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きんのまなざし ぎんのささやき

片恋~カタコイ~(1)

人影も見えない昼下がり。
そのとき鋼牙が目にしたものは?

火曜サスペンスか、はたまた、昼メロか?

すみません、それよりはるか~に低俗な三文芝居が始まります~~~(苦笑)


翼×邪美の「鋼(はがね)のつばさ」の1話分があんだけ長かったのに、
鋼牙×カオルになった途端にすんごく短くなっちゃうあたり~~~
ほんとにごめんなさ~い!




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住宅街の昼下がり、少し気だるい雰囲気が漂っているのは、人影ひとつ
見えず、猫が一匹昼寝しているのが見えるせいだろうか?

陰我を孕んだオブジェを浄化する昼間の仕事の途中、次のオブジェへと
向かう道すがら、カオルのアパートのそばまで来た鋼牙が、長い坂の上から
そちらのほうを何気なく見たとき、ちょうどアパートへと帰ってきた
カオルの姿を認めた。

「!」

鋼牙が気にしたのはカオルではなく、その後ろからカオルに近づいてくる、
高校生くらいの少年だった。
その少年は、学校帰りなのか制服姿だった。
少年が声をかけたのか、カオルは振り返って、何か言葉を交わしている
様子だった。
鋼牙からはカオルの背中しか見えなかったが、カオルはその少年に対して
あまり深い警戒心を持っていないように見えた。

一方、鋼牙のほうに顔を向けている少年のほうは、何やら話していて、
その ’ひたむきさ’ は、ずいぶん離れている鋼牙にも十分に伝わって
きた。
だが、鋼牙は少年から緊張した ’何か’ を感じていた。
年上の女性と会話する緊張以外の特別な ’何か’ を。

「ザルバ、少し回り道をするぞ」

短く相棒に告げると、カオルのアパートのほうへと進路を曲げた。

『あぁ、お好きにどうぞ』

ザルバののんびりとした返事は、事がそう重大さを内包していないと
いうことを意味していたのだが、それでも、鋼牙は、その光景を無視して
立ち去ることはできなかった。

鋼牙が、少年の表情が見えるほどの距離まで近づいたとき、風に乗って、
少年の声が聞こえてきた。

「…からお願いします!」

カオルの背中に動揺が走ったように感じた瞬間、少年が2~3歩カオルに
近づくと、カオルに覆い被(かぶ)さるうように重なった。

「っ!」

鋼牙が駆けだしたのと、少年がくるりと後ろを向いて駆けだしたのとは
ほぼ同時だった。
ほんの数歩でカオルの元に辿りついた鋼牙が、小さく鋭くカオルに
声をかける。

「カオル!」

ハッと我に返ったカオルが慌てて口元に手をやるのを見て、鋼牙は
カッと体温が上昇するのを感じた。
キッと少年の姿を目で追うと、真っ直ぐに一目散に駆けていくのが
見えた。

(今から追いかけても追いつけないことはないな)

そう思った鋼牙に、ザルバがふざけた調子で言った。

『乾(いぬい)の札ならあるぞ』

「ばかな…」

それは、あの少年に記憶を封じる魔導八卦札を使うか? という、ザルバの
冗談だったが、鋼牙はそれを受け流した。
記憶を封じるつもりなど毛頭ないが、とにかく少年を追おうと、鋼牙は
走り出そうとした。

だが、その腕にカオルがすがりついてきた。
足を止め、振り返る鋼牙に、

「鋼牙ぁ~」

と、カオルの情けなさそうな顔が見えた。



to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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