きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
最近の’妄想’
2025/12/31 ・・・
ようこそ
2024/01/22 ・・・
勝った! 帰ろう! いや、その前に…
2023/12/24 ・・・
金牙新年!
2023/12/03 ・・・
冬ごもり大作戦(2)
2023/11/19 ・・・
冬ごもり大作戦(1)
2023/10/15 ・・・
とある秋の日
2023/08/06 ・・・
いちばんの存在(6)
2023/07/30 ・・・
いちばんの存在(5)
2023/07/09 ・・・
いちばんの存在(4)
2023/07/02 ・・・
いちばんの存在(3)
林檎騒動(おまけ)
すいません、今日はちょいと体調が悪いので寝てしまおうと…
…と思っていたのですが、書き始めると止まらないんだな、これが。(苦笑)
…と思っていたのですが、書き始めると止まらないんだな、これが。(苦笑)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「零、ベビードールというのはどんなものだ?」
ここは、秋の陽光降り注ぐカフェ。
栗やサツマイモ、カボチャなどを使ったこの秋限定スイーツを中心に5品(ダイエット中なので、今日はいつもより少な目で)をペロリと平らげた涼邑零は、砂糖を山盛り3杯(やっぱりこちらも少な目で)入れたコーヒーを満足げに口に含んだところで吹き出しそうになった。
「んぐっ… む… げほっ、ごほっ」
鋼牙の口から、ベビードールという単語が飛び出すとは露ほども想像できなかっただけに、零のダメージは大きい。
「大丈夫か?」
「…ああ …ごほっ…」
口元を拭いながら零がチラッと見ると、ザルバは素知らぬ振りを決め込んでいるのが確かめられた。
どうやら、ザルバは知っていながら鋼牙には教えていないらしい。
「おまえ、それ、どこで聞いたの?」
「ザルバの口からだ」
憮然とした鋼牙が、ザルバを睨みながら言う。
(なるほど、やっぱりね…)
少し合点(がてん)のいった零は、こう答えた。
「それさ、カオルちゃんに聞いた方がいいんじゃない?
俺も詳しくは知ンねぇし…」
こう見えて零もけっこうな硬派である。
鋼牙よりは幾分知ってはいても、そういうものを身に着けるような女との接点は、仕事上でしかない。
(…やはり、女が身につけるものなのだな? それも、あまり大っぴらに着るようなものではない…)
零の反応で自分の想像に確信を持った鋼牙は、すっくと立ち上がった。
「時間を取らせたようだな、すまなかった」
そう言うと、机の端にあった伝票をスッと掴み、零を残して去っていった。
「ああ、またな」
白いコードの背中に声をかけた零は、やれやれとコーヒーに口をつける。
少し冷めてしまい、苦く感じた。(そりゃ、そうだ。3杯しか(!)入れてないからね)
『なんだったのかしら、あれ…』
シルヴァが不信感いっぱいの声で呟く。
「さあな…」
軽い口調で答える零。
「なんかさ、あいつもいろいろ変わったよね?」
楽しそうな笑みを浮かべた零は、昔のことをほんの少し思い出して、ノスタルジーな気分になっていた。
「今、なんて言った?」
怪訝な顔をして邪美が訊き返した。
ここは、人通りの多い表通りから路地を入ったところにある、小さな飲み屋がごちゃごちゃと集まった一画。
まだ開店時間には何時間もあるので、人影ひとつ、猫の子一匹見えない場所だ。
「だからっ! …(声を落として)ベビードール、だ!」
イラつく気持ちを抑えながら鋼牙は答えを返していた。
カオルに聞いても教えてくれそうになく、かといって男相手に相談すべきことではないことは零の反応でもわかったので、鋼牙はしぶしぶ幼なじみを頼ったのだ。
「へぇ~ あんたがそういうものに興味があるとはねぇ」
少し意地悪い笑みを浮かべる邪美に、鋼牙のイライラはさらに募る。
「教えてくれる気がないのなら、他をあたる!」
すぐにも回れ右をして帰っていきそうな友を、
「まあ待ちなよ」
と邪美が引き止めた。
そして、
「ちょいと付き合ってもらうよ」
と言うなり歩き出した。
「…」
無言で従う鋼牙。
やがて、邪美が入っていったのは、外から見ても明らかにそれとわかるランジェリーショップだった。
さすがに鋼牙は入ることはなく、店の外で待つことに…
しばらくして出てきた邪美の手には、その店の名前とロゴらしきマークのプリントされた袋があった。
「手ぇ出しな…」
そう言われて手を差し出すと、袋を渡される。
「あたしからのプレゼントだよ」
そう言うと、邪美は、あばよ、というふうに手を振り、歩き出した。
が、数歩進んだところで振り返ると、
「おい鋼牙! 間違っても、外で広げるんじゃないよ! 恥をかきたくなかったらね」
と叫んだ後、ニコッと笑い、そのまま颯爽と消えていった。
屋敷に戻った鋼牙は、まっすぐに自室へ向かう。
そして、邪美から渡された袋を前にして、ゆっくりとそれを開けた。
そっと手を入れ、薄く柔らかい感触のそれを表に引きだし…
その頃、カオルは…
ベッドの上に広げたソレを見ながら、
「どうかなぁ、これ。気に入ってくれるかなぁ、鋼牙…」
と、ニヤニヤ、ソワソワしていました、とさ。
fin
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
はい、終了~♪
続きは、ご想像にお任せしますぅ~
…って、前回もそう言っといて、書いちゃってますけどね! (^_-)-☆
邪美姐さんセレクトのは、どんなかなぁ?
カオルセレクトのは?
気になる? 気になるぅ~♡
コメント
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
ご覧になるにあたって
年代別もくじ
カテゴリー別
[12/31]
[01/22]
[12/24]
[12/03]
[11/19]
[10/15]
[08/06]
[07/30]
[07/09]
[07/02]
[12/31]
[01/22]
[12/24]
[12/03]
[11/19]
[10/15]
[08/06]
[07/30]
[07/09]
[07/02]
こちらから selfish 宛にメールが送れます。
(メールアドレス欄は入力しなくてもOK!)
(メールアドレス欄は入力しなくてもOK!)
PR