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きんのまなざし ぎんのささやき

結果が大事!?(2)

診断テストって、いっぱいありますね~
ど・れ・に・し・よ・う・か・な♡




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  あなたは我慢強いタイプですか?
    かなり我慢できる
    まあまあ我慢できる
    あまり我慢できない
    全然我慢できない

  自分の容姿についてどう思ってる?
    多少コンプレックスがある
    気に入っている
    スタイルは好き
    イヤで仕方ない
    顔は好き
    イケてると思う



画面に映る質問をカオルは声を出して読み上げると、鋼牙は少し考えてはその中から ’最適’ と思われる答えを選んでいった。
ひとつ、ふたつ、と答えていくうちに、いつしかケータイはカオルの手から鋼牙の手の中に移動していた。
鋼牙の顔に自分の顔を寄せるようにしてスマホの画面を見つめていたカオルだったが、ふと、鋼牙を見つめると、小さなディスプレイに視線を落とす鋼牙の真剣な横顔がそこにあった。

診断テストというものに信憑性などはない。
いや…
まったくの出鱈目とまでは言わないが、信用度としては今ひとつで、まあ、なんということのないただの ’遊び’ だと思う。
だが、カオルのささやかな願いに付き合って、こうして真剣に取り組んでくれる鋼牙を見ているとカオルの顔は自然にほころんでくる。
そう、カオルにとって診断テストの結果などどうでもいいのだ。
こうして、鋼牙と同じものに取り組んでいる時間が楽しくてたまらなくて、同じ時間を共有していることに、なんともいえないしあわせを感じるのだ。

「!」

ふと、鋼牙に戸惑いのようなの表情が現れた。
どうしたんだろう、と思ったカオルが、鋼牙の手の中の小さなディスプレイを覗き込む。



  次の中で欲しいと思ったのはどれ?
    新しい職場
    暖かい家庭
    新しい世界
    誰もいない世界
    恋人
    友人



…確かに、これはちょっと悩む。

(鋼牙はどれを選ぶんだろう…)

そう思いながら鋼牙の顔をチラッと盗み見てみる。
すると、鋼牙はすでに落ち着いていて2つの答えの間で視線が動いているようだった。
その視線が一点に絞られたかと思うと、躊躇なく、指がひとつの答えを選んでいた。

(へぇ~)

カオルは鋼牙の選んだ答えから、彼が何をどう考えてこの答えに至ったのかをいろいろ想像してみた。
そんな時間もまた楽しい。
次の質問では比較的スムーズに回答を選んだ鋼牙が、再び指を止めた。



  次の中でパートナーに求めるものはどれ?



ドキン!
カオルの鼓動が跳ねた。
すると、今度は鋼牙のほうがカオルのほうを横目で見てくるではないか!
その鋼牙の流し目と目が合ったカオルは、カァッと耳が熱くなるのを感じていた。
少し息苦しささえ感じるくらいの沈黙の中、カオルは画面に目を向けた。



  次の中でパートナーに求めるものはどれ?
    経済力
    社交力
    自立心
    セッ◯ス
    やさしさ
    居てくれればよい



(鋼牙は何を選ぶんだろう…)

鋼牙の指が選択肢の上を移動して、あるところでピタリと動きを止めた。

(セック… って、えっ?)

驚いたカオルが鋼牙の顔を見た瞬間、鋼牙はポンと答えをタップして、画面が「計算中…」に変わった。

「え? えっ?
 鋼牙、今の何を選んだの?」

鋼牙が何を選んだのか見ていなかったカオルは、鋼牙の腕をゆさゆさ揺らして、スマホと鋼牙とをかわるがわる見て尋ねた。

  フッ

鋼牙の表情が緩んでカオルを見つめたが、すぐに少し意地悪そうな目をしてこう言った。

「さあな…」

「そんなぁ!」

唇を尖らせて抗議するカオルだったが、どうやら鋼牙は答えを教える気がないみたいだ。



そうこうしているうちに、スマホの画面には、診断結果が映し出された。
ふたりの目に飛び込んできたのは、部屋の隅に体育座りしている男性の写真と「さびしい さみしい」の文字。



[診断結果]
  あなたから「さびしい」という禁断症状が出ています。



そう、鋼牙がしていたのは、「あなたが無意識に持っている禁断症状をテスト」するという診断テストだった。

「何これ?
 えっと…
 
  あなたは孤独を強く感じています。
  さびしいという禁断症状がとても現れています。
  このまま放置しておくと、あなたは「ハゲます」
  1人にならずに、誰かと過ごしてください。

 ですって。

 なに、鋼牙! 寂しかったのぉ?」

鋼牙の結果を見て、カオルは楽しそうにおちょくってみた。

「そんなことは…」

否定の言葉を口にしようとした鋼牙だったが、そのままカオルに

「なら、そういうおまえはどうなんだ?
 このテスト、おまえもやってみろ」

と切り返してきた。
あくまでも遊びと割り切っているからか、鋼牙は早くも冷静さを取り戻していた。

「え、あたし?
 いいよ!やってみる!
 あたしは、鋼牙みたいに寂しがり屋なんかじゃないわよ、きっと」

と言いながら、鋼牙の手からスマホを受け取った。

(パートナーに関する質問とか、あたしが何を選ぶか知られるのは恥ずかしいもんね。
 鋼牙だって、答えを教えてくれなかったし…)

そう考えたカオルは、鋼牙に画面を見られないようにしながら、何問かある質問に答えていった。
やがて、「計算中…」と文字が画面に現れたところで、カオルはようやくスマホの画面を鋼牙にも見えるようにした。

「さあ、何が出るかな…」

期待と不安の入り混じる中、ついに結果が出た!

「え~ なにこれぇ~!」

カオルは結果の意外さに、つい声をあげた。



[診断結果]
  あなたから「殴られたい」という禁断症状が出ています。



驚くカオルに代わり、鋼牙が声に出して結果を読み上げる。

「なかなか面白い結果が出たな。

  あなたはムラムラしています。
  あなたは殴られたいと思っています。
  どうやら痛いのが好きなようです。
  このまま放置していると、街中を裸で歩こうとしてしまいます。

 そうか…
 裸で街中を歩かれるのはさすがにマズイから、別のやり方でおまえの禁断症状をすぐに解消してやろう。
 ほら、カオル、歯を食いしばれ!」

そう言うと、意地悪そうな目をした鋼牙が拳を振り上げてみせた。

「やだやだ! ウソでしょ、鋼牙!
 あたし、殴られたくなんかないって!」

手を突っぱねて鋼牙から身体を離すようにしているカオルに、鋼牙は情け容赦なく

「ほら、喋ってると舌を噛むぞ!」

と言い、振り上げた拳を振り下ろそうとする真似をする。

「んー!」

思わず、口を閉じ、それから目もギュッと閉じたカオルが顔を背けるようにしつつも観念した。
すると、

  ふわっ

と柔らかい感触がカオルを包み込んだではないか。

(あれ?)

カオルの唇は鋼牙の唇によって塞がれていた。

優しく甘い口づけは、段々熱を帯びていった。

「ん… んふぅ…」

頭の芯が甘く痺れ、息が止まるかと思うほどの恍惚感の中、ようやくふたりの唇が離れた。
とろんとしたカオルの目が鋼牙と見つめ合い、うまく回らない口先で吐息と共に言葉を吐く。

「どうして…」

てっきり殴られると思っていたのにどうしたわけか真逆の事態になっていて、カオルの頭は混乱している。

「そうだな、どうしてだろうな…

 おまえの禁断症状よりも、俺のを先に満たしたかったのかもな」

そう答える鋼牙のまなざしも熱っぽく揺れていた。

「ねぇ…」

カオルは伏し目がちに甘えたような声を出す。

「まだ、寂しいんじゃない?」

かわいらしく誘うカオルに、鋼牙は答える。

「今夜は、少し ’痛い’ ほうがいいのか?」

そんな意地悪な問いかけに、カオルは眉を潜(ひそ)めて言った。

「んもう… 意地悪!」





診断結果の結果なんてどうでもいいと思っていた。
ふたりで過程を楽しむことこそが貴重な時間だと。
でも…

(結果もそれなりに大事なのかもね…)

鋼牙の腕の中に抱き締められてそう思ったのを最後に、カオルの頭の中から言葉は消し飛んでいた。
カオルと鋼牙は、今、自分たちが生み出す熱い熱~い熱に飲まれている。



fin
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


妄想の中で取り上げた「禁断症状」の診断テストですが、ほんとにありますよ!
(ググってみてね!)

鋼牙さんだったらこう答えるかな? カオルちゃんならこれかな? と答えていった結果、鋼牙さんは「さびしい」人で、カオルちゃんは「殴られたい」人という結果になりました。
この診断結果を元にしてみたら、こんな妄想に…

ほんとはね、最初に診断テストにトライしたときには全然別の結果が出たので、これとは違った妄想をしていたのですが、今日改めて診断テストをやってみたら「さびしい」と「殴られたい」になってしまったんで「んじゃ、こっちで書こうかな」と方向転換。
いいんでしょうか、こんな適当な書き方で…
(他の方はもっと綿密にプロットを考えたりしてるんでしょうね。
 でもね、ここの「売り」(逃げ、とも言う?)は「気ままさ」だから~)

さてさて、みなさんが鋼牙あるいはカオルになりきって答えてみたら、また別の結果になるかもしれませんね。
よろしければチャレンジを!



ち・な・み・に!
selfish の場合、自分を診断してみたら、こんな↓結果が出ました。

[診断結果]
  あなたから「殴りたい」という禁断症状が出ています

  あなたはストレスを相当溜め込んでいます。
  解消方法としてあなたは人を殴りたいと思っています。
  このまま放置しておくと、自分の顔を殴ってしまいます。
  何かを殴って、解消してください。

というわけで、カオルちゃ~ん、殴らせて~?
あ、いや、鋼牙さんからの報復が怖いから、やっぱりやめとく~! (^▽^;)

拍手[15回]

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吹いた
「殴られたい」に吹きました。

お久しぶりです。
まぢまぢと読み耽ってしまいました。
「寂しい」にはそっかぁー鋼牙はカオちゃん不足かぁ~なんて、納得したのに、その先を行ったら「殴られたい、」って。文字見て、黙読して、同時に吹いた。

これ、意地悪な鋼牙の続きが読みたくなります。
つづきは、勿論鋼牙の部屋ですよね!

歯を食いしばる~の下りは先に出てた『寂しい』で、なんとなく理解出来てて、ああーこう来るのかぁ、ってな描写にワクドキしました。

ひと手もふた手もうわ手な鋼牙が、やっぱ鋼牙だなぁーって。
読んでて心温まりました。
Mion 2016/06/27(Mon)22:20:32 編集
Re:吹いた
「殴られたい」
別にわざと面白くしようとしたわけじゃありませんが、まさかこんな診断結果が出るとは思いませんでした!

そらぁ、「殴られたい」と言われたら、こういう展開はお約束でしょう? ん? ん?(ニヤ~リ♡)
次はこう来るんじゃないかな? と分かっていても、ドキドキしてもらえたみたいで、よかったです~
そこんところは裏切りたくないですもんね!

さて、この後、ふたりがどこでどうなったかは… 
ご想像にお任せしますが、絶対、絶対、ご想像どおりだと思いますよっ♡

【2016/06/27 22:38】
診断してみました
はじめまして
ナナミと言います
牙狼を好きになってまだ2年ですがレンタルで全て見ました
鋼カオ最高です❗
心理テストが気になってやってみたところ、私も「殴りたい」になりました
Selfishさんの小説すごく面白いです❗
ナナミ 2017/01/30(Mon)23:49:12 編集
Re:診断してみました
ナナミ様、初めまして! そして、ありがとうございます!
「すごく面白い」と言っていただけて、「うわっ、ありがとうございます!」と声が出て、PCに向かって頭を下げてました。いや、ほんとにデス!

そうですか、心理テストは「殴りたい」でしたか... 相当ストレス溜まってますね?
selfish はナナミ様に殴られるわけにはいかないので、せめて妄想をご提供させていただきます。
勢いだけの妄想ですが、さぁどうぞ~ (〃^∀^)⊃由

それにしても、10年以上前の作品なのに、ナナミ様のような新しいファンが増えて嬉しいなぁ~
また、公式様の作品でも、selfishの妄想のほうでも、気に入ったものがあれば教えてくださいね!
【2017/02/01 20:12】
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。



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