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きんのまなざし ぎんのささやき

Shall we …(1)

忘れた頃に、ふたたび メルヘン です!

王子ってどんな人だったっけ?
カオルンって?
どんな文体で書いてたっけ?

なんだかいろいろ忘れてます。 大丈夫なのか?

「大丈夫か?」 と言えば、この頃、執筆時間が短くなってしまったので、
1回分のお話を書くのに3~4日くらいかかってます。
そんなノロノロで行けるのか?
あんまりゆっくりしてると、書くのに飽きちゃいそうでこわい…
しかも、見切り発車だし… (←これは、もう、かなり慣れたけど)

不安要素はいろいろですが、書いてる時間は楽しいです!
みなさん、また、妄想にお付き合いいただけますか?
お付き合いいただける方は、どうぞ!




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おやおや、まだ寝てないの?
えっ、コーガ王子のお話がまた聞きたいって?
しょうがない子ねぇ~

う~んと…

…あっ、そうそう、まだ話していないことがお話があった!
このお話は、コーガ王子とカオルンがまだご結婚されていない頃のことだよ…

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ここは、サエジーマ国。
市街地から少し離れた、田園風景の広がる場所です。

小麦畑には爽やかな風が吹き渡り、さながら、黄金色の海にさざ波が立って
いるように見えます。
どこからかヒバリのさえずりも聞こえてきます。
なんとも、美しく、穏やかな時間がそこには流れていました。

その小麦畑を見渡せる小高い丘の上では、カオルンがスケッチブックを抱えて、
黙々と鉛筆を動かしています。
やがて、その手を止めて、描いたものを少し離して眺めます。

「こんなもんかな…」

満足そうに微笑んでから、うぅ~ん、と両腕を空へと伸ばしました。

「はぁ~ 気持ちいい~」

小麦畑をわたってきた風が、カオルンのいる丘を駆け上がり、カオルンの
髪を揺らしていきます。


そのときです。
突然、強い風がびゅっと吹いて、カオルンの帽子が飛ばされてしまいました。

「あっ」

カオルンは慌てて立ち上がり、数メートル先の地面に落ちた帽子を拾い
上げました。
ほっとした表情を見せて帽子を被ると、視線を城のほうへと向けます。
城の足元にはおもちゃのように可愛らしい街並みが見えます。
その市街地に立つ時計塔では、2本の針が頂点で揃おうとしています。

「いっけない、もうこんな時間!
 急いで帰らないと、お昼に間に合わない…」

カオルンは慌てて道具を片づけると、帽子を押さえながら、城に向かって
駆け出しました。



さて、ここ、サエジーマ国は、国王の厳格な中にも温情あふれる治世のお陰で、
小国ながらも豊かな国土、安定した経済を保ち、王子を筆頭とした屈強な
騎士たちに守られ、勤勉な国民は心穏やかに暮らしていました。

そんなサエジーマ国に、
  生涯の伴侶
   生涯の主(あるじ)
    生涯のライバル
を求めて、長い旅をしてきた
  カオルン
   ゴーザン
    レイ
の3人がやってきて、コーガという王子に出逢いました。
今では3人とも、この国ですっかり落ち着いた生活をしています。

カオルンは、一時期、ちょっとしたことが原因で、部屋から出てこなくなった
こともありましたが、今ではすっかり元気を取り戻し、天気がよいと、城内や、
ときには城外までスケッチに出掛けていきます。
そんなカオルンの様子に、共に旅をしてきたゴーザンやレイは、ほっと安心
していました。



そんなある日。

城の庭を歩く、ひとりの騎士の姿がありました。
レイです。
美しく刈り込まれたトピアリーや、今を盛りと咲き誇るバラの花などに目を
楽しませながら、悠然と歩くレイの様は、絵のように美しいものでした。

「どうしたんだ、ゴーザン。
 こんなところに呼び出したりして」

庭の奥まったところにある東屋(あずまや)にやってきたレイは、先に来て
待っていたゴーザンに、いつもの軽やかな調子で声をかけました。

「あぁ… ちょっと相談したいことがあったのです。

 わざわざ呼んだのは、他でもない、王子とカオルンのことなのです」

明るい顔のレイとは対照的に、ゴーザンは顔色が優れません。

「なに?
 カオルンに、また何か気がかりなことでもあったのか?」

少し心配そうにレイが尋ねます。

「いえ、それはありません」

思いのほか、すぐさま否定したゴーザンの答えに、

「な~んだ、脅かさないでよ。
 びっくりするじゃん」

と、レイは少し大仰に安心してみせました。
だが、ゴーザンは相変わらず、にこりともせずに言いました。

「いえ…
 その ’何もない’ ことが、わたくしには心配なのでございます」

「んっ?
 どういうこと?」

話の見えないレイが、ゴーザンを促します。

「はい…
 レイも覚えているでしょう?
 カオルンが部屋に閉じこもりがちになったときのことを」

レイの反応を確かめるようにしているゴーザンに、レイは無言でうなずき
ました。

「あのときからコーガ王子とカオルンの関係は、なんというか… そう!
 とても ’好転した’ と思うのです。

 あの様子では、ふたりはお互いに憎からず思っているように思えます」

レイもゴーザンの言うことにいくつか心当たりがありました。

(あのふたり、いい感じじゃん…)

そういうふうに、レイも嬉しく思っていました。

だから、ゴーザンが何を心配しているのかに、全く見当がつきません。
そのことがすごく気にかかります。

「それで?」

レイは、ゴーザンに話の先を促します。

「ところで…」

急(せ)かすレイをはぐらかすように、ゴンザは、少し会話の内容を変えました。

「レイは知っているでしょうか?
 実は、王子にはあちこちの国から ’結婚話’ が持ちかけられているのです」

レイは素直に驚いて、思わず声をあげました。

「へぇ~、そうなんだぁ~」

その反応にゴーザンはようやくニコリと笑いました。

「それは、当然です。

 あのルックスに、あのスタイル、そして剣を取れば無双の強さ。
 多少、武骨ではございますが、遊興の類(たぐい)にうつつを抜かすことも
 なく、女癖が悪いこともない。

 年頃の姫をお持ちの王様がたは、国の安定のため、そして姫のしあわせの
 ためを思い、どの国も、お姫様たちの結婚のお相手としてコーガ様を…
 と関心を持たれているのです」

コーガのこととなると、ゴーザンはまるで我がことのように、自慢気に
話します。

「それに、領民の中でも、名のある家や富のある家では、娘を将来の妃に…
 と願わないところはないくらいなのですよ」

放っておくと、ゴーザンは王子がいかに素晴らしい方で、どれほどすごい相手から
結婚話を持ちかけられているのか、ということを延々と喋りだしそうな勢いでした。
そこで、話を元に戻すために、レイは先回りして問いかけました。

「それで?
 コーガはどこかのお姫様との結婚でも考えている、というのか?」

もし、そうだとしたら、カオルンは王子に振られてしまうことになります。

「いえ。
 コーガ様は、『結婚などは考えていない』 とおっしゃってます…」

「なんだぁ
 だったら、心配することはないじゃないか。
 カオルンを放り出して、他の姫と… ってわけじゃないんだろ?」

安心して笑顔を見せるレイを尻目に、ゴーザンの顔は、再び曇りました。

「それが、いろいろ問題はあるのです…」



to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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