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ふ・た・り(2)
鋼牙とカオルの「ふ・た・り」でなくてすいません!
たまには、ゴンザとの「ふ・た・り」っていうのもいいかな~ と妄想しました。
一期のときに、ゴンザがカオルを叱るシーンがありましたね。
.第19話「黒炎」です。
「あなたは鋼牙様の何を見てこられたのですっ!」
ゴンザの鋼牙への想い、そして、カオルへの想いが感じられる、実に
いいシーンでしたねぇ~
あのときの雑木林の中のふたりが、絵的にとてもきれいで好きなんです!
カラコレ、最高!
あのシーンには遠く及びませんが、続きを読みたいなって方はどうぞ!
たまには、ゴンザとの「ふ・た・り」っていうのもいいかな~ と妄想しました。
一期のときに、ゴンザがカオルを叱るシーンがありましたね。
.第19話「黒炎」です。
「あなたは鋼牙様の何を見てこられたのですっ!」
ゴンザの鋼牙への想い、そして、カオルへの想いが感じられる、実に
いいシーンでしたねぇ~
あのときの雑木林の中のふたりが、絵的にとてもきれいで好きなんです!
カラコレ、最高!
あのシーンには遠く及びませんが、続きを読みたいなって方はどうぞ!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
事の成り行きで、急遽、この山小屋に泊まることになったカオルと
ゴンザの2人…
予定にはない行動だったので、食材などを持ち込んでいなかった。
が、カオルは 「簡単なものでいい」 と言ったので、その夜の食事は
小屋に常備していたもので済ませることにした。
カオルとゴンザは2人で食卓を囲んだ。
「ねぇ、ゴンザさん。
ゴンザさんと2人で食事するなんて初めてなんじゃない?」
「そういえば、そうでございますね。
カオル様のような若い女性と食事するんだったら、もっと豪華な
ご馳走のほうがよかったですねぇ」
そう言うと、ゴンザは食べかけのカレーライスの入った自分の皿を
恨めしそうに見下ろした。
その仕草を見て、カオルは可笑しそうに笑った。
「うふふ…
このカレーだって、レトルトのに赤ワインを足して煮込んでくれたんでしょ?
あたしにとったら十分スペシャルなご馳走だよぉ」
そんな風に言うカオルを見ながらゴンザは少しばかり安心した。
(鋼牙様が帰られてから少し元気がなかったようですが…
この分なら大丈夫ですね)
鋼牙が仕事があるからと1人で先に帰った後、カオルの様子が少し
変だったことにゴンザも気づいていた。
ゴンザとともに山小屋に残ったカオルは、「ちょっと疲れたから横になる」 と
言って夕食の時間まで部屋から出てこなかった。
だが、今は、カオルの様子も普段と変わりないように見えた。
(朝も早かったので、疲れていたからでしょうね…)
カオルの元気がなかった原因を、ゴンザはそんなふうに考えた。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
食事が終わり、2人で後片付けをしていたとき、カオルのほうからゴンザに
声をかけてきた。
「ゴンザさん、ここは星空がきれいに見えるかしら?」
「それはもう…
今晩は天気もいいですから何万という星が見えることでしょう」
「わぁ~、それは楽しみだなぁ
そうだ!
ねっ、ゴンザさんも一緒にどう?」
「おやおや、食事の後は一緒に星を眺めてくださるのですか?
カオル様を独り占めして、鋼牙様に叱られませんかな?」
ゴンザはいたずらっ子のような表情でカオルと視線を交わし、
「あはは…」
「うふふ…」
堪えきれずに2人して吹き出し、笑いあった。
ひとしきり笑いあった後、片付けもだいたい終わったので、
「じゃあ、外に出てみましょ」
とカオルは早くも足をドアのほうに向けた。
「では、何かあたたかい飲み物を用意してから行きます。
ここら辺は夜になると少し冷えますから…」
そう言いながら、ゴンザはケトルに水を貯め、火にかけた。
そこで、カオルは一足先に星空を眺めようと、ひとりで外に出てみた。
玄関を出てみると、月の明るさもあって、最初のうちはそれほど星が
あるようには見えなかった。
そこで、カオルはしばらく目をつむり、闇に目を慣れさせてみた。
ゆっくりまぶたを開き、空を仰いでみる。
「うわぁ~」
さっきより見える星の数がぐんと増えた。
降り注ぐような星空に、身体が浮いているような感覚を覚え、足元が
ふらつく。
カオルは玄関先の階段に腰を下ろし、自分で自分の身体を抱きしめる。
その行為が逆に、今のカオルの心細さを増長させてしまったようだった。
深くて大きな夜が自分という小さな存在を押しつぶそうとしているみたいに
感じた。
「寒くないですか?」
ふいに後ろから声がかかった。
慌ててカオルが振り返ると、両手に湯気の立ち上るマグカップを持った
ゴンザがにこやかに立っていた。
「あっ…
えぇ、大丈夫。
星を見てたら、吸い込まれそうになったの」
そう言うと、カオルは自分を抱いていた腕を広げて平気であることを
アピールした。
そして、ゴンザの座るスペースを作るように、横の方に身体をずらした。
ゴンザは熱いカップをそっとカオルに渡してから、カオルの隣に腰を
下ろして空を見上げた。
「ほほぉ~
これは、これは…」
星空の素晴らしさに感嘆の声をあげた。
子供のように星空を見上げるゴンザの横顔を見て、カオルも同じように
空を見る。
不思議とさっきまでの心細さはもう感じなかった。
手の中にある温かいマグカップのお陰かもしれない。
しばらく互いに黙ったまま空を見ていたが、無言でいることを苦痛に
思うようなことはなかった。
これまで一緒に過ごした時間はそう長くはないかもしれなかったが、
深い信頼で結ばれていたからだ。
to be continued(3へ)
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事の成り行きで、急遽、この山小屋に泊まることになったカオルと
ゴンザの2人…
予定にはない行動だったので、食材などを持ち込んでいなかった。
が、カオルは 「簡単なものでいい」 と言ったので、その夜の食事は
小屋に常備していたもので済ませることにした。
カオルとゴンザは2人で食卓を囲んだ。
「ねぇ、ゴンザさん。
ゴンザさんと2人で食事するなんて初めてなんじゃない?」
「そういえば、そうでございますね。
カオル様のような若い女性と食事するんだったら、もっと豪華な
ご馳走のほうがよかったですねぇ」
そう言うと、ゴンザは食べかけのカレーライスの入った自分の皿を
恨めしそうに見下ろした。
その仕草を見て、カオルは可笑しそうに笑った。
「うふふ…
このカレーだって、レトルトのに赤ワインを足して煮込んでくれたんでしょ?
あたしにとったら十分スペシャルなご馳走だよぉ」
そんな風に言うカオルを見ながらゴンザは少しばかり安心した。
(鋼牙様が帰られてから少し元気がなかったようですが…
この分なら大丈夫ですね)
鋼牙が仕事があるからと1人で先に帰った後、カオルの様子が少し
変だったことにゴンザも気づいていた。
ゴンザとともに山小屋に残ったカオルは、「ちょっと疲れたから横になる」 と
言って夕食の時間まで部屋から出てこなかった。
だが、今は、カオルの様子も普段と変わりないように見えた。
(朝も早かったので、疲れていたからでしょうね…)
カオルの元気がなかった原因を、ゴンザはそんなふうに考えた。
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食事が終わり、2人で後片付けをしていたとき、カオルのほうからゴンザに
声をかけてきた。
「ゴンザさん、ここは星空がきれいに見えるかしら?」
「それはもう…
今晩は天気もいいですから何万という星が見えることでしょう」
「わぁ~、それは楽しみだなぁ
そうだ!
ねっ、ゴンザさんも一緒にどう?」
「おやおや、食事の後は一緒に星を眺めてくださるのですか?
カオル様を独り占めして、鋼牙様に叱られませんかな?」
ゴンザはいたずらっ子のような表情でカオルと視線を交わし、
「あはは…」
「うふふ…」
堪えきれずに2人して吹き出し、笑いあった。
ひとしきり笑いあった後、片付けもだいたい終わったので、
「じゃあ、外に出てみましょ」
とカオルは早くも足をドアのほうに向けた。
「では、何かあたたかい飲み物を用意してから行きます。
ここら辺は夜になると少し冷えますから…」
そう言いながら、ゴンザはケトルに水を貯め、火にかけた。
そこで、カオルは一足先に星空を眺めようと、ひとりで外に出てみた。
玄関を出てみると、月の明るさもあって、最初のうちはそれほど星が
あるようには見えなかった。
そこで、カオルはしばらく目をつむり、闇に目を慣れさせてみた。
ゆっくりまぶたを開き、空を仰いでみる。
「うわぁ~」
さっきより見える星の数がぐんと増えた。
降り注ぐような星空に、身体が浮いているような感覚を覚え、足元が
ふらつく。
カオルは玄関先の階段に腰を下ろし、自分で自分の身体を抱きしめる。
その行為が逆に、今のカオルの心細さを増長させてしまったようだった。
深くて大きな夜が自分という小さな存在を押しつぶそうとしているみたいに
感じた。
「寒くないですか?」
ふいに後ろから声がかかった。
慌ててカオルが振り返ると、両手に湯気の立ち上るマグカップを持った
ゴンザがにこやかに立っていた。
「あっ…
えぇ、大丈夫。
星を見てたら、吸い込まれそうになったの」
そう言うと、カオルは自分を抱いていた腕を広げて平気であることを
アピールした。
そして、ゴンザの座るスペースを作るように、横の方に身体をずらした。
ゴンザは熱いカップをそっとカオルに渡してから、カオルの隣に腰を
下ろして空を見上げた。
「ほほぉ~
これは、これは…」
星空の素晴らしさに感嘆の声をあげた。
子供のように星空を見上げるゴンザの横顔を見て、カオルも同じように
空を見る。
不思議とさっきまでの心細さはもう感じなかった。
手の中にある温かいマグカップのお陰かもしれない。
しばらく互いに黙ったまま空を見ていたが、無言でいることを苦痛に
思うようなことはなかった。
これまで一緒に過ごした時間はそう長くはないかもしれなかったが、
深い信頼で結ばれていたからだ。
to be continued(3へ)
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コメント
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
ご覧になるにあたって
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