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きんのまなざし ぎんのささやき

牙 狼(冴 島 鋼 牙 Ver.)の世界を、気ままに妄想した二 次 創 作 サイトです

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オトコノコ談義(1)

お待たせしました!
おNEWなPCでの一発目の妄想いきま~す!
妄想書くのが久しぶりすぎて滅茶苦茶たどたどしい書きっぷりかもしれませんが、お楽しみくださいませ!

拍手[6回]



::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「俺はやっぱ薄いピンクとかかなぁ?」

顎先を撫でながら零がそう言うと、

「えっ?」

とレオが意外そうな声をあげたので、零は少し気分を害したように、

「なんだよぉ」

と声を低めてレオをじろりと睨んだ。
睨まれたレオは

「あ、いえ…」

とたじろぎつつも、

「零さんはもっと色味が濃いものを好むのかなと思ったんで… えっと、赤とか、黒とか…」

と若干視線を彷徨わせながら答えた。

「まぁ、別にそういうのもいいけど。
 でもまあ好みっていうんなら、どぎつい色より薄い色のほうが好きだなぁ。
 その代わり、スケスケだったり、生地がうんと少ないほうが好みかも。
 一見おとなしく思わせて実は、っていうギャップがよくないか?」

生クリームたっぷりのホワイト・ルシアンの入ったロックグラスを持つ手を揺らし、透明度の高い氷に音を奏でさせる零。
グラスに口をつけて少し上目遣いにレオを見やる様は、男臭い色気に溢れている。

「あー  …零さんはそういうのが好みなんですねぇ」

レオは小さくうなずきながら泡のだいぶん減ったシャンディ・ガフを喉に流し込む。

「ん? なに? レオは違うの?
 おまえはどういうのがいいんだよ」

零は、俺にばっかり言わせるなよ、とばかりに、レオのほうの肘をカウンターテーブルにつき、下から覗き込むようにして問い詰める。




先ほどから何の話をしているのだ、と思われたことだろう。
今宵はどうしたわけか、零とレオ、それに鋼牙に翼までもが揃って、酒を酌み交わしていたのだが、どうした話の流れだったのか、酒が進むにつれて、話題は「どんなベビードールが好みなのか」というものになっていた。

零に「早く言えよ」と肘で突かれたレオはちょっと困った顔をしていたが、言わずにいてはとても許されなさそうだと思って渋々口を開いた。


「俺は… どっちかっていうとスケスケよりも光沢感のあるやつが好きかも…
 あ、あと、縁に黒いレースとか付いてるの、とか」

「へぇぇぇ。人畜無害な顔して、おまえ結構エロいの好きなんだな?」

「エロいって! いや、まぁ、…はい。
 普段はフツウでも、夜になったら自分のためだけにそういう恰好してくれるのって、ぎゅっとハートを掴まれませんか?」

「まあな。
 結局は好きな女性がそうやって迫ってくれたら、なんだって嬉しいよな」




零とレオが、そんなふうに「おまえら高校生か!」みたいな話をしている中、翼は鋼牙に声を潜ませて訊いていた。

「鋼牙…」

「なんだ?」

「ベビードールというのはなんなんだ?」

「…」

鋼牙は一瞬視線を彷徨わせたが、すぐに言葉にならないのか黙ったままだった。

「お前も知らないのか?」

「いや…」

「知ってるのか?」

「…まあな」

「? なんだ?
 知っているなら教えてくれ」

先ほどから話題になっているベビードールなるものが、翼にはよくわからなかった。
零たちの話を聞いていると、なんとなく男女間の艶っぽい話に関係するものらしいのだが…
なかなか話そうとしない鋼牙にじれったさを感じる翼。

「ベビードールというのは…」

「ああ。なんだ?」

「女が…」

うなずく翼。

「男を…」

もう一度うなずく翼。

「’ソノ気’ にさせるために着る夜着のことだ」

鋼牙が淡々とした口調で行った説明のため、翼の頭には言葉だけが流れ込み、それを理解するのに少々時間がかかった。

(男を ’ソノ気’ にさせる…)

パチパチと瞬きばかり繰り返して何も言わない翼を見て、鋼牙は小首をかしげた。

「翼?」

すると、翼はぐりんと体ごと鋼牙のほうに向けて、いぶかしげに眉を潜めて尋ねた。

「男を誘うような寝間着というのはどういうものだ?」

「…」

翼の問いに驚かされた鋼牙は、口が半開きになったもののすぐに閉じて難しい顔になる。

(俺にどう説明しろというのだ…)

鋼牙が困り果てている状況に気付いたのか、零が声を掛けてきた。

「おい、鋼牙、どうかしたか?」

「あ、いや…」

歯切れの悪い鋼牙に、零とレオは不思議そうな顔をしていると、

「ベビードールがどういったものか、俺が鋼牙に聞いていたんだ」

と翼が代わりに答えた。

「男が ’ソノ気’ になるような寝間着だと言うんだが、どういったものだ?
 見当がつかん…」

翼の知っている寝間着は、浴衣のようなものであったり、パジャマやスエットのようなものだったりするが、そういうものとは違うのだろうか?

(まあ、浴衣は体のラインが出るから ’ソノ気’ になるのもわからないでもないが…)

翼は至極まじめにそんなことを考えていたので、眉間には皺までできている。
そんな翼を前に、鋼牙は困ったような表情をしており、零とレオはきょとん顔だ。


to be continued(2へ)
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selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…



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