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きんのまなざし ぎんのささやき

Shall we …(7)

カオルンのドレス、想像できました?
表現力が乏しいので、無理ですよねwww (苦笑)

ずるいようですが、てっとり早くイメージしていただくために…
参考にしたドレスは こちら です。
これをカオルンが着ていると思って、みなさんの妄想脳で置換しておいて
くださいませ。 (なにとぞ!)


さてさて…
のんびりダラダラと続いてますこの妄想ですが、いよいよ7話目です!
第7話と言えば、アクション!
息をもつかせぬアクションを、どうぞお楽しみください!



(ウソです)

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

そこは、すべてが別世界でした。
確かに城の大広間であるはずでしたが、カオルンの知っている大広間とは
何もかもがガラリと違って見えました。
集まる人々の装いは美しく、優雅な音楽が絶えず流れ、空気さえもがキラキラと
輝いているようです。

緊張と興奮とで、カオルンの心臓は爆発しそうなほどに高鳴ります。



~ side コーガ ~
『おい、あそこにいるのはカオルンじゃないか?』

バルザが王子に声をかけます。
すでに王子もカオルンには気づいていたようで、

「あぁ」

と返事をしました。
ただ、口では何事もないように装っていましたが、王子はカオルンの美しさに
目を奪われているのは確かでした。
王子のその様子を横目でチラリとみたバルザは、そのことにはあえて触れずに、
話を続けます。

『カオルンのやつ、舞踏会には出ないのかと思っていたが…

 ん? ということは、レイもいるのかな?
 それなら、カオルンをエスコートしていそうなもんだな。

 おい、コーガ、レイはどこかにいるか?』

バルザに言われて王子がぐるりと大広間を眺めると、窓際にちょっとした
人垣が見えました。
人垣は若い女性ばかりで、その固まりの中心付近に、にこやかに微笑んでいる
レイの顔が見えました。

「あそこだ…」

そう言うと、王子はバルザをそちらに向けて、レイの姿を確認させました。

『なるほど…

 …おいおい、ずいぶんレイはモテるんだな』

レイのモテモテぶりなど興味がないので、王子はすぐにカオルンに視線を
戻しました。
カオルンはと言うと、しばらくキョロキョロした後、レイとは反対側の
壁際に、空いているスペースを見つけて身を置きました。
王子の場所からはかなり遠い位置でしたが、カオルンの緊張ぶりは手に
取るように伝わります。



やがて、ファンファーレが鳴り響き、大広間にいた紳士、淑女はピタリと
お喋りをやめました。
普段はとても穏やかに話される国王が、大広間中に響き渡る声で舞踏会の
開始を宣言しました。
その堂々たる振る舞いに、おぉ~とも、わぁ~とも形容しがたいどよめきが
起こりました。
そして、それを合図とするように楽師たちが、それはそれは美しい音楽を
奏で始めました。


~ side レイ ~
すると、レイの周りで一層黄色い声が沸き起こりました。

「レイ様、わたくしと踊ってはいただけませんか?」

「あら、レイ様、わたくしとも…」

「いえ、わたくしが先にお誘いしてましたのよ」

徐々にヒートアップしていく女性たちを

「まぁまぁ、落ち着いて…
 時間はたっぷりあるんだから」

レイは苦笑混じりになだめました。



~ side カオルン ~
多くの男性はそれぞれに意中の女性に声を掛け、一組、二組と、フロアの
中央に踊りだしていきました。
その華やかな様子を、カオルンは胸の前で手を握り合わせて、うっとりと
眺めます。

(素敵、素敵、素敵!
 ここにスケッチブックがあったらいいのに…)

カオルンは、そう思いながら、必死にその光景を頭の中に叩きこもうと
しました。
すると、右側半分が急に暗くなったので、カオルンは慌ててそちらを
見ました。
一人の青年がこちらに微笑みかけています。

「こんにちは、お嬢さん」

そう声を掛けられて、カオルンはぎこちない笑顔を作りました。

「よろしければ、僕と踊りませんか?」

「えっ、あの、あたし… ダンスはちょっと…」

急なことで心の準備が出来ていなかったカオルンは、思わず尻ごみして
しまいました。

「なんだ、そうなの?
 大丈夫、僕がリードしてあげるよ。
 少しも踊れないわけじゃないんでしょ?」

優しげな顔に似合わず、その青年はグイグイと押してきます。
そう来られると不思議なもので、どうしようもなく逃げたくなってしまいます。

(あ~ん、どうしよう。
 誰か助けてぇ~)


~ side コーガ ~
困惑するカオルンとしつこく迫る青年の様子を遠くから眺めていた王子は、
内心面白くなく思っていました。



~ side カオルン ~
かなり長い間誘われたものの、どうにも脈がないと分かった青年は、渋々
引き下がりました。

「ふぅ… よかった」

心からほっとした思いが、思わずカオルンの口からこぼれました。



~ side コーガ ~
ほっとしたのは、王子も同じでした。



~ side レイ ~
レイの周りでは、まだ、誰が最初にレイと踊るのか未だに紛争中でした。

「みんな仲良く、喧嘩しないで決めてねぇ」

にこやかに言いながら、レイの目だけは王子とカオルンの間を行ったり来たり
していました。



~ side カオルン ~
先ほどのしつこい青年の誘いを断ったからなのか、カオルンに声をかけてくれる
人がまったくいなくなりました。

カオルンは小さく溜め息をつきながら、楽しげに踊る人たちをぼんやりと
眺めていました。
向こうのほうには王子の姿も見えます。
同じ場所にいるはずなのに、カオルンはひとり取り残されたような孤独感を
感じていました。



舞踏会が開始した頃の高揚していたカオルンの姿は見る影もなく、すっかり
意気消沈しているのを3人の男が心配そうに見ていました。



~ side ゴーザン ~
(カオルン、大丈夫でしょうか)

お客様が気持ちよく舞踏会を楽しめるように、たくさんの人々の間を
休む間もなく動き回りながら、ゴーザンはひっそりとカオルンの様子を
気遣っていました。



~ side レイ ~
(王子のやつ、何やってんだよ。
 いったいいつまで、カオルンにあんな顔させとく気だよ、まったく…)

レイは唇を噛みながら、イライラとしていました。



~ side コーガ ~
(…)

王子の眉間にも段々深い皺が刻まれてきました。
どうにも我慢がならず立ち上がりかけたところに、はるばるカイタン国から
何日もかけてやってきた王女が挨拶にやって来ました。

「国王陛下、コーガ王子、ごきげんよう。
 今日はお招きいただいてありがとうございます。
 カイタンから参りました、リーンと申します」

年のわりにはしっかりとした小さなレディは、スカートをつまみ、頭を
ちょこんと下げました。
国王陛下は

「おぉ、これはこれは、リーン王女。
 少し見ないうちに大きくなられましたな」

と挨拶をしました。
カイタン国は妃の祖国でもあり、国王もその昔、訪れたことがあったのでした。
そのような所縁(ゆかり)のある国の客人を置いて立ち去るような無礼もできず、
王子も渋々、その場にとどまって挨拶をします。

「ようこそいらっしゃいました、リーン王女。
 楽しんでいらっしゃいますか?」

「我が国とは文化も歴史も違うから、見るものすべてがとっても面白い!
 …です」

正直に感想を述べたリーン王女は、にっこり笑います。

「それはよかった…」

そう答えたきり王子の言葉が途切れました。
見ると、しきりにカオルンのほうを気にしています。
国王は、それに気づくと、咳払いをしてから王子に声をかけました。

「コーガ。
 リーン王女と踊ってさしあげてはどうだ?」

(うっ…)

絶句する王子の気配を察し、そばにいたゴーザンがすかさず、話に割って
入りました。

「お話中のところ、失礼をお許しください」

「なんだ?」

国王は寛容に尋ねました。

「只今、プディングが出来上がりました。
 これが、なかなかの出来にございますので、リーン王女のお口にもぜひ…
 と思いまして」

国王が何かを言う前に、王女が反応しました。

「プディング?
 それはどんなものなの?」

「カイタンにはプディングがございませんか?
 それではなおさらです。
 ぜひご賞味くださいませ」

にっこりと笑って促すゴーザンに、

「うん!
 リーンはとっても食べたい!
 いいですか?」

王女はすぐさま返事をして、国王と王子の顔を交互に見て尋ねました。

「もちろんですとも。

 では、ゴーザン、王女のことを頼んだぞ」

国王は、王女をゴーザンに託し、

「ささ、リーン様、こちらへどうぞ」

と、王女はゴーザンに導かれてその場を後にしました。


to be continued(8へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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