きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
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宴の夜(1)
最後まで書けてません。
でも、我慢できませんでした。
selfish は弱い子です。
勢いだけで何が悪い!
追い詰められればなんか出てくるっしょ?!
…ってことで大丈夫でしょうかぁ?
(ほらぁ、また弱気になる~)
とにかく… Here we go!
でも、我慢できませんでした。
selfish は弱い子です。
勢いだけで何が悪い!
追い詰められればなんか出てくるっしょ?!
…ってことで大丈夫でしょうかぁ?
(ほらぁ、また弱気になる~)
とにかく… Here we go!
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レギュレイスの野望を阻止した鋼牙、零、翼の3騎士と、邪美は、泥のように
眠っていた。
我雷法師の計らいで、報告もそこそこに、闘いに疲れた身体を休ませるため、
離れが提供された。
3騎士がそれぞれに契約している魔導具たちも、我雷法師に預けられ、
魔界で休息できるよう手配されていた。
我雷法師の用意した離れは、戸という戸がすべて開け放たれていたため、
広い縁(えん)と深い軒先が作る日陰を抜けて、谷を抜けてきた風が涼風に
変わり、騎士たちの束の間の休息を、心地よいものにしていた。
それぞれがそれぞれに、並々ならぬ技量、体力を備えた魔戒騎士であり、
魔戒法師であったが、今は昏々(こんこん)と眠りに就いていた。
己(おの)が持てるものすべてを出し切り、死力を尽くしてレギュレイスと
立ち向かったのだから無理もない。
だが、ジジジ… というセミの声がおとなしくなり、代わってカナカナ… と
いうセミの声が聞こえるようになった頃、一人が目覚めると、あとの者も
次々と覚醒していった。
「あ~、よく寝た…」
両腕をいっぱいに伸ばし、欠伸をしながら、零が身体を起こす。
「腹が減ったな…
今、何か用意させる。
ちょっと、待っていてくれ。」
そう言うと、翼が離れを出て行った。
「邪美、大丈夫か?」
「あぁ、どうにかな。
お前こそどうなんだい?」
「俺もなんとか、な。」
鋼牙と邪美は、短い言葉で互いの状態を確認し合う。
幼馴染であるが故、気兼ねはないが、互いの負けず嫌いな性格を
知り尽くしているだけに、本当のところを正直に言わないということも、
よく承知していた。
やれやれ、と言いたそうに零は首をすくめる。
鋼牙との付き合いは短いが、互いにその力を認め合い、言葉にせずとも
通じるものを持っていると、零は自負していた。
邪美とはさらに日が浅いものの、今のやりとりから、邪美の性格もよく
解ったように思った。
(こいつら、ほんと、よく似てるゼ…)
「ふっ」
思わず笑いが漏れた零に気づき、鋼牙が何か言おうとしたとき、翼が
戻ってきた。
「ねぇ、鈴は大丈夫なのかい?」
翼が口を開くより早く、邪美が尋ねた。
「あぁ、あいつはまだ寝ているよ。
どこもなんともないはずなんだが…
いろんなことがあったから、きっと疲れたんだろう。」
「無理もないよ。
ゆっくり、寝かしておくといい。」
「あぁ、そうするよ。
ところで、これから、閑岱の里の者が宴を開くようだ。
少々面倒かもしれないが、お前たちもその席に出てはくれないか?
皆からのささやかな礼も兼ねてだそうだから。」
それを聞いて、
「う~ん、俺、そういうの苦手なんだけどなぁ…」
と零が尻込みした。
そんな零を制し、鋼牙が言った。
「そう言うな、零。
翼、長くは付き合えないかもしれんが、参加させてもらう。
いいな? 零? 邪美?」
そう言う鋼牙に対して、邪美は思わず、
「へぇ~
鋼牙、お前も変わったね。
すっかり、大人じゃないか。」
と軽口を叩いた。
だが、そんな邪美にも、鋼牙は一瞥(いちべつ)をくれただけだった。
(驚いた…
あんたは本当に成長したんだねぇ、鋼牙…)
てっきり突っかかってくるかと思われた鋼牙の態度に、邪美は改めて
驚いたとともに、自分の知らない鋼牙を見た気がして、少し寂しさも覚えた。
(あたしも鋼牙に負けないように、自分を磨かないとねぇ…)
邪美が静かに決意していることに気づかず、なんのかんのと不平を口にする
零を尻目に、鋼牙は脱いでいたコートを翻し、手早く身支度を整えていた。
to be continued(2へ)
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レギュレイスの野望を阻止した鋼牙、零、翼の3騎士と、邪美は、泥のように
眠っていた。
我雷法師の計らいで、報告もそこそこに、闘いに疲れた身体を休ませるため、
離れが提供された。
3騎士がそれぞれに契約している魔導具たちも、我雷法師に預けられ、
魔界で休息できるよう手配されていた。
我雷法師の用意した離れは、戸という戸がすべて開け放たれていたため、
広い縁(えん)と深い軒先が作る日陰を抜けて、谷を抜けてきた風が涼風に
変わり、騎士たちの束の間の休息を、心地よいものにしていた。
それぞれがそれぞれに、並々ならぬ技量、体力を備えた魔戒騎士であり、
魔戒法師であったが、今は昏々(こんこん)と眠りに就いていた。
己(おの)が持てるものすべてを出し切り、死力を尽くしてレギュレイスと
立ち向かったのだから無理もない。
だが、ジジジ… というセミの声がおとなしくなり、代わってカナカナ… と
いうセミの声が聞こえるようになった頃、一人が目覚めると、あとの者も
次々と覚醒していった。
「あ~、よく寝た…」
両腕をいっぱいに伸ばし、欠伸をしながら、零が身体を起こす。
「腹が減ったな…
今、何か用意させる。
ちょっと、待っていてくれ。」
そう言うと、翼が離れを出て行った。
「邪美、大丈夫か?」
「あぁ、どうにかな。
お前こそどうなんだい?」
「俺もなんとか、な。」
鋼牙と邪美は、短い言葉で互いの状態を確認し合う。
幼馴染であるが故、気兼ねはないが、互いの負けず嫌いな性格を
知り尽くしているだけに、本当のところを正直に言わないということも、
よく承知していた。
やれやれ、と言いたそうに零は首をすくめる。
鋼牙との付き合いは短いが、互いにその力を認め合い、言葉にせずとも
通じるものを持っていると、零は自負していた。
邪美とはさらに日が浅いものの、今のやりとりから、邪美の性格もよく
解ったように思った。
(こいつら、ほんと、よく似てるゼ…)
「ふっ」
思わず笑いが漏れた零に気づき、鋼牙が何か言おうとしたとき、翼が
戻ってきた。
「ねぇ、鈴は大丈夫なのかい?」
翼が口を開くより早く、邪美が尋ねた。
「あぁ、あいつはまだ寝ているよ。
どこもなんともないはずなんだが…
いろんなことがあったから、きっと疲れたんだろう。」
「無理もないよ。
ゆっくり、寝かしておくといい。」
「あぁ、そうするよ。
ところで、これから、閑岱の里の者が宴を開くようだ。
少々面倒かもしれないが、お前たちもその席に出てはくれないか?
皆からのささやかな礼も兼ねてだそうだから。」
それを聞いて、
「う~ん、俺、そういうの苦手なんだけどなぁ…」
と零が尻込みした。
そんな零を制し、鋼牙が言った。
「そう言うな、零。
翼、長くは付き合えないかもしれんが、参加させてもらう。
いいな? 零? 邪美?」
そう言う鋼牙に対して、邪美は思わず、
「へぇ~
鋼牙、お前も変わったね。
すっかり、大人じゃないか。」
と軽口を叩いた。
だが、そんな邪美にも、鋼牙は一瞥(いちべつ)をくれただけだった。
(驚いた…
あんたは本当に成長したんだねぇ、鋼牙…)
てっきり突っかかってくるかと思われた鋼牙の態度に、邪美は改めて
驚いたとともに、自分の知らない鋼牙を見た気がして、少し寂しさも覚えた。
(あたしも鋼牙に負けないように、自分を磨かないとねぇ…)
邪美が静かに決意していることに気づかず、なんのかんのと不平を口にする
零を尻目に、鋼牙は脱いでいたコートを翻し、手早く身支度を整えていた。
to be continued(2へ)
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コメント
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
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