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オトコノコ談義(2)
いやあ、実際のところ、オトコノコってさ、こういう話を友達どうしでするんですかね?
ま、しないならしないでもいいんですけど。
魔界騎士はいい歳になっても、こういう話をするんです、きっと!
(あくまでそういう妄想です)
ま、しないならしないでもいいんですけど。
魔界騎士はいい歳になっても、こういう話をするんです、きっと!
(あくまでそういう妄想です)
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ベビードールとはどういったものか…
翼から尋ねられて、零は腕を組んで、うーん、と唸った。
「ま、なんだかんだと説明したところで伝わんねぇだろうから、見せたほうが早いか…」
ぶつぶつとそんなことをつぶやいてから、
「レオ、ちょっとネットで調べて、翼に見せてやってよ」
とレオを振り返る。
「あ、ちょっと待ってください」
レオは足元に置いてある鞄の中からタブレットを取り出すと、手慣れた様子でちょいちょいと触った。
その様子を見守りつつ、他の3人はそれぞれ手元のグラスを口に運んでいたが、程なくして
「まあ、こんな感じですかね」
と、手を止めたレオが翼のほうへとタブレットを渡した。
それを受け取った翼は、タブレットに映し出されている色とりどりのベビードールを見て、黙って目を大きく見開き、
「これは…」
と言ったきり言葉にならないようだ。
驚愕の表情だった翼がだんだんと眉をひそめるような表情に変わっていくのを見守りながら、
(ちょっと翼には刺激が強すぎたか?)
(翼さん、なんだこれは! って怒り出すかな?
タブレットは投げつけないでほしいんだけどな…)
(…)
などと胸の内に三者三様の思いを描く魔界騎士たち。
そんな彼らの注目集める中を、翼はゆっくりとタブレットから顔をあげて鋼牙たちを見た。
「これのどこが男を ’ソノ気’ にさせるというのだ?」
「へっ…」
それには、零もレオも口をぽかんと開けて間の抜けた顔になり、さすがの鋼牙も、少し目を見開いた。
「えっ、だって、こんなスケスケで、それどこが隠せてんの? みたいなのを女の子が着てたら、男なら ’ソノ気’ になんねぇか?」
身を乗り出すようにしながら零は翼に言いつのった。
すると、翼は冷静に、
「まあ確かに露出は激しいが、それだけで ’ソノ気’ になるか?」
「おいおい。じゃあなに? 翼は女の子がどういう恰好してると ’ソノ気’ になるわけ?」
そう尋ねる零の隣で、レオもうんうんとうなずいている。
「俺? 俺は…」
そう言って翼は少しばかり思案して、
「逆に、隙がないくらいにきっちりした格好のほうがいい」
と言い切った。
「ええっ、なにそれ!
あっ、聖職者とかそういうの?」
「ひょっとして制服とかですか?
ナースとか、婦人警官とか!」
零とレオが競い合うように問いかけて、
「おっ、いいねぇ。婦人警官!」
「キャビンアテンダントとか女医なんかもいいですよねっ!」
「いい! いい!
なに? 翼ってばコスプレ好きなわけ?」
ニマニマしながらねちっこく零が翼に絡むと、
「馬鹿なっ!、べ、別に俺はそういうつもりで言ったわけではっ」
「はぁいはい、わかってるっ! わかってるよぉ!
寸分の隙もないような女性を自分の手で乱れさせたい、ってやつでしょ?
もう! 翼ってさ、案外むっつりだったんだなっ?」
「ち、ちっがーう!
おい、零。人の話を聞け!」
「うんうん、いいのいいの!
恥ずかしがんなくっていいからな!
’ソノ気’ になるってそういうことだろ?」
「だから、違うと言ってるだろう?
俺が言いたいのはだな、凛としたたたずまいの女性が魅力的だということであってだなっ」
「はいはい。そんな女性にムラッと来るってことでしょ?」
「ちがっ!」
勢い込んで否定の言葉を言おうとしていた翼だったが、その言葉は中途半端に途絶えて、
「あ… いや、まぁ…
…違ってもないかも、だな」
というどこか歯切れの悪い言葉になった。
翼は気まずげに視線を彷徨わせて、動揺しているのを鎮めるためか、グラスを手に取りぐいっと煽(あお)った。
そんな翼を、零はニヤニヤしながら、レオはニヤニヤしそうになる顔をどうにかこうにか抑えつけようとして、やっぱり抑えられずに微妙な表情で見つめていた。
その何とも言えない時間が落ち着いたころ、
「おい、鋼牙。
おまえ、俺には関係ない、みたいな顔してるけど、しっかりおまえにも聞くんだからな!」
零は人差し指でリズムを刻むように指さしながら、鋼牙に詰め寄るのを忘れなかった。
「何の話だ?」
「とぼけるなよ。おまえ、ちゃんとわかってんだろ?
どんなベビードールが好みなんだ?
それか、おまえが ’ソノ気’ になる恰好についてでもいいぜ?」
鋼牙の肩を抱き、逃がさねぇぞ、と言わんばかりに顔を覗き込んでくる零に、鋼牙は、
(やれやれ…)
とばかりに深く息を吐くのだった。
to be continued(3へ)
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コメント
selfish と申します。
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
そんな妄想生活(?)も9年目を迎えましたが、まだ飽きていない模様…
無愛想な魔戒騎士や天真爛漫な女流画家だけにとどまらず、大好きな登場人物たちの日常を勝手気ままに妄想しています。
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