烈花と邪美は諦めモードで溜息をついた。

「それにしても、いきなりあんなふうに抑えつけて魔導火をかざすなんて…」

「そうだな。相手がもしホラーでなかった場合が面倒になる。
 こんな稚拙なアプローチを教えたつもりはないんだが…」

遠慮がちに指摘するレオに、自分の師としての指導を振り返ってみるワタル。
こんなふうに、ああだこうだと鋼牙への非難や批判を口にする彼らに対し、鋼牙は苦々しい顔をするしかない。
そんな鋼牙を心配そうに見守っているカオルに対して、ふいに声がかかった。

「カオルちゃんもこの際だから何か言ってやりなよ。
 鋼牙にひどい目にあったのは、カオルちゃんなんだからさ」

「ああ、確かに…
 いい機会かもしれないねぇ」

零と邪美がそう言うのに対して、「そうだ、そうだ」と、その場にいるほとんどの者が同意した。


to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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