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きんのまなざし ぎんのささやき

To be, or not to be(3)

滅茶苦茶ショック!!

昨日書いておいた、「To be, or not to be(3)」(つまり、この妄想)を、
今日のお昼にちらっと確認してみたら、書いてあったはずの本文が
きれいさっぱりなくなってる!!

Why? (なんで? 涙)

それだけでなく、「To be, or not to be(4)」にちょとだけ書き足した分も
ない! (書き足す前の部分はあるのに…)

1つだけでなく、2つとも昨日編集した分だけがまるっきりないなんて
自分が単純に保存を忘れたというわけでない…

What happend? (何があったよ? 嘆)

orz (ずず~ん)

午後から慌てて書いてみましたものの、誤字脱字、はたまた乱文…
ございましたらご容赦を~



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日の出を迎えたばかりの時間、鋼牙はカオルのアパートの前に立った。
表の道路ではゴンザが車内で待っていた。
まだ明け切らない薄闇の中、街はまだ眠っているようだった。

「おはよう、鋼牙」

「あぁ…
 眠くないか?」

「うふふ…
 あたしなんだか興奮しちゃってなかなか眠れなかったの。
 子どもみたいだね」

そう言って笑うカオルは、朝日のようにまぶしかった。

「ゴンザが待っている」

それだけ言うと、鋼牙は後ろを向き、歩き出した。
カオルの笑顔を正面から受け止めることが難しかったのだ。

「うん」

カオルもにこやかなまま、足取りも軽く、鋼牙の後ろに従った。

車に乗り込むと、興奮したカオルがあれやこれやと話し出したが、
それに受け答えするのはもっぱらゴンザかザルバだった。
鋼牙は、少し眉間にシワを作っていたが、それがいつものことと言えば
いつものことだったので、誰もそれを不思議には思わなかった。
そう、ザルバを除いて…

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

「…ォル… カオル…」

「…ううん」

遠くで自分の名前を呼ぶ鋼牙の声がした。
だが、なかなか睡魔がカオルを開放しそうにない。
そのとき、

『カオル! よだれが出てるぞ!』

ザルバの声が鮮明に聞こえた。

「えっ、なに? やだっ…」

カオルが慌てて目を開ける。
前日の睡眠不足と、ゴンザの運転する車の心地よい振動からカオルは
いつの間にか眠ってしまったらしい。
急いで口元に手をやったが、ザルバにからかわれたと判って、抗議の
声を上げる。

「ちょっと、よだれなんてないじゃないっ…」

『ははは』

そして、すぐ、鋼牙が肩を貸してくれていたことに気づいた。

「ごめんなさい… 重かったでしょ」

「いや…

 まぁ、少しな…」

鋼牙の表情が一瞬だけいたずらっ子のようになった。

「ひど~い、鋼牙までっ」

そんな後部シートのやりとりを、ゴンザはバックミラー越しに覗き見て、
忍び笑いをした。
ザルバと鋼牙の2人にからかわれて怒った素振りで顔を背けたカオルは、
窓の外の景色から何かに気づいたらしく、慌てて前方に目をやった。

曲がりくねった道の先、木々の間に建物が見えてくる。

「あれは…」

そう言って、鋼牙とゴンザのほうを見る。
2人は黙ってうなずいている。
やがて、その建物の脇に車が静かに停められた。
そこは、かつて、鋼牙が命がけで持ち帰ったヴァランカスの実で、
カオルが浴びたホラーの返り血を浄化した、あの山小屋だった。
3人がそれぞれ車外に出る。
ゴンザは鋼牙に声を掛けた。

「鋼牙様、わたしは準備をいたしますが、おふたりはいかがなさいますか?」

聞かれた鋼牙はカオルをちらっと振り返ってから答えた。

「その辺を歩いてから、あとで合流することにする」

「かしこまりました。
 それでは…」

ゴンザは軽く一礼し、カオルにも笑顔を向けてから、車のトランクルームの
方へと動き出した。
鋼牙は、カオルを振り返ると、小さく

「行くぞ」

と言い、カオルはこくんとうなずいて雑木林の奥に向かって歩き出した。
トランクルームから大きなバスケットを運び出そうとしていたゴンザが
手を止めて、仲睦まじい2人の背を、笑みをたたえて見送った。

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木立の間を縫うように歩き、川の流れを渡り、小高くなっている丘の上を
目指して登っていくと、やがて、懐かしい場所が見えてくる。

’Sleeping elderly woman’

今も冴島邸のリビングに飾られている、カオルの描いた絵にそっくりな
景色がそこにあった。

「また、一緒に来れたね」

しみじみとした口調でカオルが言う。

「そうだな」

鋼牙もそれに応える。

カオルが浄化された後、2人で訪れたことがあったが、あのときと今とでは
2人の関係も少しだけ変わっていた。
ここまで来る間に2人の手は自然につながれ、ここに着いたら自然に
寄り添っていた。

「ここに来ると、ありのままの自分を迎え入れてくれるような気分になる…」

カオルに聞かせることを目的としていないように、鋼牙が呟いた。
それを聞いて、カオルは少し前から気になっていたことを聞いてみる気に
なった。

「鋼牙、あのね、何か言い…た…」

だが、カオルは最後まで聞けず、鋼牙の腕の中に抱きしめられた。
カオルが無理矢理首を回して鋼牙の顔を覗き込むと、鋼牙は悲壮な
くらいの表情をしていた。
カオルの身体に回している腕にも力が入る。

(どうしたの? 鋼牙?)

それまで漠然と不安だったものが確信に変わる。

(鋼牙は何かを隠している…)

胸の中のざわめきが高まる。
カオルの視線が少しさまよったが、やがて美しい景色に目を留める。

(そうだ…
 あたしも、この場所のように、ありのままの鋼牙を受け止めよう…)

そんなふうに思うと、カオルの心は静かな温かい想いで満たされてきた。
カオルは、そっと鋼牙の背に腕をまわし、優しく優しく鋼牙を撫でた。



to be continued(4へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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