きんのまなざし ぎんのささやき
牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです
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まなざしとささやき(2)
なんか、当初の妄想と違う方に走っていきそうなのです。
それが吉と出るか凶と出るか…
妄想よりももっとヒドい "思いつき" に格下げかもしれません。
が、それでも… という方は、「まなざしとささやき」の続き、どうぞ、
お読みくださいませ。
それが吉と出るか凶と出るか…
妄想よりももっとヒドい "思いつき" に格下げかもしれません。
が、それでも… という方は、「まなざしとささやき」の続き、どうぞ、
お読みくださいませ。
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とはいえ、鋼牙の様子は笑っていられるほど無事ではないようだった。
「ゴンザさんを呼ぶなと言うのなら、呼ばないけど。
…でも、お願いだから、せめてベッドに横になって。」
「…あぁ、すまないが、そうさせてもらう。」
(あの鋼牙が、あたしの言うことを素直に聞くなんて…)
カオルは、いつもなら考えられない状況に戸惑いながら、鋼牙が
創造以上にダメージを受けていることを確信した。
やがて、鋼牙は安らかな寝息をたてて眠った。
それを見届けた後、カオルはその場をそっと離れ、階下に下りていった。
「カオル様、まだ起きてはなりません!」
目ざとくカオルを見つけて気遣うゴンザだったが、カオルはそれを制して
言った。
「私は大丈夫。
それよりゴンザさん、お湯とタオルを用意してほしいの。
鋼牙の顔や身体を拭いてあげたいの。」
「そのようなことはわたくしが…」
「ゴンザさんっ
あたしにやらせて、お願い…」
まだ声には力がなく、やっと立っているような状態のカオルだったが、
その眼には強い力が宿り、ゴンザの胸を激しく打つのだった。
「…わかりました。
それでは、お持ちしますので、くれぐれも無理はなさらないでください
ませ。」
「…ありがとう、ゴンザさん」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
それから、カオルは、ゴンザに手伝ってもらいながら、グラウ竜との
闘いで泥だらけ、傷だらけになった鋼牙の身体を、湯で湿らせたタオルで
きれいに拭いていった。
その間、鋼牙は二人に身体を預け、一度も眼を開くことはなかった。
「カオル様、ご安心ください。
確かにヒドい打ち身や多少の傷はございますが、どこも折れては
いないようですし、すぐに手当てが必要となるような大きな傷は
ございません。
なぁに、鋼牙様のことです、一昼夜もすれば起き上がれるように
なられます。」
身体を拭きながら、ゴンザは怪我の状態を仔細に確認していたようで、
カオルを安心させるように優しく、そしてキッパリと言った。
「ホント? …よかったぁ。
ねぇ、鋼牙が眼を覚ますまで付き添っていたいんだけど…
…あっ、決して無理はしません。
だから、いいでしょ? お願い、ゴンザさん…」
「いいえ、なりません…
と言いたいところですが、大人しく言うことをお聞きになられないことも
存じ上げております。
くれぐれも無理はしないでくださいませよ! いいですね!」
「ありがとう、決して無理はしません。
せっかく、鋼牙が救ってくれた命だもの… 約束します。」
to be continued(3へ)
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とはいえ、鋼牙の様子は笑っていられるほど無事ではないようだった。
「ゴンザさんを呼ぶなと言うのなら、呼ばないけど。
…でも、お願いだから、せめてベッドに横になって。」
「…あぁ、すまないが、そうさせてもらう。」
(あの鋼牙が、あたしの言うことを素直に聞くなんて…)
カオルは、いつもなら考えられない状況に戸惑いながら、鋼牙が
創造以上にダメージを受けていることを確信した。
やがて、鋼牙は安らかな寝息をたてて眠った。
それを見届けた後、カオルはその場をそっと離れ、階下に下りていった。
「カオル様、まだ起きてはなりません!」
目ざとくカオルを見つけて気遣うゴンザだったが、カオルはそれを制して
言った。
「私は大丈夫。
それよりゴンザさん、お湯とタオルを用意してほしいの。
鋼牙の顔や身体を拭いてあげたいの。」
「そのようなことはわたくしが…」
「ゴンザさんっ
あたしにやらせて、お願い…」
まだ声には力がなく、やっと立っているような状態のカオルだったが、
その眼には強い力が宿り、ゴンザの胸を激しく打つのだった。
「…わかりました。
それでは、お持ちしますので、くれぐれも無理はなさらないでください
ませ。」
「…ありがとう、ゴンザさん」
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それから、カオルは、ゴンザに手伝ってもらいながら、グラウ竜との
闘いで泥だらけ、傷だらけになった鋼牙の身体を、湯で湿らせたタオルで
きれいに拭いていった。
その間、鋼牙は二人に身体を預け、一度も眼を開くことはなかった。
「カオル様、ご安心ください。
確かにヒドい打ち身や多少の傷はございますが、どこも折れては
いないようですし、すぐに手当てが必要となるような大きな傷は
ございません。
なぁに、鋼牙様のことです、一昼夜もすれば起き上がれるように
なられます。」
身体を拭きながら、ゴンザは怪我の状態を仔細に確認していたようで、
カオルを安心させるように優しく、そしてキッパリと言った。
「ホント? …よかったぁ。
ねぇ、鋼牙が眼を覚ますまで付き添っていたいんだけど…
…あっ、決して無理はしません。
だから、いいでしょ? お願い、ゴンザさん…」
「いいえ、なりません…
と言いたいところですが、大人しく言うことをお聞きになられないことも
存じ上げております。
くれぐれも無理はしないでくださいませよ! いいですね!」
「ありがとう、決して無理はしません。
せっかく、鋼牙が救ってくれた命だもの… 約束します。」
to be continued(3へ)
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コメント
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
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