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きんのまなざし ぎんのささやき

血に染まりし者(1)

小説とは名ばかりの妄想で恥ずかしいやら、申し訳ないやら
ですが、今日も懲りずに妄想は続きます。
TVシリーズのスキマを考えるのって楽し~ですね!



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ガタタタタン!!!

鋼牙がいつものように遅い朝食を終え、食後のコーヒーをゴンザに
サーブしてもらっているときに、2階のほうから、そのものすごい音が
聞こえてきた。

鋼牙とゴンザが顔を見合わせていると、鋼牙の左手から溜息交じりの
声が漏れた。

『やれやれ、今度は何をやらかしたんだ?』

カオルがこの冴島邸に来てからというもの、この1週間足らずの間に、
絵のモチーフのことを考えるのに夢中になって階段を踏み外したり、
画集を見ながら歩いていてテラスへと出るガラス戸に激突したりといった
ことが幾度となく繰り返されてきた。

ザルバの嘆きは続く。

『まったく…なんだってあいつはこうも騒々しいんだ?』
「…俺に聞かれても答えようがないな。」

鋼牙とサルバの会話を、ゴンザがにこやかに聞いていた。
ゴンザも最初のうちは、持っていた食器を取り落としそうになったり、
驚いて飛び上がったり、心臓を何度もバクバクさせていたものだが、
次第に慣れてきたようだ。
(それでも、たまにはビクリとすることもまだあるが…)

『あの騒々しいのが来てから、ゴンザは楽しそうだな。』

ザルバが言った。

「さようでございますか?
 さほど変わらないと思いますが…」

ゴンザは慌てて顔の筋肉を引き締めようと試みた。
確かにそれは鋼牙も感じていたことだった。
最近のゴンザは鼻歌でも歌いだしそうなほど楽しそうにしている。

ドタドタドタドタ…

階段を慌しく下りてくる音が聞こえてきた。

『来るぞ!』
「あぁ…」

鋼牙が返事をした直後、ダイニングのドアがバタンと開き、カオルが
顔を出した。

「ごめんなさい!
 ちょっと急いでてイーゼルを倒しちゃったんだけど…うるさかった?はぁはぁ
 バイトの面接に遅れるから、あたし、行くね!」

来たときと同じ勢いでバタンとドアが閉じられ、先程の静けさがようやく
戻った。

『…やれやれだな。』
「まったくだ。」

そう答えると、鋼牙はようやくコーヒーを口にした。
少し冷めてしまったコーヒーを飲みながら鋼牙は思った。

(あいつのいる日常に慣れ始めている…
 だが、あいつは ”血に染まりし者”。
 あいつを切るのが魔戒騎士の掟(おきて)だ。
 あいつを切るとき、せいぜい剣が鈍らぬよう、これ以上の深入りは禁物だな…)



to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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