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きんのまなざし ぎんのささやき

牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです

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目指せ! 牙狼クイズ王~(2)

いやあ、ついに始まりました、牙狼クイズ王!
どんなクイズを出そうかなぁと、牙狼を見返していたらどんどん話に引き込まれてしまって、クイズどころじゃなくなっちゃって…

書く時間が削られてしまって少し短くなってしまったのですが… お楽しみくださいませ。


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「問題!」

「デデン!」

レオの声のあと、本来なら効果音が鳴るところを、鈴がマイクを両手に握りしめて顔を紅潮させながら言う。

(((えっ!)))

一様に驚いた顔で、回答者である5人は司会者たちを振り返るが、みんなの注目を集めて一層顔を赤らめた鈴とは裏腹に、マイペースなレオは最初の問題を出した。

「我らが黄金騎士 牙狼の鎧を継承する冴島鋼牙さんですが、この鋼牙さんが、銀牙騎士 絶狼である涼邑零さんとともに、真魔界に潜む全てのホラーの始祖であるメシアに挑んだ、闘いの日々を記録したドキュメンタリーがあります。
 このドキュメンタリー ’牙狼<GARO> 暗黒魔戒騎士篇’ の総監督は誰?」

そんなこんなで、思いのほかスムーズな滑り出しに、スタッフたちは一様にほっとしつつ、その後も問題は続いていった。




「カオルさんが当時住んでいた部屋ですが、カオルさんがした ’ある事’ が大家さんの逆鱗に触れ追い出されてしまいます。カオルさんが追い出される原因となった ’ある事’ とは何?」

「零さんが家族の仇だと思っていた鋼牙さんを狙って放った、魔戒騎士をも倒せるほどの邪剣の名前は?」

「ホラーを100体封印した魔戒騎士が、試練を乗り越えて手にできる魔戒獣は何?」

「カオルさんのお父様である御月由児氏の書いた絵本のタイトルは?」

「当時、東の管轄にあった冴島邸の住所は?」

「番犬所から魔戒騎士に届く、ホラー討伐を命じられる指令書の色は通常 ’赤’ ですが、絶対に拒否が許されない指令書の色は何色?」

「邪美さんの師である阿門法師とは ’よく酒を飲んだ仲’ だという、紅蓮の森の番人の名前は?」




最初は順調だった収録も、中盤に差し掛かってくると、型に収まりきらない回答者たちにひっかきまわされるようになってくる。

「最初は鋼牙さんと不穏な仲であった零さんですが、そんなふたりの仲をなんとかできないかとカオルさんが零さんを訪ねます。そのときに持っていったものは何?」

 ポン!

すぐにカオルの手がボタンを叩く。

「はい、カオルさん!」

「ケーキ!」

「正解っ」

「それにしても男性のもとを訪ねるのにケーキを持っていくとは、ちょっと変わってますね?」

「だって零くん、メチャメチャ甘党くんなんだも~ん」

レオの問いに、カオルは持ち前のフレンドリーさ丸出しで答える。
すると横から、

「でも、あのケーキ、結局床に落ちちゃって駄目になっちゃったんだよねぇ」

とため息交じりに零が入ってきた。

「えっ、そうだったの?」

カオルが目をまんまるにして零を振り返る。

「そうだよ。ベッドから跳ね起きたカオルちゃんが走って出て行ったときに落としてったんだよ?」

「ちょ、ちょっと零くんっ」

カオルが慌てて自分の唇に人差し指を立てて、それ以上言わないようにとジェスチャーで示した。

ピクッと鋼牙の眉が動く。

けれども、そんなことに気が付かないレオは、

「ベッドって… カオルさん、どういう状況だったんですかぁ?」

と目を白黒させつつ言うので、鈴が横からレオの袖を引き、小さく首を横に振る。
そして、目線だけで鋼牙を指し示すのだった。
えっ、と気づいたレオがそちらに目をやると、物凄く怖い顔をした鋼牙が…
一瞬にして青ざめるレオ。

天を仰いで小さく溜息をつくカオルに、こめかみ辺りをポリポリと掻く零。
おろおろするゴンザと、面白そうにニヤニヤしている邪美。

「跳ね起きたってことはカオルはベッドに寝ていたんだろ?
 それで? 零、あんたはそのときどうしてたんだい?
 上から覆いかぶさってたのかい? それともカオルと一緒になって寝てたのかい?」

明らかに鋼牙の反応を見ながら、ねっとりとした声で邪美が尋ねる。
すると、それまでクイズには一問も答えず、だんまりを決め込んでいた鋼牙が、地を這うような低音で、しかもまったく感情を交えないような低温の声で

「カオル、あとで… わかったな?」

と言った。
その一言に、カオルも

「…はい」

と答えるしかなかったのだった。


to be continued(3へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…



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