きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
最近の’妄想’
2025/12/31 ・・・
ようこそ
2024/01/22 ・・・
勝った! 帰ろう! いや、その前に…
2023/12/24 ・・・
金牙新年!
2023/12/03 ・・・
冬ごもり大作戦(2)
2023/11/19 ・・・
冬ごもり大作戦(1)
2023/10/15 ・・・
とある秋の日
2023/08/06 ・・・
いちばんの存在(6)
2023/07/30 ・・・
いちばんの存在(5)
2023/07/09 ・・・
いちばんの存在(4)
2023/07/02 ・・・
いちばんの存在(3)
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ふ・た・り(1)
「咆哮」を妄想し終わったら、ちょっと満足しちゃいまして…
当分妄想なんてできないかな~ と思ってました。
思ってましたが…
すでに selfish が、ビョ~キなのを忘れていました。
無事に(?)次の発作が来ました… (苦笑)
今日から師走ですが、そして、いよいよクリスマスですが、selfish の
妄想には、そんなのちっとも関係ないみたいです。(すみません!)
「To be, or not to be」の続きとなりますので、未読の方は、先にこちらを
お読みくださいませ。
当分妄想なんてできないかな~ と思ってました。
思ってましたが…
すでに selfish が、ビョ~キなのを忘れていました。
無事に(?)次の発作が来ました… (苦笑)
今日から師走ですが、そして、いよいよクリスマスですが、selfish の
妄想には、そんなのちっとも関係ないみたいです。(すみません!)
「To be, or not to be」の続きとなりますので、未読の方は、先にこちらを
お読みくださいませ。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
'英霊の塔' での浄化が済んだ後、鋼牙はその足ですぐに屋敷に帰る
つもりだった。
だが、車を停めてある山小屋までカオルと一緒に歩いて戻る道すがら、
何気なく言ったカオルの一言で考えを改めた。
「ねぇ、鋼牙?
ゴンザさん、疲れてないかな?
今日は朝早かったのに、これからまた長い距離を運転してもらうん
だよね?
大丈夫かなぁ」
(確かに…)
この頃のゴンザは
「こう見えて、まだまだ若いんですから」
とか
「まだまだ若い者には負けませんよ」
などと強がっているが、そもそも、そういうことを口にするようになった時点で
年をとったという証拠だった。
それに、時折、自分で自分の肩を叩いていたり、腰をさすっていたり、という
光景を鋼牙もよく目にしていた。
「そうだな。
今日慌てて帰る必要がないのであれば…
ゴンザに相談してみるか」
鋼牙のその返事を聞いて、今夜は3人で山小屋に泊まれるかも… と
カオルの期待が膨らんだ。
車まで戻ってみると、ゴンザの姿はなかった。
どうやら、山小屋のほうにいるようだ。
カオルが浄化されたあのとき以来、久しぶりの山小屋に、鋼牙とカオルは
入っていった。
その気配を感じ取ったようで、ゴンザはすぐに出迎えに出てきた。
そのゴンザに、鋼牙は言った。
「ゴンザ、今日は朝も早かった。
ゴンザもカオルも疲れたんじゃないか?
今晩はここで1泊して、明日屋敷に帰れば… と思うがどうだ?」
「いえ、わたくしは大丈夫でございます。
ですが、もし万が一、事故でも起こしてカオル様の身に何かあっても
いけません。
鋼牙様がそうせよとおっしゃるなら、それに従います」
ゴンザは判断を鋼牙に任せた。
鋼牙はカオルを見て言った。
「今晩はこっちに泊まることでいいか?
久しぶりの東の管轄だ。
行きたいところなんかもあるんじゃないのか?
明日はゆっくりあちこちを回ってから戻ってくればいいだろう?」
カオルは嬉しそうに、ぱぁっと顔を輝かせた。
「えっ、いいの?
懐かしい場所にも行ってみたいなぁ~ って思ってたとこなの。
鋼牙がいいって言うなら、泊まりたいな」
正直な胸の内を言葉にした。
その返事を聞いて、鋼牙はうなずいた。
「よし、決まりだ。
ゴンザ、今夜はここに泊まって、明日、屋敷に戻ってくればいい。
なんなら、明日も泊まってもいいが… まぁ、その判断は任せる」
「判りました…」
ゴンザは鋼牙に答えた。
鋼牙の決定を聞いて、カオルはもう今晩のことを考えていた。
(ここだときっと満天のお星様が見えるよね~
鋼牙と2人で天体観測する?
きゃ~、ロマンチック~)
気をつけていないと、顔が勝手にニヤけてしまう。
『くっくっく…』
ザルバがそんなカオルに気づき、密かに笑っている。
それを見て、カオルは慌てて表情を引き締める。
だが、鋼牙の決定にはまだ続きがあった。
「では、俺は先に帰っている」
「はい、カオル様のことはお任せください」
「…!」
至極、当然といった感じのゴンザの返事と、カオルが驚いて息を飲んだのとが
同時だった。
『はっはっは…』
ザルバはとうとう大口を開けて笑い出した。
それまで笑いを噛み殺していたが、カオルの情けない表情を見て我慢が
できなくなってしまったのだ。
最初からザルバには鋼牙の考えていることも、カオルの期待していることも
お見通しだったので、笑うのを我慢していたらしい。
「なんだ、ザルバ?」
鋼牙が左手を持ち上げて魔導輪に問いかけるが、ザルバは笑いを
無理矢理抑えながら答えた。
『いや… クッ…
なんでも… ない… グフッ…』
だが、一方であることに気づき、それを相棒に知らせてやった。
『鋼牙、魔戒道を使うなら急がないと、時間がないぜ』
「そうか…
では、ゴンザ、カオルを頼む」
鋼牙はゴンザにそう願い、カオルにも優しい顔を向けたが、すぐさまコートを
翻(ひるがえ)し、山小屋を後にした。
去り際にザルバが声をかけた。
『カオル、そういうことだ…
じゃあな』
本当にあっという間の出来事で、カオルにはどうしようもできなかった。
鋼牙が出て行ったドアが閉まってから、一拍おいてから溜息をついた。
(は~っ
そうだよね。
鋼牙は魔戒騎士なんだもん…)
魔戒騎士のそばにいる者として、自分にもある程度の覚悟はできていると
思っていたが、屋敷に戻ると言った鋼牙を当然のように送り出したゴンザと
完全に意表を突かれた自分とのギャップがありすぎて、正直なところ、
カオルはちょっぴり落ち込んだ。
ゴンザの態度に、鋼牙との付き合いのキャリアを見せつけられたような
気がした。
急に元気のなくなったカオルの様子を見て、ゴンザは心配そうに声を
かける。
「カオル様?
どうかなさいましたか?」
「えっ、あぁ… 何でもない。
うん、気にしないで」
カオルは慌てて、不自然な笑顔を顔に貼り付けてみた。
to be continued(2へ)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
'英霊の塔' での浄化が済んだ後、鋼牙はその足ですぐに屋敷に帰る
つもりだった。
だが、車を停めてある山小屋までカオルと一緒に歩いて戻る道すがら、
何気なく言ったカオルの一言で考えを改めた。
「ねぇ、鋼牙?
ゴンザさん、疲れてないかな?
今日は朝早かったのに、これからまた長い距離を運転してもらうん
だよね?
大丈夫かなぁ」
(確かに…)
この頃のゴンザは
「こう見えて、まだまだ若いんですから」
とか
「まだまだ若い者には負けませんよ」
などと強がっているが、そもそも、そういうことを口にするようになった時点で
年をとったという証拠だった。
それに、時折、自分で自分の肩を叩いていたり、腰をさすっていたり、という
光景を鋼牙もよく目にしていた。
「そうだな。
今日慌てて帰る必要がないのであれば…
ゴンザに相談してみるか」
鋼牙のその返事を聞いて、今夜は3人で山小屋に泊まれるかも… と
カオルの期待が膨らんだ。
車まで戻ってみると、ゴンザの姿はなかった。
どうやら、山小屋のほうにいるようだ。
カオルが浄化されたあのとき以来、久しぶりの山小屋に、鋼牙とカオルは
入っていった。
その気配を感じ取ったようで、ゴンザはすぐに出迎えに出てきた。
そのゴンザに、鋼牙は言った。
「ゴンザ、今日は朝も早かった。
ゴンザもカオルも疲れたんじゃないか?
今晩はここで1泊して、明日屋敷に帰れば… と思うがどうだ?」
「いえ、わたくしは大丈夫でございます。
ですが、もし万が一、事故でも起こしてカオル様の身に何かあっても
いけません。
鋼牙様がそうせよとおっしゃるなら、それに従います」
ゴンザは判断を鋼牙に任せた。
鋼牙はカオルを見て言った。
「今晩はこっちに泊まることでいいか?
久しぶりの東の管轄だ。
行きたいところなんかもあるんじゃないのか?
明日はゆっくりあちこちを回ってから戻ってくればいいだろう?」
カオルは嬉しそうに、ぱぁっと顔を輝かせた。
「えっ、いいの?
懐かしい場所にも行ってみたいなぁ~ って思ってたとこなの。
鋼牙がいいって言うなら、泊まりたいな」
正直な胸の内を言葉にした。
その返事を聞いて、鋼牙はうなずいた。
「よし、決まりだ。
ゴンザ、今夜はここに泊まって、明日、屋敷に戻ってくればいい。
なんなら、明日も泊まってもいいが… まぁ、その判断は任せる」
「判りました…」
ゴンザは鋼牙に答えた。
鋼牙の決定を聞いて、カオルはもう今晩のことを考えていた。
(ここだときっと満天のお星様が見えるよね~
鋼牙と2人で天体観測する?
きゃ~、ロマンチック~)
気をつけていないと、顔が勝手にニヤけてしまう。
『くっくっく…』
ザルバがそんなカオルに気づき、密かに笑っている。
それを見て、カオルは慌てて表情を引き締める。
だが、鋼牙の決定にはまだ続きがあった。
「では、俺は先に帰っている」
「はい、カオル様のことはお任せください」
「…!」
至極、当然といった感じのゴンザの返事と、カオルが驚いて息を飲んだのとが
同時だった。
『はっはっは…』
ザルバはとうとう大口を開けて笑い出した。
それまで笑いを噛み殺していたが、カオルの情けない表情を見て我慢が
できなくなってしまったのだ。
最初からザルバには鋼牙の考えていることも、カオルの期待していることも
お見通しだったので、笑うのを我慢していたらしい。
「なんだ、ザルバ?」
鋼牙が左手を持ち上げて魔導輪に問いかけるが、ザルバは笑いを
無理矢理抑えながら答えた。
『いや… クッ…
なんでも… ない… グフッ…』
だが、一方であることに気づき、それを相棒に知らせてやった。
『鋼牙、魔戒道を使うなら急がないと、時間がないぜ』
「そうか…
では、ゴンザ、カオルを頼む」
鋼牙はゴンザにそう願い、カオルにも優しい顔を向けたが、すぐさまコートを
翻(ひるがえ)し、山小屋を後にした。
去り際にザルバが声をかけた。
『カオル、そういうことだ…
じゃあな』
本当にあっという間の出来事で、カオルにはどうしようもできなかった。
鋼牙が出て行ったドアが閉まってから、一拍おいてから溜息をついた。
(は~っ
そうだよね。
鋼牙は魔戒騎士なんだもん…)
魔戒騎士のそばにいる者として、自分にもある程度の覚悟はできていると
思っていたが、屋敷に戻ると言った鋼牙を当然のように送り出したゴンザと
完全に意表を突かれた自分とのギャップがありすぎて、正直なところ、
カオルはちょっぴり落ち込んだ。
ゴンザの態度に、鋼牙との付き合いのキャリアを見せつけられたような
気がした。
急に元気のなくなったカオルの様子を見て、ゴンザは心配そうに声を
かける。
「カオル様?
どうかなさいましたか?」
「えっ、あぁ… 何でもない。
うん、気にしないで」
カオルは慌てて、不自然な笑顔を顔に貼り付けてみた。
to be continued(2へ)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
コメント
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
ご覧になるにあたって
年代別もくじ
カテゴリー別
[12/31]
[01/22]
[12/24]
[12/03]
[11/19]
[10/15]
[08/06]
[07/30]
[07/09]
[07/02]
[12/31]
[01/22]
[12/24]
[12/03]
[11/19]
[10/15]
[08/06]
[07/30]
[07/09]
[07/02]
こちらから selfish 宛にメールが送れます。
(メールアドレス欄は入力しなくてもOK!)
(メールアドレス欄は入力しなくてもOK!)
PR