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きんのまなざし ぎんのささやき

かわいいあのこ(1)

お久しぶりです!

少し更新の間隔が空いてしまいました。すみません。
その原因なのですが、実は…

  登場人物の名前が思いつかなかったから!

です。
(いや、ホントの話なのですよ)


「なんかいい名前がないかなぁ~」なんて思っているうちに一日経ち、
二日経ち…
「もう、名前はこんなもんでいいや…」と思ったら、今度はいいタイトルが
思いつかずに、また日が過ぎて。 (苦笑)


名前にしろ、タイトルにしろ、悩んだわりにはこんなもんか、ですが、
エイッと公開してしまえばあとは逃げるだけ~~~




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カオルは、午後からの仕事の打合せを終えて、

(ついでだから…)

と、冴島邸に顔を見せようと思った。

冴島邸に着くと、いつものように、玄関のドアをえいっと思いっきり開けて、
屋敷に入る。
すると、階段の拭き掃除をしていた人影がくるりと振り返り、パタパタと
足音も軽く、降りてきた。
その人影がカオルの目の前まで来て立ち止まる。

「お待たせいたしました。
 どちら様でしょうか?」

小首を傾げて、ぎこちない笑みを浮かべたのは、メイド姿の若い女性だった。

「…」

カオルは目をまん丸に見開いて驚き、次の瞬間、眉をひそめて考え込んだ。

「あのぅ…」

おずおずとカオルに声をかけようとするメイドを遮り、カオルは尋ねた。

「ここって、鋼… あっ、冴島さん… のお宅ですよね?」

「は、はい。冴島でございます」

うわずった声でメイドは答える。
その答えを受けて、カオルは怪訝な顔のまま、メイドにそっと顔を近づけて
小声で尋ねた。

「あの…  どちら様ですか?」

「はいっ?」

まさか、尋ねて来た客に聞かれるとは思わなかったのだろう。
メイドは、何をどう答えていいものか軽くパニックに陥ってしまった。



そんなところへ、キッチンからゴンザが顔を覗かせた。

「これはこれは、カオル様。
 いらっしゃいませ」

「あぁ、ゴンザさん。
 この方は…」

カオルは目で差しながら尋ねた。

「あ、あぁ、この子はわたくしの遠縁にあたる子で、サクヤと申します。
 昨日から、こちらでしばらく行儀見習いのようなことをさせることに
 なりました。

 サクヤ、こちらが昨日お話ししたカオル様です。
 ご挨拶を…」

「あっ、はい…

 カオル様、今ほどは失礼いたしました。
 サクヤと申します。
 しばらくの間ですが、よろしくお願いいたします」

そう言うと、サクヤはペコリとお辞儀をした。

「あっ、はい…
 御月カオルです、よろしくお願いいたします」

カオルも名乗ると、にっこりとほほ笑んだ。



そこへ、鋼牙がちょうど帰ってきた。
ドアを開けるなり、3人が一斉に振り返る。 

「お帰りなさいませ」
    いつものように落ち着いてゴンザが迎え、

「お、おかえりなさいませ」
    ゴンザの後を追うように、サクヤが続き、

「おかえり、鋼牙」
    最後にカオルが満面の笑みを見せた。


「あ、あぁ」
    3人に出迎えられた鋼牙は、少したじろぎながら答えた。

だが、すぐにいつもの調子を取り戻し、リビングに向かいながらゴンザに声を
かける。

「留守中、変わりはなかったか?」

鋼牙のすぐ後ろにぴたりとついて歩いていたゴンザが、いつものように
穏やかに答える。

「はい、変わりはございません」

その後ろに慌てて従おうとしたサクヤは、カオルの存在に気付き、脇に避けて、
カオルに道を譲った。

「ありがと」

小声で礼を告げると、カオルもゴンザの後ろを軽い足取りでついていく。
カオルが通り過ぎるのを待って、サクヤは小さく息を吐き、

(よしっ!
 がんばるぞっ!)

と気合いを入れてから、みなを追ってリビングに急いだ。



サクヤがリビングに入ると、鋼牙のコートをゴンザが受け取っていたところ
だった。
サクヤは、おずおずと誰にともなく声を掛けた。

「あの、何かお飲物をご用意いたしましょうか?」

すると、鋼牙が、

「水を…
 ボトルのまま、頼む」

と答え、カオルを見た。
その視線を受けて、カオルも、

「あたしはレモネードが飲みたいんだけど… いいかしら?」

と答えた。
サクヤは、鋼牙とカオルを等分に見てから、元気よく

「はい、大丈夫です。
 少々お待ちくださいませ」

というと、軽く一礼して、キッチンへと姿を消した。

その後ろ姿を見送りながら、カオルはゴンザに言った。

「なんだか、よく気の付くしっかりした子だね」

そのカオルの言葉に、ゴンザが何か言おうと口を開けたところで、

 ガラン、ガラン、ガラン…

何かを落としたような音が聞こえてきて、

「すいませんっ!」

と叫ぶサクヤの声が聞こえた。

カオルと顔を合わせて、ゴンザは小さく溜息をついてから、

「あのとおり…  少し落ち着きが足りないところがありまして…」

ゴンザは情けないような顔を見せてそう言うと、みずからも一礼をして、
リビングを後にした。

ゴンザがリビングを出た後、クスクス笑いながら、カオルは鋼牙を振り返り、

「元気のいい子だね」

と言った。
鋼牙は、少し柔らかい表情を見せただけで何も言わなかった。
代わりに、左手から声がした。

『そうだな。
 ちょっと前の誰かに似てるな。
 何をしでかすか危なっかしいところなんか、ソックリだぜ。

 まぁ、サクヤは、その誰かさんとは違って、鋼牙に突っかかってきたりは
 しないがな…』

ザルバの意味ありげな言葉にムッとして、カオルが言う。

「ちょっと!
 誰かって誰よ」

『おや?
 鋼牙には突っかからなくなったが、俺様にはまだ突っかかるのか、カオル?』

「うっ…」

返す言葉が見つからずに口ごもったカオルを見て、鋼牙は「やれやれ」と
いう顔をした。



to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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