きんのまなざし　ぎんのささやき

牙狼（冴島鋼牙 Ver.）の世界を、気ままに妄想した二次創作サイトです

目指せ！　牙狼クイズ王～（3）

さてさて、前回の牙狼クイズ、わかりましたか？
答えは、すべて暗黒魔戒騎士篇を見ればわかるようになっています。
あれっ、答えが分からない…　と思われた方は、もう一度見直してみましょう。
新たな発見があるかもですよ？

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「では、次の問題です！」

「デデン！」

中盤も過ぎ、残っている問題もあとわずかとなった頃。
慣れてしまったのか、はたまたもう自棄（やけ）になったのか、レオの後にすかざす効果音を口で言う鈴の顔は、赤くなかった。

「あっ、すいません。
　問題に入る前に少しだけ説明がありました！」

分かりやすく動揺したレオがへらっと笑い、隣に立つ鈴も解答者たち（鋼牙を除く）もカクッと脱力する。

「えっと…
　鋼牙さんがこれまでに闘ったホラーの中でも、ダンタリアンというホラーは一風変わっていました。
　カオルさんを攫ったダンタリアンは、カオルさんから抜き取った魂を賭けて、鋼牙さんにゲームに参加するよう持ちかけます。
　鋼牙さんが挑んだ3つのゲームの中にあったのが　’なぞなぞ’。
　さて、解答者のみなさんにも、ここで　’なぞなぞ’　に挑戦していただきます…
　では、問題です！」

そう言うと、レオは遠慮がちに鈴をチラッと見る。
その視線を受けた鈴は、

「…デデン？」

とレオの反応を見つつ、やや小さい声で返した。
それに、ニコッと笑みを返したレオは、解答者たちを見て出題し始めた。

「次のうち、一番大きいのはどれでしょう？
　A.幼稚園
　B.小学生
　C.中学生
　D.高校生
　E.大学生」

「次の中で、秘密のない人は誰？
　A.歌手
　B.小説家
　C.画家」

「就職活動中のA君が遠出をすることになりました。
　さて、A君が使った交通手段は次のうちどれでしょう？
　A.飛行機
　B.船
　C.車」

なぞなぞが出題され始めると、カオルとゴンザの顔が生き生きと輝き、先を競って回答権を得ようとボタンを連打しだした。
そんなふたり横目に眺めながら、零と邪美がコソコソと話をする。

「なぁ、これ、なんか魔界と関係あんのか？」

「さあね…
　まぁ、’なぞなぞ’　はアノふたりに任せとけばいいんじゃないかい？」

「…そだな」

微苦笑を浮かべた零と邪美は、ひょいっと肩を竦（すく）ませて、楽しそうな様子のカオルとゴンザを眺めるのだった。

「目指せ！　牙狼クイズ王！
　みなさんにお楽しみいただいている魔界に関するクイズの数々ですが、次が最後の問題となってしまいました…」

ええ～、ブーブー

唇を尖らせながら、立てた両手の親指を下に向けてブーイングのポーズを取るカオルに、レオは苦笑いの表情を浮かべつつ先を進める。

「ここで、成績を振り返りたいと思います。
　これまでのところで、トップは…　　ゴンザさんで450点！
　そして2番手には、カオルさんで435点となっています。
　ですが、零さん邪美さんも僅差ですぐ後ろにピタリとつけていますので、誰がトップになるのかは、最後の最後までわかりません！」

そう言うと、レオは鈴に目配せで合図を送る。
それを、うん、とうなずいて受けた鈴はマイクを構えて続きを引き取る。

「最後の問題ですが、この問題に正解しますと得点は、なんと…」

と言いながらもったいぶって上目遣いで周囲を探る鈴。
それをさらに煽るようにレオも

「なんと？」

と訊き返す。

「なんと…　1万点ですっ！」

なんともはや、ベタベタなお決まりの展開に、

「おいっ！」

とすぐさま声を張り上げ突っ込む零。
カオルは目を大きく見開き、ゴンザと邪美は苦笑いを浮かべている。
そして、鋼牙はというと、小さく溜息をついていた。

ハハハ、と乾いた笑いをこぼしたレオは、まあまあと零をなだめる。

「とにかく、泣いても笑っても次が最後の問題です。
　そして、この問題を正解した方が、初代、牙狼クイズ王の栄誉に輝くこととなります！」

「はい、そして、牙狼クイズ王となった方には、素晴らしい商品もご用意していますので、みなさん頑張ってくださいね！」

そう言うと、レオと鈴はニッコリと笑った。

「それでは！　最後の問題です！」

to be continued（4へ）
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[6回]