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きんのまなざし ぎんのささやき

血に染まりし者(3)

オチがない~と思っていたら、強い味方を見つけちゃいました!
この妄想もなかなかよい着地点に落ち着いたかも…
よろしければ、続きを読んでくださいませ。

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鋼牙は何かに迷ったときには、いつも、父、冴島大河であったなら
どうするであろうと考えることにしている。
ただ、鋼牙は大河との思い出はそう多くは持ってない。
物心ついた頃から、大河が亡くなるまでの時間があまりにも短すぎた
ためだ。

だが、事あるごとにゴンザが教えてくれる

「こんなとき大河様は…」

という話の数々と、父のことをよく知る阿門法師などから聞く大河の
人となりについての話から、俺の父はこうあったであろうという人間像を
おぼろげながら抱いていた。

(親父…
 もし親父が ”血に染まりし者” を前にしたら、いったいどうしたんだ?)

あれから何度か心の中で呼びかけてみるが、いつも答えは出さないで
いた。

「ザルバ、"血に染まりし者" を切るのは、その者を苦しみから解き放つ
 ため… そうだな?」
『あぁ、そうだ。』
「それが一番簡単で確実な方法、ということだな?」
『そうなるな。』
「では、切る以外に "血に染まりし者" を救う方法はない、ということ
 でいいんだな?」
『…いや…』

ザルバは、少し考えた後、口を開いた。

『確か、何人かは助かった者がいたはずだ。』
「なに?」
『なんでも、ごく稀(まれ)に結実(けつじつ)する実を手に入れることが
 できれば、ホラーの血を浄化できるらしい。
 ただ、本当に稀にしか実らないことと、実った場所によっては容易に
 手に入れることができないため、これまでもよっぽど幸運な一握りの
 人間しか助かっていない。』

鋼牙はそのまま考え込んだ。

(親父なら、その実を捜そうとするのではないか?
 どうなんだ? 親父!)

そのとき、鋼牙の頭の中に父、大河の姿が思い出された。
バラゴから鋼牙を守るため、自分の身を挺(てい)して庇(かば)った
その姿が。
その父の姿とともに、ある想いが鋼牙を捉(とら)えた。

(あのとき、親父はもちろん息子である俺の命を守るため、とっさに
 庇ってくれたのだろう。

 だが…

 ただ純粋に、俺という ”人間” を守ろうとしたのではないか?

 肉親という ”情” に囚(とら)われずに、だ。

 父である前に黄金騎士であった親父のことだ。
 あながちこの考えは的外れではないかもしれない。

 それが親父が最後に残したかった、伝えたかった想いなのか?

 黄金騎士は "人間” を守りし者…

 違うか?  親父?)

鋼牙は、しばらく考えに耽(ふけ)った後、揺るぎない決意の末に、
こう言った。

 「ザルバ、その実を捜すぞ。」



fin
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TVシリーズ第1弾の第7話「銀河」の冒頭で、いきなり「ヴァランカスの実」が
出てきました。
なぜ急に、カオルを救済するような行動をとり始めたのか?
やっぱり、ちょっとカオルのこと気になり始めたから?

そういう視点で書き始めてみたのですが…

カオルのことがちょっと気になるので、とりあえず実を捜すだけでも探すと
するかぁ

このままでは、そういう曖昧な感じで終わりそうだったところを、鋼牙の
お父上に助けていただきました。

やっぱり、「何が何でもカオルを助けるっっ」と決意するのは、第16話の
「赤酒」を待たないと… ね。
この時点で、カオルが好きだ~ になってもらうとオリジナルの話と
繋がらなくなるのもイヤなので…

ただ、もう少し胸のキュンってするのも書きたかったのですがね。
それはもう少しお預けです。

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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も5年を経過しましたが、まだ飽きていない模様…



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