きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
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宴の夜(2)
すっかり、ザルバ達、魔導具のことを忘れてました。
慌てて、それぞれを登場させてみましたが、頭の中が混乱気味…
零と翼と邪美を喋らせるだけでも、ヒ~ヒ~なのに、さらに、ザルバと
シルヴァとゴルバを登場させようとすると…
書き分けできているか、ヒジョ~に心配です。
でも、台詞を書く(考える)のって、とっても楽しいですね~
慌てて、それぞれを登場させてみましたが、頭の中が混乱気味…
零と翼と邪美を喋らせるだけでも、ヒ~ヒ~なのに、さらに、ザルバと
シルヴァとゴルバを登場させようとすると…
書き分けできているか、ヒジョ~に心配です。
でも、台詞を書く(考える)のって、とっても楽しいですね~
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普段なら法師の卵たちが法術や体術の修練を積んでいる修練場と、
その前に位置する広場には、そこここに篝火(かがりび)が焚かれ、
すでに、たくさんの酒と料理が運ばれていた。
広場のあちこちにいくつもの輪ができ、気の早いものは酒を口にしながら、
陽気に語らっている姿が確かめられた。
そんなところに、翼を先頭として、鋼牙、零、邪美が姿を見せると、
場にいた者は一瞬息を飲み、ほ~っとも、お~っともつかない声を
一様に発した。
零はその空気に怯(ひる)み、思わず独りごちる。
「うわぁ~、こういうのすっげぇ苦手…」
『ゼ~ロ、我慢しなさい。
いつまでも子どもじゃないんだから…』
シルヴァが零を窘(たしな)める。
「そんなこと言うけど、俺、ほんっと、ムリなんだけど…」
まだブツブツ言う零に、邪美も同調する。
「零に同感だな。
勘弁してほしいねぇ、こういうのは。」
「なっ、そうだよな?
俺、早めに退散しよっと…」
『ゼロっ!』
そんなことを話しているうちに、修練場の縁先に辿り着いた。
すると、縁側に我雷法師が姿を見せ、此度(こたび)の功労者である
彼らの姿を認めると小さくうなずき、それから厳かに口を開いた。
「皆の者、聞いて欲しい。
天魔降伏(てんまこうふく)の儀は、今年も無事終えることができた。
だが、今年は、ここにいる冴島鋼牙殿、涼邑零殿、邪美殿の力無くしては
果たせなかったのじゃ。
我々はできるだけの歓待をしたいとは思うておるが、彼らも闘いの後ゆえ、
もてなすのも程々にのぉ。
今夜は分(ぶ)をわきまえつつも、皆で存分に楽しもうではないか。」
我雷法師の挨拶が終わると、歓声があがり、宴が本格的に始まった。
歌の上手い者は歌い、踊りの上手い者は踊り、閑岱の里には笑い声が
響き渡った。
鋼牙たちの前にも、続々と酒や料理が並べられていった。
「よぉ~し、飲むゾ~!」
零がそう言うと、まずは酒に手を伸ばそうとした。
だが、それを鋼牙が横取りすると、邪美に注ぎながら言った。
「零、今日はやめておけ。」
零は溜まらず非難の声をあげる。
「なんでだよぉ!」
零をチラと見ただけの鋼牙に代わり、ザルバが言った。
『お前、未成年じゃないか。』
その言葉に、零は言葉を詰まらせた。
「うぐっ…」
そして、邪美と翼の驚愕の声。
「ほんとかよぉ!」
「それは本当か?」
二人の注目を浴び、零は天を仰ぎながら嘆いた。
「ここで言わなくてもいいだろぉ~!」
『あらっ、魔戒騎士の実力からいったら、ゼロは立派な大人だわ。』
零とシルヴァが抗議の声をあげる。
そんな零に、邪美がニヤニヤ笑いながら杯を勧める。
「零、まぁ飲め。」
「えっ、いいのかよ?」
「酒はいかんゾ!」
翼の静止の声を振り切り、邪美から受けた杯を一口飲んで、零が吹き出し
かけた。
「ぐっ…
なんだよ、これぇ?」
「ヤマブドウだそうだ。
今日はこれでも飲んでガマンするんだな。」
素知らぬ顔で邪美が言う。
『ほっ、ほっ、ほっ…』
ゴルバが溜まらず声をあげて笑う。
「マジかよぉ。
くそぉ~、こうなったらヤケだ、ヤマブドウだろうが何だろうが持って来い!
飲みまくってやる!」
『ゼロ…
それだから、あなたはお子様扱いされるのよ…』
自棄(やけ)になった零とそれを嘆くシルヴァ。
鋼牙と邪美は笑いを含んだ視線を交わすと、それぞれの杯をぐいっと空けた。
和やかな中で酌み交わす酒は、殊の外、美味く感じられた。
to be continued(3へ)
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普段なら法師の卵たちが法術や体術の修練を積んでいる修練場と、
その前に位置する広場には、そこここに篝火(かがりび)が焚かれ、
すでに、たくさんの酒と料理が運ばれていた。
広場のあちこちにいくつもの輪ができ、気の早いものは酒を口にしながら、
陽気に語らっている姿が確かめられた。
そんなところに、翼を先頭として、鋼牙、零、邪美が姿を見せると、
場にいた者は一瞬息を飲み、ほ~っとも、お~っともつかない声を
一様に発した。
零はその空気に怯(ひる)み、思わず独りごちる。
「うわぁ~、こういうのすっげぇ苦手…」
『ゼ~ロ、我慢しなさい。
いつまでも子どもじゃないんだから…』
シルヴァが零を窘(たしな)める。
「そんなこと言うけど、俺、ほんっと、ムリなんだけど…」
まだブツブツ言う零に、邪美も同調する。
「零に同感だな。
勘弁してほしいねぇ、こういうのは。」
「なっ、そうだよな?
俺、早めに退散しよっと…」
『ゼロっ!』
そんなことを話しているうちに、修練場の縁先に辿り着いた。
すると、縁側に我雷法師が姿を見せ、此度(こたび)の功労者である
彼らの姿を認めると小さくうなずき、それから厳かに口を開いた。
「皆の者、聞いて欲しい。
天魔降伏(てんまこうふく)の儀は、今年も無事終えることができた。
だが、今年は、ここにいる冴島鋼牙殿、涼邑零殿、邪美殿の力無くしては
果たせなかったのじゃ。
我々はできるだけの歓待をしたいとは思うておるが、彼らも闘いの後ゆえ、
もてなすのも程々にのぉ。
今夜は分(ぶ)をわきまえつつも、皆で存分に楽しもうではないか。」
我雷法師の挨拶が終わると、歓声があがり、宴が本格的に始まった。
歌の上手い者は歌い、踊りの上手い者は踊り、閑岱の里には笑い声が
響き渡った。
鋼牙たちの前にも、続々と酒や料理が並べられていった。
「よぉ~し、飲むゾ~!」
零がそう言うと、まずは酒に手を伸ばそうとした。
だが、それを鋼牙が横取りすると、邪美に注ぎながら言った。
「零、今日はやめておけ。」
零は溜まらず非難の声をあげる。
「なんでだよぉ!」
零をチラと見ただけの鋼牙に代わり、ザルバが言った。
『お前、未成年じゃないか。』
その言葉に、零は言葉を詰まらせた。
「うぐっ…」
そして、邪美と翼の驚愕の声。
「ほんとかよぉ!」
「それは本当か?」
二人の注目を浴び、零は天を仰ぎながら嘆いた。
「ここで言わなくてもいいだろぉ~!」
『あらっ、魔戒騎士の実力からいったら、ゼロは立派な大人だわ。』
零とシルヴァが抗議の声をあげる。
そんな零に、邪美がニヤニヤ笑いながら杯を勧める。
「零、まぁ飲め。」
「えっ、いいのかよ?」
「酒はいかんゾ!」
翼の静止の声を振り切り、邪美から受けた杯を一口飲んで、零が吹き出し
かけた。
「ぐっ…
なんだよ、これぇ?」
「ヤマブドウだそうだ。
今日はこれでも飲んでガマンするんだな。」
素知らぬ顔で邪美が言う。
『ほっ、ほっ、ほっ…』
ゴルバが溜まらず声をあげて笑う。
「マジかよぉ。
くそぉ~、こうなったらヤケだ、ヤマブドウだろうが何だろうが持って来い!
飲みまくってやる!」
『ゼロ…
それだから、あなたはお子様扱いされるのよ…』
自棄(やけ)になった零とそれを嘆くシルヴァ。
鋼牙と邪美は笑いを含んだ視線を交わすと、それぞれの杯をぐいっと空けた。
和やかな中で酌み交わす酒は、殊の外、美味く感じられた。
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コメント
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
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